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ふるさと奈良への便り
 
   このたび明日香村の奈良県立万葉文化館にて、8月9日(木)より9月25日(火)まで、フレスコ画金森良泰の世界—大和望郷—展を開催いたしました。
 今回は、1990年以降の独立展出品作品を中心に—大和望郷—とありますように明日香・大和路にテーマを絞った作品を多く出品いたしました。
 明日香の石舞台古墳や亀石・猿石などの謎の石造物、大和路の仏像・風景などです。奈良での個展は24年ぶりで、しかも明日香の地で開催できまして感無量です。感謝! 感謝! です。
 近鉄富雄駅より北へ富雄川沿いに1kmほど行った融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)法融寺(ほうゆうじ)が生家です。富雄北小学校、青々(せいせい)中学校(現東大寺学園中学校)、奈良高校から東京藝大油画科、大学院壁画科と進学し、フレスコ画技法で制作・発表しています。フレスコ画技法は私のイメージにあった風合いを醸(かも)し出してくれます。落ち着いた色調、古色の発色などと共に金箔との相性も気に入っています。
 「奈良は国のまほろば」—奈良は私にとって最高のやすらぎの地です。居心地の良さ、歴史を感じる空気感が制作意欲をかき立ててくれます。アトリエはさいたま市岩槻区(いわつきく)ですが、そこの地名は飛鳥のスカと同じ須賀です。すがすがしい清涼な地という意味があると聞きます。全くの偶然ですが、自分勝手に悦に入っております。
 今後も奈良の地で育った環境をそのまま大事に持ち続けて制作していきたいと思います。
 奈良は、これからもずっと私の原点であり、心のふるさとです。
 
 

 

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