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とっておきの奈良
 『古事記』や『日本書紀』にも創建の由緒(ゆいしょ)が記され、古代から人々の信仰を集めてきた大神(おおみわ)神社。その門前町として栄えた三輪の町はまた、伊勢へと向かう旧街道の要所に立つ宿場町でもありました。
 貴人も武人も名も無き民も踏みしめたこの道は、古代よりの伊勢街道(初瀬(はせ)街道)。平安時代、あの清少納言も『枕草子』に書き記した道沿いに、今は江戸時代から続く伝統ある町家の数々が連なっています。
 三輪の町は大神神社のご神体、三輪山のふもとにあり、周辺には神話伝承の地や古墳、神さびた社に古寺などが数多く残ります。古代ロマンあり、江戸情緒あり。山の辺の道散策や大神神社参拝がてら、遥かな時に思いを馳せての町家巡りは、深い歴史をたたえた三輪の町ならではの魅力です。この町家の美を守ろうと活動するのがNPO法人「三輪座」のメンバーたちです。JR三輪駅前に観光インフォメーションを兼ねたカフェ「三輪座」と町家ギャラリー「醸」を運営。「往時のにぎわいを町に」と、手作り雑貨市や落語会など、さまざまなイベントで人の波を呼び込みます。さらに町家の外観と現代建築の技術を生かした新しい町家建築も提案。「町家の保存も活用も、未来につないでこそ」。古代の道に立つ町家の美が、現代の人の手で快適に甦(よみがえ)り、次の世代に継がれようとしています。
「池田家」
明治23年築の元三輪素麺(そうめん)問屋。三輪といえば素麺発祥の地。界隈には素麺製造家が並んだ「そうめん通り」がある。非公開。
「ギャラリー『醸(かもす)』」
町家を改装したギャラリー「醸」。展覧会やイベントを催すほか、市民の文化活動の発表、交流の場としても利用できる。9月23日から10月16日まで「僕たち私たちのまち絵画展」を開催予定。
   
「モデル町家」
ギャラリー「醸」の敷地奥にある、三輪(MIWA)町家のモデル住宅。一級建築士が3人いる三輪座メンバーが知恵と技術を結集、吉野の杉や檜を使って現代版・新町家を造り上げた。
   
「NPO法人三輪座(みわざ)」
歴史ある美しい三輪の町を、次の世代に残すために活動しています。町家活用計画もその一つ。「親元に帰ってきた息子夫婦が子を育てる家」をテーマに「夏涼しく、冬暖かく」、若い人が憧れるような、快適でしゃれた町家建築に取り組んでいます。(談:川端代表(前中央))
   
「大神神社の大鳥居と三輪山」
「日本最古の神社」と称される大神神社。そのご神体である三輪山を見ていると、「昔の人もこの景色を眺めていたのかなぁ」という気持ちに。
 
 
 
 


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