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ふるさと奈良への便り
 
   私は、8歳から26歳の夏に東京に出るまで奈良で暮らしました。もうすぐ東京在住17年になりますが、未だに関西弁は抜けません。
 子供のころ、祖父が日生球場(にっせいきゅうじょう)に近鉄バファローズの試合を見に連れて行ってくれました。近鉄バファローズ友の会に入り、野球帽をかぶって応援していたことを覚えています。そんな自分が、まさか、プロ野球の横浜DeNA(ディーエヌエー)ベイスターズの球団オーナーとして、自分達のチームを応援することになるとは夢にも思っていませんでした。自分でも驚くばかりです。
 思えば、前職の銀行を飛び出し、DeNAというベンチャー企業に入社してからは、ジェットコースターのような毎日でした。日々何か違うことが起こる。変化に対応することが当たり前。それが出来ないと会社が傾く、という現実の中で一生懸命もがいて、今までやってきました。
 それに対して、奈良はすごい。遷都1300年を期に、奈良のすばらしさを大々的にPRするようになった印象を受けますが、毎年、奈良に帰省するたびに思うことは、「何も変わらない」。こんな時代だからこそ、私はこの変わらない奈良の「空気」が大好きです。ものすごく落ち着きます。少しずつ、少しずつ、変わらねばならない部分もあるでしょうが、奈良が持つ頑固な変わらなさは、ずっと持ち続けて欲しいと思います。
 
 

 

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