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ふるさと奈良への便り
 
   小学生の頃、関東から遊びにきた父親の友人家族に、用水路でとって来た何匹もの金魚をみせて自慢した。大きくなって海外に出た時、日本の話を求められると、金魚の話を何気に自慢げにしていた。東京で映画の仕事を始め、知り合いに故郷(ふるさと)の話をする時も、同じく、川に金魚が泳ぐ町と自慢し、皆驚きの反応をする。
 そんなふるさと、大和郡山。
 金魚は、美しく、神秘的で、その存在がゆえ、せつなさも感じる。
 そんな金魚は映画という中で口をぱくぱくさせながら、セリフなしで、何かを訴え、伝えている。そこには無限の世界が広がる。
 その可能性をすくってあげるのは、出身者だったり、そこに住む人であったり。そんなゆかりのある人間が耳を傾け、語ってあげると、きっと金魚はもっと優雅に、自慢げに、全国を、世界を泳ぐはず。町おこし、地域活性という現代社会の言葉。その本質はどこにあるのだろうか。
 故郷で映画を作ろう! そう決心した。
 そして、故郷からたくさんのご協力を頂き、完成したのが、映画「茜色(あかねいろ)の約束」。僕は、人間として成長の過程で奈良に育てられ、映画の世界の中で、また奈良に支えられ、育ててもらっている。その感謝の気持ちは・・・・言葉にならない。
 他にも、たくさん映画になる世界が奈良にはある。すばらしい土地、人。だから、もっとこれからも故郷を自慢したい。
 
 

 

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