県議会だより

9月定例県議会の概要

【9月定例県議会】
　第308回定例県議会が、9月19日から10月9日までの21日間にわたって開かれ、議会に上程された議案について荒井知事から提案説明が行われました。
　今議会では、総額28億7千万円余の平成24年度奈良県一般会計補正予算、条例案や請負契約の締結など、30議案が審議されました。
　代表質問は9月24日、25日に、一般質問は26日、27日の4日間にわたって質疑が行われ、14人の議員が財政問題、復旧･復興対策、防災対策、地域振興対策、広域連合問題、観光振興対策、福祉・医療問題、環境・エネルギー問題、経済・雇用対策、農林業問題、住宅問題、道路・河川整備、交通政策、教育問題、警察問題など県政全般について質問し、活発な議論が交わされました。
　また、会期中には、予算審査特別委員会及び決算審査特別委員会が設置され、付託された議案の審査が行われました。
　閉会日の10月9日には、継続審査となった4議案を除きいずれも原案どおり可決または同意並びに報告受理されました。

　この定例会では、意見書4件、決議1件を可決しました。
　意見書は、内閣総理大臣のほか関係大臣などに提出しました。

【意見書】
●脱法ハーブに対する規制強化を求める意見書
●障害者福祉制度の抜本的見直しを求める意見書
●「森林・林業再生プラン」に係わる具体的政策の推進を求める意見書
●「安心こども基金」の継続を求める意見書
【決議】
●2020年オリンピック・パラリンピック競技大会東京招致を支援する決議

■ 議案等の議決結果■
項　　　目	件数	件　　　名	議決結果	議決態様
9月定例県議会
平成24年度議案
知事提出の予算案件	1件	奈良県一般会計補正予算（第1号）	原案可決	全会一致
知事提出の条例案件	10件	奈良県税条例の一部を改正する条例等	原案可決	全会一致
知事提出のその他案件	4件	平成23年度奈良県歳入歳出決算の認定について等	継続審査	全会一致
	6件	農道整備事業にかかる請負契約の変更について等	原案可決	全会一致
	1件	公安委員会の委員の任命について	原案同意	全会一致
	8件	公立大学法人奈良県立医科大学の経営状況の報告について等	報告受理	全会一致
請　願	1件	行政委員の月額報酬見直しに関する請願書	継続審査	全会一致
請　願	1件	国民的理解が得られない中での福井県の定期検査中等の原子力発電所の再稼働を許可しないことを求める意見書を採択することを求める請願書	取下承認	全会一致

　8月21日、奈良県議会で初めて高校生議会が、県内の高校8校から34名が参加して開催しました。
　本会議では、高校生議長の議事進行で会議が進められ、参加した高校生議員からは、紀伊半島大水害被災地の復興の未来図、観光や災害時の他府県との連携、新たな文化芸術イベント、障害者差別禁止条例の制定、高校生を対象とした官学連携の枠組みの創設など、24の質問がされました。また、県内大学の理科系学科の充実や安心歩行空間の整備など8つの提言が提案され、全会一致で採択されました。
　本会議終了後の県議会議員との意見交換会では、高校生から「知事から条例制定の検討をすると言って頂いてうれしかった。」「自分の知らない奈良県のことが聞けて、前よりも奈良が好きになれた。」「大水害のことを皆さんに伝えることができよかった。」等の発言がありました。県議会議員からは、「この機会を通して、政治とか行政に関心を持っていただいたと思う。」「きらりと光る提言がたくさんあって、非常に参考になった。」との感想がありました。

奈良県がんと向き合う日の10月10日に、近鉄奈良駅で街頭啓発キャンペーンが11名の議員が参加して行われました。午後には文化会館で「がん検診を受けよう！」奈良県民会議設立総会が開催され、奈良県議会も参画する県民会議でキックオフ宣言がされました。