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知事新春あいさつ2012

 新年の挨拶に先立ち、昨年の東日本大震災並びに紀伊半島大水害によりお亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆さま方に心からお見舞いを申し上げます。
 新しい年が、災害からの復旧・復興のため、頑張っていただいている方々をはじめ、多くの県民の皆さまにとりまして幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

 さて、昨年四月に行われました知事選挙において、多くの皆さまのご支援をいただき、再び、県政の重責を担わせていただくことになりました。一期四年間の県政運営に一定の評価をいただきましたことは誠に身に余る光栄です。初心に立ち帰り、内外の様々な課題に、立ち向かっていきたいと思います。

災害に負けない

 「災害に強く希望の持てる地域づくり」に向け、「(仮称)復旧・復興計画およびアクションプラン策定」をとりまとめ、県としても最優先課題として、一日も早い復旧・復興に全力を挙げて取り組んでまいります。また、災害によって、深刻な影響が出ている地域産業への支援として南部地域を対象とした「プレミアム宿泊旅行券」の発行、観光PRイベントの開催等「南部地域観光復興プロモーション」に取り組み、南部への誘客を促進してまいります。

安心できる医療体制

 県の医療体制の整備・充実については、これまで協議・調整段階にあった課題が一つ一つ実行段階に移行してきています。北和及び中南和地域における高度医療拠点病院の整備、南和地域の医療体制の充実、安心できる救急医療の確保、地域医療連携体制の構築などの取り組みを引き続き意欲的に進め、「奈良の医療は奈良で守る」体制を確立します。

県内で暮らし、県内で働く

 地域産業・雇用の分野では、県内産業の活性化や県内での雇用の確保が大きな課題です。企業立地については、平成二十二年までの四年間の誘致企業が一〇〇件以上という成果が出ていますが、さらに積極的な企業誘致活動を展開しており、引き続き「県内で暮らし、県内で働く」ことを目標に、新産業の創出や雇用のミスマッチ解消、就業支援などの取り組みを進めてまいります。

 一つ一つの課題について、知恵と工夫を凝らし、関係者と協議・調整を重ね、着実に進めていくことが大事だと考えています。良くなったという実感が自信につながり、それがまたよりよい暮らしを創造する原動力となっていくと思います。これまでも、県内各地域での対話やミーティングを通して、様々な分野で果敢にチャレンジされている多くの皆さまにお会いし、大変心強く思いました。現下の厳しい状況を乗り越え、願いを持って自らの未来を切り拓こうとするたくましい動きが、各地で一層広がりを見せてきていると実感しております。

 常に、県民の暮らしを良くしたいという願いを強く持ち、県民の皆さまのご意見やご提案に十分に耳を傾け、皆さまと力を合わせて奈良のより良き未来を築いていきたいと考えております。
 皆さまのご多幸を心からお願い申し上げて、新年のご挨拶といたします。

奈良県知事


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