8世紀に奈良で生まれ、日本人の心の源流といわれる「万葉集」。県では、万葉集や古代文化の研究、万葉文化の国際的な展開・普及に顕著な功績をあげられた方を「NARA万葉世界賞」として表彰しています。

3月18日、県立万葉文化館において、第3回「NARA万葉世界賞」贈呈式を開催しました。今回の受賞者は、アメリカのハーバード大学日本文学教授のエドウィン・Ａ・クランストンさん（80）。「万葉集」の詩歌を英訳し、英語圏の研究者をはじめ、日本語を知らない一般読者に「万葉集」の魅力を広く知らしめたことが認められました。贈呈式では、荒井正吾奈良県知事が「中国の漢字を使った万葉集という和歌が今も日本人に愛されていること、万葉集を素材にした研究や発表がされていることは奈良にとって光栄なことです。今日は万葉の世界を楽しんでください」と挨拶をしました。続いて、県立万葉文化館館長の中西進（なかにし すすむ）さんが、クランストンさんの万葉集の研究や功績について紹介しました。その後、荒井知事からクランストンさんに賞状と記念のメダルが贈られました。 　式の後、クランストンさんが記念講演で「万葉歌人の過去へのあこがれ」をテーマに、日本語と英語で、大伴家持（おおともの やかもち）や山部赤人（やまべの あかひと）が望郷の思いをこめた歌などについて話しました。 　最後に、選考委員を務めた作家の五木寛之（いつき ひろゆき）さんが「歌の力」をテーマに特別講演をしました。 　「万葉集」は、1300年以上の時を超えてもなお、多くの人々の心を魅了する、世界に誇れる文化遺産です。県では、国際的な「万葉集」研究などのさらなる推進を図り、その価値を高めていきます。

挨拶する荒井知事   賞状の贈呈   クランストンさんの記念講演   記念撮影

県立万葉文化館 0744-54-1850 0744-54-1852

―奈良県ビジネス大賞表彰式― 3月23日、第5回奈良県ビジネス大賞の表彰式が、県庁で行われました。

県内企業の模範となる、優秀な経営実績を有する企業を選ぶ「ビジネス大賞」。県が表彰してＰＲすることで、県内企業の発展意欲や起業を考えている人の意欲をかき立てることを目指して、5年前から実施しています。5回目となる今年は、最優秀賞1社と優秀賞2社が選ばれ、ダイヤ製薬株式会社が最優秀賞に選ばれました。 　荒井知事は、「世に出ている冷却シートやフェイスマスクが、実は世界で初めて奈良県で開発され、そのほとんどが作られていることを、県民の方にも知られていないと思います。奈良県は、ものづくりやサービス業など、大きな企業が少ない中で、それぞれ頑張っていただくことは、本当に嬉しく思います」と激励しました。

●ものづくり部門 ●商業・サービス部門 ●ベンチャー部門 「ダイヤ製薬 株式会社」 主に冷却シートなど貼付剤の製造を行う 「株式会社 梅守本店」 主に寿司の製造販売を行う 「ていくあい 有限会社」 介護事業を行う

右から「株式会社 梅守本店」社長の梅守康之（うめもり やすゆき）さん、「ダイヤ製薬 株式会社」会長の守金眞滋（もりがね しんじ）さん、「ていくあい 有限会社」社長の竹村ひとみさん

県工業振興課 0742-27-7005 0742-27-4473

―奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業表彰式― 3月26日、平成23年度「奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」の表彰式が、県庁で行われました。

育児・介護と仕事の両立や、男女が共に働きやすい環境など、仕事と生活の調和がとれる雇用環境整備に取り組む「奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」の中から、特に優れた取り組みをしている企業を表彰しました。県内に働きやすい職場を広げていくことを目指して、4年前から始めました。5回目となる今年は、右の4社が選ばれました。 　荒井知事は、「そこで働く人が元気にやっていることが、組織として一番大事なこと。『奈良に良い職場があるから奈良に住む』と言われるようにしたい」と激励しました。

●総合 ●仕事と家庭の両立推進部門 「株式会社 奈良日化（にっか）サービス」 「社会福祉法人 郁慈（いくじ）会」 ●テレワーク推進部門 ●若年者雇用推進部門 「有限会社 フジカワ」 「株式会社 明新社」

右から「株式会社 明新社」社長の乾昌弘（まさひろ）さん、「社会福祉法人 郁慈会」理事の小川四郎さん「株式会社 奈良日化サービス」社長の井戸正悟（いど しょうご）さん、「有限会社 フジカワ」社長の藤川立也（たつや）さん

※新規登録企業募集中！ 詳しくは下記まで。

県雇用労政課 0742-27-8828 0742-27-2319