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あらい日誌
平城遷都1300年記念 アジアコスモポリタン賞創設記念フォーラム
アジアコスモポリタン賞は、東アジアにおけるコスモポリタン(国際的な)都市の先駆けとなった平城京への遷都1300年を記念して、国際機関であるERIA(エリア)により創設されました。東アジアにおける文化・経済面で、最も顕著な功績のあった個人や団体を顕彰し、2012年以降隔年の授与が予定されています。
 2月3日、県新公会堂で、「平城遷都1300年記念 アジアコスモポリタン賞」の創設記念フォーラムが開かれました。
 フォーラムは、県のキャラクター「せんとくん」の生みの親である★内佐斗司(やぶうち さとし)さんが演出する「平成伎楽団(ぎがくだん)」の仮面劇で開幕。
 続いて、荒井正吾奈良県知事は、アジアのノーベル賞に匹敵するほどの立派な賞と称(たた)え、「国づくりの礎(いしずえ)となった奈良の歴史を振り返り、感謝するとともに、グローバルなアジアの中で、ERIAと共に共通の価値を求めていきたい。本県でこのような賞が創設され、授与の地に選ばれたことは、大変光栄です」と挨拶しました。
 また、スリン・ピッスワンASEAN(アセアン)事務総長は、基調講演で「アジアの未来」と題し、「東アジアの国々がお互いの違いを認め合い、人々が豊かで格差のない生活ができるような共同体の構築を実現していきたい。そのためには、技術的、文化的にも豊かな社会を築いてきた日本と共に歩んでいきたい」と語りました。
 その後、ロバート キャンベル東京大学大学院教授による「日本の歴史から見つめ直そう『個人』と『社会』と」と題した特別講演が行われ、それを受け、清本修身(きよもと おさみ)立命館大学特任教授の司会進行により記念ディスカッションが行われました。パネリストとしてロバート キャンベルさん、エッセイストの華恵(はなえ)さんと荒井知事が参加。「奈良は1300年前、国際的な場所として発展していたところ。互いの異文化を認め合い、融合することで、大きな文化となっていく」など、それぞれの立場で意見を交わしました。
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主催者の挨拶をする荒井知事
   
基調講演で熱く語るスリン・ピッスワンASEAN事務総長
   
ロバート キャンベル教授の特別講演
   
記念ディスカッションのようす
ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)
東アジア経済の統合・推進のため、政策研究・政策提言を行う国際的な研究機関として2008年に設立。日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など16か国の研究機関で構成。
問 県東アジア連携課
tel 0742-27-5821
fax 0742-22-1260


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古事記の魅力を全国に発信!
―古事記完成1300年記念シンポジウム開催!―
 古事記の完成から今年で1300年となるのを記念したシンポジウム「日本の原風景に出会う古事記の世界」が1月29日、東京で開催されました。
 主催の奈良県をはじめ、古事記ゆかりの福井県、鳥取県、島根県、宮崎県の各知事は、古事記にまつわる各地の歴史などを通じて自県をアピールしました。また、マンガ家の里中満智子(さとなか まちこ)さんが講演し、古事記や日本書紀の魅力を語りました。訪れた約770人は、ロマンあふれる神話や古代の歴史に思いをはせました。
 県では今年から「日本書紀」完成1300年の2020年まで「記紀・万葉プロジェクト」を進めており、シンポジウムはそのスタートイベント。
 主催者の荒井知事が「古事記が元明天皇に献上されたのが、ちょうど1300年前の昨日(旧暦)に当たります。今日は古事記から先祖の息吹を感じ、親しんでいただきたい」と挨拶しました。
主催者あいさつをする荒井知事
【全国古事記ゆかりの地サミット】
 続いて行われた「全国古事記ゆかりの地サミット」では、各県知事と、県立橿原考古学研究所の菅谷文則(すがや ふみのり)所長、県立図書情報館の千田稔(せんだ みのる)館長らが、各地に伝わる神話や歴史、史跡などを語りました。荒井知事は「古事記を編さんした太安万侶(おおの やすまろ)を祀(まつ)る神社など、ゆかりの地が奈良にはたくさんあります。私たちの先祖の物語に触れながら奈良を歩くことで、パワーと癒やしをもらえます」と語りました。
全国古事記ゆかりの地サミットのようす
【里中満智子さんによる特別講演】
 その後、持統天皇を主人公とした「天上の虹」を20年以上にわたり執筆し続けている、マンガ家の里中満智子さんが講演。「記紀の編さんは、独立国として存続するための国家プロジェクトの一つであり、1300年前の人たちの感性や価値観が表れている」とその魅力を参加者に語りかけました。

 その他、官服姿のせんとくんや各県のキャラクターも登場し、大いに盛り上がりました。また会場では、古事記ゆかりの県による観光PRブースが設けられ、多くの人で賑わいました。
記紀の魅力を語る里中満智子さん
問 県ならの魅力創造課
tel 0742-27-8975
fax 0742-27-7744


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