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| お亀池。曽爾高原の真ん中にあり、大部分が湿地帯で周囲を遊歩道が通っている |
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夕陽に映えるすすきが美しい曽爾高原、右に見えているのがお亀池
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| 昔、お亀という若くて美しい娘が、伊勢国(三重県)から大和国(奈良県)曽爾(そに)村の太良路(たろじ)に住む若者のもとへ嫁に来た。 やがて、夫婦にかわいい男の子が生まれた。ある日、お亀は夫に「私の役目は済んだので、お暇を下さい」と言い、実家に帰ってしまった。 その夜、赤ん坊が乳をほしがって泣いた。困った夫は、妻が去りぎわ、「もし用があったら、池のあたりで私の名を呼んで」と言い残したことを思い出し、赤ん坊を抱いて家を出た。 「お亀よ、お亀よ」と呼びながら池のあたりまでくると、どこからともなくお亀が現れ、赤ん坊に乳を飲ませた。赤ん坊がすやすやと眠ると、「明日からはもう来て下さるな」と哀しそうに言い、消えていった。 しかし、次の日も、また赤ん坊は夜泣きした。夫はしかたなく、また池のあたりまで行く。 と、池の水がにわかに波立ち、お亀が姿を現した。 そして、「もう来るなと言ったのになぜ」と、恐ろしい声で言うと、たちまち大蛇の姿となり、大口を開けて襲いかかってきた。夫は赤ん坊をしっかりと抱いて一目散に逃げた。 その後、夫は大病で死に、池の大蛇も山火事で焼け死んだという。赤ん坊がどうなったかは伝えられていない。池はやがて「お亀が池」と呼ばれた。
人の背丈を超すほどに伸びたすすきを押し分け、細い遊歩道を歩いた。足元には紫色の可憐なりんどうの花。 北の高台から眺めると、亀山の中腹にあるお亀が池の瓢箪(ひょうたん)形の輪郭がよく見える。周囲900メートル。今もわずかに水をたたえている。 晩秋、すすきの白い穂が風にそよぎ、折からの夕陽に染まって黄金色に輝いている。大自然の雄大さ、荘厳に包まれる静かなひととき。山の向こうから早くも夕暮れが近づいていた。 |
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曽爾村むらづくり推進課
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0745・94・2101
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