教育長年頭メッセージのページ
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平成19年1月1日
「平成18年 仕事納め ・ 平成19年 仕事始め」の教育長あいさつ
 新年に当たり、矢和多教育長から県民の皆さんへのメッセージをQ&A形式で掲載しました。
 Q1 新しい年を迎えてのお気持ちは?
 Q2 昨年はどのような年でしたか?
 Q3 トピックス10にもある「学校アドバイザリー」設置の成果は?
 Q4 教職員の人事評価については県民の皆さんの期待が大きのでは?
 Q5 民間出身の教頭には何を期待しますか?
 Q6 昨年は唐招提寺の上棟式など、文化財関係の話題も豊富でしたが?
 Q7
 今年一年の抱負は?
 Q8 奈良県幼児教育推進指針の策定も予定されていますね?
 Q9 新たな世界遺産登録の推進については、いかがですか?
 Q10 最後に県民の皆さんにメッセージを!
 

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Q1 新しい年を迎えてのお気持ちは?
 県民の皆さん、明けましておめでとうございます。幸多き一年を願い、心も新たに新年をお迎えのことと思います。

 昨年の世相を象徴する漢字は「命」ということでした。確かに、昨年は「生まれた命」「絶たれた命」「奪われた命」など、命の重みを痛感した一年でした。
 年が改まって、私は仏壇の前で合掌し、父母や先祖を偲びながら、しばし時間を過ごしましたが、その時も、「命」というものは、自分一人だけのものではないということを強く感じました。人は誰でも先祖から命を受け継いできたのです。そう思えば与えられた人生は貴重です。これを意義あるものとして、今年一年を精一杯生きたい、そんな思いで新年を迎えています。


Q2 昨年はどのような年でしたか?             トップに戻る

 国では、安倍内閣の誕生に伴い「教育再生会議」が設置されて、「教員免許更新制」「教育委員会制度」など、教育改革につながる論議がなされています。また、教育基本法改正法が成立し、今後、関係法令の改正や教育振興基本計画の策定などが進められることになります。

 本県では昨年、「やまと21世紀ビジョン」を策定し、これに基づいた様々な施策をスタートさせました。また、全国初となる学校アドバイザリーチームの設置、県立教育研究所幼児教育部の設置、高校入試制度改革、新たな教職員の人事評価制度の導入、民間人教頭の公募など、本県独自の教育改革も大きく動き出した一年であったと思います。

 爽やかな思い出として印象に残るのは、全国高等学校総合体育大会の開催です。昨年は大阪を主会場として近畿ブロックで開催され、本県でもバドミントン・アーチェリー・登山の3競技を実施しました。この大会には1200名もの本県高校生が大会補助員として参加し、のべ約5万人の大会参加者と観客を前に大活躍してくれました。笑顔を絶やさず、きびきびと動く彼らの姿に、参加された大会関係者から大きな賛辞が寄せられましたが、私自身もその爽やかな姿には大変感動しました。
 この「06総体THE近畿」の成功は平成21年度に本県を主会場として近畿ブロックで開催する全国高校総体につながるものと確信できました。


アーチェリー


バドミントン

登山


補助員

 *保健体育課全国高校総体開催準備室「06総体THE近畿」のページへ

 また、一昨年11月にオープンした県立図書情報館は、開館一周年で利用者50万人を達成したことも明るい話題でした。統計によりますと、利用者の半分以上が20代〜40代の青・壮年層ということのようで、利用者カード登録も3万件を超えるなど、多くの県民の皆さんにご利用いただいていることをうれしく思っています。

       *県立図書情報館のホームページへ


 県教育委員会では、毎年12月末に「奈良県教育トピックス10」を発表しています。今、挙げた内容も含めて次のページでも紹介していますので、ぜひご覧ください。

 *「平成18年 奈良県教育トピックス10」のページへ

 一方、心悩ませたのは、やはり「いじめ」の問題でした。冒頭でも述べましたが、「命」は自分だけのものではありません。そんな命の連鎖を子どもたちが自らの手で絶つということは絶対にあってはならないことです。県教育委員会では、昨年11月17日に教育委員長が「いじめから尊い命を守るために」と題した緊急メッセージをだすとともに、各市町村教育委員会の学校教育担当者と県立学校管理職を対象に「いじめ問題に関する緊急担当者会議」開催しました。その際、すべての公立学校で児童生徒に「いじめについてのアンケート」の実施をお願いしたところです。今後、この結果をもとに、各学校で速やかに実効性ある取組を行えるようにしたいと思っています。

