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人権コーナータイトル
心の豊かさ
 子どもの頃の正月と言えば、まずごちそうが思い出されます。色鮮やかな料理、黄金色の栗金団(きんとん)、雑煮をお腹一杯食べながら、お屠蘇(とそ)に顔を紅くして…「昆布巻き」には喜ぶという意味があることや「お多福豆」には福を多くという意味があることを教えてもらい、家族とゆっくり過ごす温かい時間がそこにありました。新年を迎え気持ちも改まり、心落ち着けて書き初めしたりするのも、何ともいえない風情のあるものでした。
 さて、昨今の正月はどうでしょう。おせちは一層豪華になり、休日を海外で過ごす人もある一方で、元日から大売り出しのデパート、どことなく気分の改まらないせわしく寒い街の様子。生活が便利になる一方で、あの静かな時間と心の豊かさはすっかり見失われてしまいました。家族で過ごす時間の豊かさ、晴れ着で散策しながら自然を眺める感性の豊かさなど、私たちの心を育み豊かにしてきたものは昔と変わらず身近にあっても、その大切さを味わう時間はどこにいったのでしょうか。
 心の豊かさは、人の優しさを育み、人を大切にする気持ちを養う栄養です。元旦に際し改めて、身近なものの価値について考えてみたいものです。

今月のポスター
今月のポスター
橿原市立耳成西小2年
中村 伊吹(なかむら いぶき)さん
今月のポスター
大和高田市立高田中2年
大住(おおすみ)みのりさん
人権コーナータイトル
「ひとこと」で変えられる「ひとごと」をやめられる
県立奈良北高校2年 
森本 椋子(もりもと りょうこ)さん

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