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ふるさと奈良への便り
 
   台風12号による甚大な被害を受けたことで、図らずも全国的に有名になった「奈良県五條市」が私の生まれ育った町である。父は五條市野原町、母は吉野郡天川村の出身。
 父の仕事の関係で幼稚園は五條幼稚園に途中入園した。すぐにはクラスに溶け込めずにいたが、山本先生という女性の先生にとても優しくして頂いた。五條小学校では、植川先生、井上先生、勢田(せた)先生、楠本先生、鎌田先生という今もお名前がすらすら出てくるくらいすばらしい先生方に巡り会った。中でも、3年の担任であった勢田冨美夫(とみお)先生には、「どんな心をもった大人になるべきか」と父親のように熱心に指導して頂いたことが、今も強く心に残っている。(読者の中に勢田家の現況をご存知の方がいればお教えください。)
 小学5年生の時に現在両親が住んでいる葛城市に転居。新庄中学の新入生時、これまた強烈な情熱で生徒を指導する、蔵田尚(くらたひさし)先生が担任となった。私のことを「サカナ!」と呼び、いつも真剣勝負で厳しくもまた温かく接してくれた。蔵田先生に大いに感化され自分なりの志をもったことが、英語教育が盛んな大阪星光学院に進学し、後に米国留学、そしてグローバル企業でのキャリアにつながった。
 蔵田先生、勢田先生など、奈良の地のすばらしい教育者の恩師のお陰で今日の自分があるといえる。そんな奈良に生まれ育ったことに感謝するとともに、故郷(ふるさと)の教育の発展を大いに期待している。
 
 

 

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