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知事新春あいさつ2013

県民の皆さま、明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

 昨年は、県南部が被った紀伊半島大水害からの復旧・復興に向け、特に全力を注いできました。道路の応急復旧はほぼ完了し、避難者の帰宅についても可能な地域については概ね順調に進んできているところです。
 また、平成22年に「奈良のより良い未来」を願い、その想いをまとめた「5つの構想案」の実現に向け、全力を尽くし取り組んできた数多くの課題については、地域医療や企業誘致などの分野で成果も表れてきました。今後も、「県民は上司」との意識を持ち、県政は県民のためにあることを基本に、皆さまと対話できる機会を創出し、これまで育ててきた発展の芽を、さらに大きく育てていきたいと思っています。

紀伊半島大水害からの復旧・復興

 まず、最優先課題の紀伊半島大水害からの復旧・復興ですが、昨年制定した「奈良県紀伊半島大水害復旧・復興計画」および「奈良県紀伊半島大水害復旧・復興計画アクションプラン」により、被災地域の迅速な立ち直り・回復を推進するなど、「災害に強く、希望の持てる地域」づくりに向けて、全力を挙げて取り組んでまいります。
 また、紀伊半島大水害および東日本大震災等の経験・教訓を踏まえ、今後は同様の被害を最小限にするため、具体的な被害の事例研究等を行い、災害の発生時に迅速かつ的確に対応できるよう、安全・安心の確保を図ります。

経済活性化

 次に、地域産業・雇用の分野では、新しい産業を創り、また地域産業を伸ばすためのターゲットを絞った産業支援を行います。新たな雇用を創出し、経済を活性化させることで、「奈良で暮らし、奈良で働く」ことができ、雇用、消費、投資が活発に県内で循環する社会を目指します。
 観光の分野としては、「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」を目指し、昨年から取り組んでいる「記紀・万葉プロジェクト」を引き続き推進し、古事記・日本書紀・万葉集という歴史素材の魅力を広く発信し、県内外の多くの皆さまに親しんでいただきたいと思っています。一方で、誘客促進につなげるために、「巡る奈良(滞在型周遊観光)」を一層推進するとともに、奈良公園や平城宮跡の魅力向上を図るため周辺整備を進めます。
 文化の振興についても、昨年に引き続き「ムジークフェストなら2013」を開催し、古都奈良に音楽が溢れる多彩なプログラムを予定しています。

くらしの向上

 県民の皆さまの健康長寿を願い、地域医療体制の整備・充実については、「奈良の医療は奈良で守る」ため、高度医療の充実と救急医療・周産期医療体制を構築します。新県立奈良病院や新南和公立病院の体制整備などを引き続き推進します。
 また、中南和・東部地域の振興として、「南部振興計画」および昨年10月に策定した「東部振興計画」に基づき、農林業などの地域産業の振興や商業施設の立地に取り組むほか、耳成高校跡地に今年4月にオープンする予定のまほろばキッチン内に観光案内施設を設置、地域の魅力を発信し誘客を図ります。

 これからも、県民の皆さまのご意見やご提案に十分に耳を傾け、皆さまと力を合わせて奈良のより良き未来を築いていきたいと考えております。
 皆さまの一層のお力添えを心からお願い申し上げて、新年のご挨拶といたします。

奈良県知事


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