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ふるさと奈良への便り
 
   私は今、北海道の北見市に住んでいる。故郷の奈良から遠く離れた極寒の地。どうしてそんな遠い所に住むことになったのか。
 東京での大学生活に憧れ奈良を離れたが、就職ではまた戻ってきた。自分は一生故郷で仕事をして暮らしていくと信じて疑わなかったのに、結婚した相手は転勤族。長女の出産と転勤が重なり、泣く泣く退職し、奈良を離れた。
 しかし、やりがいのある仕事を続けたい思いは強く、見つけた働き方が「テレワーク」。パソコンやインターネットを使って自宅で仕事をする、新しいワークスタイルだ。これなら、子育て中はもちろん、地方に住んでいても、親の介護中でも、体に障がいがあっても、仕事ができる。
 その後の重なる転居や出産でも、家庭と仕事を両立することができたのは「テレワーク」のおかげだ。1998年、ビジネスとしてテレワークを実践する会社をつくり、この働き方を広めようと、夫の転勤先の北見市で起業、本社を奈良に置いた。
 奈良県は専業主婦の割合が全国1位。一方、第1子の出産で離職した女性の約6割は「仕事を続けたかった」にもかかわらず、家庭と仕事の両立が困難などの理由でやめざるを得なかった、という調査結果がある。
 テレワークは、女性はもちろん、企業が少ない地域にとっても、就業機会の創出と地域活性化という恩恵をもたらすはずだ。
 先月、長女が成人式を迎えた。ちょうど20年前、長女の出産を機に、奈良で、テレワークという働き方をスタートさせたことを思い出す。さまざまな思いの中、今こそ、故郷奈良で「テレワーク」という働き方を根付かせたいと、本気で考えている。
 
 

 

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