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ツクシガヤ 【種子植物イネ科：絶滅寸前種】

ツクシガヤは、川や池の水辺にまれに生える多年草で、生育地は、本県のほか秋田県・山形県・福井県・兵庫県・九州北部と離れて分布しているんだ。イネの近縁種であることから、寒さや病気に強いイネを作るなど品種改良に利用できないかということで農学関係者から注目されているんだ。 　本県で確認されている生育地は1か所だけなんだ。ヒノキやアラカシなどに囲まれた小さな池の縁に数株生えているんだけど、だんだん減少しているんだ。減った理由は、まわりの木が大きくなって、暗くなってきたからだと考えられるんだよ。 　そのため、土地所有者に頼んでまわりの木を少し伐（き）ってもらったり、種から育てた苗を植えたりしているんだけど、減少は続いているんだ。

短い根茎があって株をつくり、高さは1〜1.2ｍになる。 ツクシガヤの花は8〜10月に咲く。