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現在、奈良市平松地区にある県立奈良病院が移転します。 「どこに」「いつ」「なぜ」「どう変わるの」皆さんの疑問にお答えします。 |
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新県立奈良病院のイメージ図 |
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平成28年度中の開院を目指して、県立奈良病院は移転することになりました。新病院は、奈良市西部を流れる富雄川東側の六条山地区に建設します。 | ||||||
現在の県立奈良病院は今年で築36年。設備の老朽化が問題になっています。さらに地域の中で、軽症から重症・救急まで全ての患者さんに良い医療を提供するために、高度な医療をこれまで以上に専門とする中核病院が必要となりました。 今と同じ場所での建て替えも検討しましたが、主に以下の理由で、新しい場所に病院を建てる方が有効という判断をしました。
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新県立奈良病院は「救急医療」「がん医療」「周産期医療」「小児医療」「精神医療」「糖尿病治療」「災害医療」の機能を、地域医療を支える7つの柱としています。中南和の県立医大附属病院と並び立つ、北和の中核病院として整備したいと考えています。 今後30年を見据えて、揺るぎない医療を提供し続けるために、次の3者全てから満足していただける病院を目指します。 |
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県では救命救急医療の改善を課題としています。データから見た救命救急の状況は次のとおりです。 新県立奈良病院では、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など、命にかかわる重症救急患者を確実に受け入れる体制を整備し、救命率の飛躍的な向上を目指しています。 |
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ご存じですか? 現在、北和地域にお住まいのがん患者さんの内、13%あまりが県外で入院しています。お見舞いに通う家族にとっても、大きな負担になっています。 今後増加が見込まれるがん患者に備えて、地域の医療機関と連携して、地域でがん治療を行える体制を目指します。 ●手術室の増室(7室→12室) ●最新の放射線機器の導入 ●緩和ケア病棟の設置 |
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命に危険がおよぶ可能性のあるお母さんや新生児の受け入れ体制を充実させるため、設備を今よりも増やす予定です。リスクの高い妊婦の方も安心してお産ができる環境を整備します。 | ||||||
新病院は、ヘリポートの設置、災害時を想定した建物構造、専門性の高いスタッフの配置など、災害に強い病院として整備します。 また、災害時派遣医療チーム(DMAT(ディーマット))の育成に努めて、奈良県の災害医療の中心的な役割を果たす病院を目指します。 |
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新病院ができる六条山地区は緑豊かな場所です。新しい病院はその地域の自然をできるだけ活かして、緑の中で癒(いや)される環境を整備する予定です。敷地に入った時から病気と向き合い、治療に取り組む意欲がわくような病院を目指します。 | ||||||
エントランスのイメージ図 |
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奈良県の人口10万人当たりの看護師の人数は928.6人で、全国40位(平成22年度)です。せっかく新しい病院ができても医師や看護師が不足していれば、最適な医療を提供することができません。 新県立奈良病院では良い医療を多くの患者さんに提供していくため、次のように、働き手が良い環境で長く働き続けられることも目指します。 研修環境・体制の充実 ●高度医療・救急医療の技術を学ぶ研修センターを整備します。 ワークライフバランスの向上 ●24時間院内保育所を整備します。 ●短時間勤務など、多様な勤務形態を導入します。 ●各種セミナーなどの充実により女性医師・看護師の復職を支援します。 |
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県では軽症の方から救急・重症の方まで、皆さんに最適な医療を提供するために、県内医療の分担と連携を進めています。 医療の分担とは、まず新病院が救急とがん医療を中心とした先進的・専門的医療によって、北和地域の拠点病院の役割を担います。そして地域の医療機関が、軽症や回復期の医療を担うというものです。 そのために、軽症の場合、基本的には、
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現県立奈良病院周辺地域については、これからの少子高齢化の進展を見据え、いつまでも安心して地域で住み続けられるまちづくりを目指し、地域の皆さんの声をお聞きしながら検討を進めていきます。 | ||||||
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