第19回奈良県教育懇談会(議事速報)

◇懇談会日時
  平成17年1月31日(月)  13:30 〜 16:30

◇場 所
  奈良市池之町3 地方職員共済組合奈良宿泊所 猿沢荘

◇議事概要
 (1)討議されたテーマ
    「規範意識の向上と社会性の育成について」  
 (2)主な意見は次のとおり
  ・保育所では、並んで順番を待つ、人に譲るなど、社会性を身に付けるためには、子ども自身
   が体で覚えるようにする取組が必要
  ・規範について、子どもに対してだけでなく、大人が学ぶべきこと、実践すべきこと、また、
   家庭が何をするべきかなども提言したい。
  ・先祖を大切にし、神仏を尊ぶことは大切なことであり、教育の場では宗教的なことは出さな
   いという姿勢ではなく、誤解のない形で子どもに伝えていくべきである。
  ・ある学校では、あいさつをすること、廊下を走らないこと、掃除を熱心にすることなど、分
   かりやすく具体的な目標を掲げ、徹底的に指導することで子どもに落ち着きがでてきた。校
   長を中心に、学校が行動を起こすことで学校が変わる。
  ・小学校では、宿泊体験学習の取組をしているが、1泊から2泊にすることによって、規範意
   識を育てる効果は大きくなる。
  ・個人の自由と自由が衝突する中で人を制約するものが規範である。この万人共通のルールや
   我慢すること、責任感、根気などは、小さいころから理屈抜きに身に付けさせることが必要
  ・子どもは、群れて遊び、衝突しながら、それぞれの自由をどのように調整するかについて訓
   練される。このような経験をする機会を増やすことが大切
  ・ほめるだけでなく、教員も保護者もほめることと叱ることのバランスを取る必要がある。
  ・地域の子どもに声をかけたり叱ったりすることを「小さな親切運動」のような運動として広
   めていきたい。
  ・資料に中学生等の非行の概況が示されているが、心が揺れる年頃であることや精神的な居場
   所が無いなどの背景がある。教員は、家庭と連携し、子どもを理解して指導することが大切
  ・専門家のゲストティーチャーからの指導により、子どもの心が動くことも多い。学校に弁護
   士等を招いて、子どもに、自分たちにかかわる法について考えさせる機会をつくりたい。
  ・学校での指導は、犯罪防止のためではなく、子どもの心の内面を育てるものでありたい。

◇今後の予定
  子どもたちの規範意識についての議論を更に深め、そのために何が必要かを討議する。

◇備 考
  初回からの懇談会の議事概要をHPにて公開中
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