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台風12号により、13市町村で土砂崩れや土石流などの土砂災害が発生するなど、県内では南部や東部を中心に深刻な被害に見舞われました。また、水道や電気、電話などのライフラインが途絶し、十津川村などへ通じる国道168号も通行不能となる中、警察・消防・自衛隊・地域住民等による救出・救助活動が行われました。とりわけ、県南部の五條市大塔町、天川村、十津川村では、死者11人、行方不明者13人(10月16日現在)の人的被害が発生しました。 | ||
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県では、9月4日に「台風12号奈良県災害対策本部」を設置。同日、荒井知事が被害の大きかった五條市大塔町を視察しました。このほか、県防災ヘリコプターによる救出活動を開始しました。 | ||
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![]() 奈良県災害対策本部会議 |
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9月5日には「災害救助法」の適用が決定されました。また、救援物資の輸送を開始しました。翌6日には、前田国土交通大臣が来県し、五條市大塔町辻堂(つじどう)地区や十津川村、川上村迫(さこ)地区などの被災状況を視察しました。同日、県内7消防本部が五條市大塔町宇井(うい)地区で捜索活動を開始しました。 | ||
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9月8日には、荒井知事が十津川村を視察しました。また、奈良県医療救護班などを派遣し、避難住民への巡回診療、健康チェック、診療所での診療支援、被災地の医療状況の情報収集などを開始しました。 | ||
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![]() 医療救護班の活動(十津川村内での往診) |
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翌9日には、「奈良県十津川村現地災害対策本部」を設置し、県職員21人を派遣。現地で村職員と連携し、避難所や応急仮設住宅に関する業務、救援物資の搬出・仕分け作業など、さまざまな業務を行いました。 | ||
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![]() 十津川村現地災害対策本部へ向かう県職員 |
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同日、野田総理大臣が来県し、県から復旧・復興対策の推進を強くお願いしました。 土砂災害によって県内で16か所の河道閉塞(かどうへいそく)(土砂ダム)が発生し、特に赤谷(あかたに)(五條市大塔町)、北股(きたまた)(野迫川村)では二次災害の危険性が特に高いため、9月16日に五條市大塔町、野迫川村、十津川村の一部で、各市村長により警戒区域が設定されました。この他にも、二次災害の恐れが残る地域も多く、県内で375人の方が避難生活を余儀なくされています(10月16日現在)。 |
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9月20日、激甚災害の指定(※)が閣議決定され、9月26日に政令が公布されました。
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![]() 落橋した折立橋の国による復旧工事(10月12日) |
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県では、台風12号災害からの復旧・復興のため、9月13日に約69億円の補正予算を知事専決処分し、さらに、10月3日に約73億円の補正予算を9月定例県議会に追加提出しました。 合計約142億円の補正予算の主な内容は、仮設住宅200戸等の建設費に14億円、医療救護班・保健師等の派遣に1960万円、国道168号・169号の迂回路設置などに7億9000万円、道路・河川等の応急対策に約59億7000万円等です。 災害により住宅を失った方々や、警戒区域など避難が必要な区域に住居がある方々のため、五條市、野迫川村、十津川村で応急仮設住宅の建設を進めています。また、土砂災害などにより通行のできなくなった国道168号をはじめとする道路の復旧にも、関係機関と連携のうえ、全力で取り組んでいます。 |
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![]() 応急仮設住宅の建設(五條市岡口 旧県立五條高校跡地 10月13日) |
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早期の災害復旧と「災害に強く、希望の持てる地域づくり」を進めるため、奈良県台風12号災害復旧・復興推進本部を設置しました。 10月7日には、第1回本部会議を開催。10月13日には、県地域振興部南部振興課内に「復旧・復興推進室」を新設し、平成23年度中に「復旧・復興計画(仮称)」の策定を目指しています。また、五條、吉野、宇陀の各土木事務所に「復旧復興課」、南部と東部の農林振興事務所に「治山・林道復旧チーム」を設置しました。 |
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![]() 奈良県台風12号災害復旧・復興推進本部の設置 |
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奈良県は地震や台風など自然災害が少ない県と言われてきました。台風などによる大雨についてみると、1897年から1995年までの期間で、総降水量が1000mmを超えたのは5回で、これまでの最高雨量は、1961年の上北山村日出岳(ひでがたけ)での1241mmでした(奈良地方気象台発行「奈良県の気象百年」より)。 しかし、今回の台風12号は、その約2倍の2436mmもの雨が上北山村小橡(ことち)で降りました。このような想定外の自然災害はいつ起きてもおかしくありません。皆さんもそのことを忘れずに、日ごろの備えをしてください。 |
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