第18回奈良県教育懇談会(議事速報)

◇懇談会日時
  平成16年10月18日(月)  9:30 〜 12:00
◇場 所
  奈良市鍋屋町15 共済会館やまと 
◇議事概要
 (1)討議されたテーマ
    「規範意識の向上と社会性の育成について」  
 (2)主な意見は次のとおり
   ・小学校においては、人の話を聞くこと、約束を守ること、忘れものをしないなど、
    小さなことをきちんと教えていくことが大切と考えている。また、子どもたちの話
    し合いやグループ活動など、子どもが前面に出て活動する機会を大切にしたい。
   ・教員が尊敬されず、保護者の考え方においても学校の活動が最優先されない状況で、
    教員の指導が入らない生徒がいることも事実。今やりたいことをやりたい、それが
    できなければキレるという生徒が増えてきている。家庭ができなくなってきたマナ
    ー・ルール等の教育についても学校がしていくべきだと考えている。
   ・問題行動の指導について、家庭との連携に努めている。親の理解を得ることが困難
    なケースもあるが、話し合いをねばり強く続けていきたい。
   ・老人ホーム等との交流活動などで、普段、学校では見られない生徒の優しい表情や
    思いやりのある姿をみて、まだまだ可能性があると感じている。
   ・自分の子どもさえよければという親が増え、権利主張が大きくなっている。社会全
    体での取組が必要だと思う。
   ・しつけは、子どもが小さいときに、親が自信をもって社会のルールを教え、大きく
    なるにつれて緩やかになるもの。小さいときに規範を十分に教えず、大きくなって
    から求めるのは逆である。
   ・保護者の在り方にも問題があることは事実であり、教員は保護者への対応や指導、
    協力の要請に当たっている。
   ・地球市民としての在り方を考える前に、日本というローカルな社会の中で、品位と
    誇りをもった日本人を育てることが大切である。
   ・子どもの深夜徘徊の場所を提供しているのは大人である。大人がもっと子どものこ
    とを考えて子どもに対応することが必要。愛情から出た指導は子どもに受け入れら
    れる。
   ・子どもの学習等に関する集会には人が集まるが、子どもの健全育成についての集会
    に人は集まらない。問題行動について、親は、「うちの子にかぎって」という意識
    をあらため、みんなで考えることが大切。
   ・TV番組等、視聴率第一主義のマスコミの責任は大きい。子どもを取り巻く状況に
    ついて真剣に考えなければならない。
◇今後の予定
    子どもたちの規範意識についての議論を更に深めていきたい。
◇備 考
    初回からの懇談会の議事概要をHPにて公開中
    奈良県教育懇談会へのご意見も募集中
    

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