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奈良印良品
 
住宅街にある奈良県最古の牧場
 
知的障害を持った方が数多く働くその場所に、生き生きとした笑顔がありました
 
太陽の光を浴びて元気に運動する乳牛を前に、牧場の皆さん

住宅街に牧場があってビックリしました!
 町中の牧場なので、近所の皆さんに支えられています。太陽熱で乾かした牛糞を近くの農家にお渡しすると、お返しにと曲がって売り物にならない野菜などをいただいたりします。その野菜を飼料に交ぜて牛にあげるので、うちの牛乳は、日によって味が微妙に変わります。
 また、皇室の方が奈良ホテルにお泊まりになった時は、必ずうちの牛乳をお届けしているんですよ。

住宅街に牧場があってビックリしました!

レストランもされているんですね
 うちのおいしい牛乳を使った料理を楽しんでいただきたくて始めました。「いちづ」という店名は、映画監督の河★直美さんが名付け親で、額は書道家の紫舟(ししゅう)さんが、書いてくれました。お二人とも、昔からよくここに来てくれています。シェフは奈良ホテルに16年間勤めていたので、味は本格的ですよ。

★=レストランもされているんですね

知的障害を持った方が大勢働いていますね
 35年くらい前から採用を始めて、今では22人の正社員のうち15人が知的障害者です。入社したら、全ての仕事を一度やってもらい、本人の得意な仕事をしてもらいます。障害が重く、牛糞の始末しかできない子もいますが、「どの仕事も大事。責任を持ってその道のプロになる」ようにいつも言っています。毎朝早くからの仕事ですが、みんなまじめに働いてくれています。

いつも明るい職場

これからの目標は何ですか?
 大きなことをしようとは思っていません。健康な牛からとれる「びんの牛乳」を守ることをいつまでも続けたいのです。手作業にこだわり、低温殺菌した無調整牛乳を、翌朝にはご家庭にお届けしていますから、日本一新しい牛乳かもしれません。

いつも明るい職場

入社2年目の山田陽介さんにもお話を伺いました
 仕事は、牛のえさやり、牛乳瓶の検品、配達です。毎日朝4時に起きてえさをやります。
 牧場に入ってよかったと思うことは、けんかもするけれど、みんなとしゃべれることです。黒瀬さんは厳しいけれど、優しい人です。

いつも明るい職場


 

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