 「いじめ」の解決には、日々の教育活動における粘り強い営みが何より大切であると考えています。幸い、本県では早くから自他の人権を尊重する取組を行ってきた実績があり、各学校で進められている人権教育の積み重ねに大きな期待をしています。加えて、地域や家庭からの温かい見守りや支援が各校の取組をさらに充実させるものと確信しています。県民の皆さんのご協力をお願いします。

 *「いじめから尊い命をまもるために」のページへ


Q3 トピックス10にもある「学校アドバイザリーチーム」設置の成果は?   トップに戻る

 昨年4月より、学校教育課に学校アドバイザリーチーム(小学校、中学校、県立学校の3チーム)を立ち上げました。

 アドバイザリーチームの目的は、学校経営や教育活動に腐心する管理職や教職員を支援し、学校の教育力の向上を図ることにあります。そのため、チームは、小学校は1日間、中学校は2日間、県立学校は2〜3日間の日程で学校を訪問し、登校時から放課後まで学校にいて、授業参観や学校長等からの聞き取り、諸帳簿の点検などを行い、学校運営を診断します。

 学校訪問が終了すると、アドバイザリーチームは各学校の診断結果をレポートとしてまとめ、市町村教育委員会と学校へ手交します。校長はこれを受けてレポートに対する回答を作成し、市町村教育委員会と県教育委員会へ提出します。この取り組みを通して校長には、自分の学校の課題をより一層明確にするとともに、学校経営改善の道筋を明らかにしてもらっています。また、市町村教育委員会や県教育委員会は、レポートや学校長の回答をもとに、適切な支援やフォローアップを講じていけるように努めます。

 訪問した学校からは、「日々の教育活動や学校経営の悩みを受け止め、解決の方向性についてアドバイスを得られるので、学校の活性化に役立っている」と聞いています。
 また、「学校の取り組みに自信が持てた」「改善点の指摘により刺激を受け、意識が変容した」「チームの訪問をきっかけにして学校評価委員会の設置や校内組織の見直し等、学校改善の取組を始めた」といった声も聞かれました。
 
 私がアドバイザリーチーム訪問の成果として一番期待するのは、「学校を強い組織体にすること」、「授業を魅力あるものにすること」の2点です。この2つについては、チームの訪問後も継続して取り組んでいただきたいと思います。そのためにも、アドバイスを受けた学校は、具体的な改善点やその後の成果と課題をホームページ等で発信し、保護者や地域の方にもアピールしていくことが大切でしょう。


Q4 教職員の人事評価については県民の皆さんの期待が大きいようですが?トップに戻る

 「人は人によって人になる」と言われます。人は、人からの感化と教育によって培われ、成長するのです。それゆえ、教員の果たすべき役割は大きく、教員の資質向上の取組については、社会全体から大きな期待をもって注視されていると感じます。
 
 私は、先生方には本当によく頑張ってもらっていると思っています。しかし、その頑張りが学校のめざすビジョンに沿ったものになっているか、自己の目標に照らして十分な成果が上がっているかなどを適切に点検・評価することはたいへん重要で、教員の資質向上につながるものと考えられます。
 そのような思いから、本年度より新しい教職員の人事評価制度を導入し、すべての公立学校がこれに取り組んでいます。この人事評価制度は、「自己申告評価制度」と「勤務状況評価制度」からなります。

 このうち、「自己申告評価制度」は、目標管理手法を取り入れ、人材育成と学校の教育力の向上をめざす仕組みとしました。この制度においては、管理職がリーダーシップとコミュニケーション力を発揮して、学校のビジョンを共有し、その推進を図ることが重要なポイントとなります。校長はまず、学校経営の方針を明らかにし、教職員全体の理解を図ります。教職員は、それを踏まえ、管理職との面談を経て自己目標を設定し、以後、目標の達成状況やそのプロセス等について中間評価、最終評価するとともに、管理職の指導助言を受けます。これにより、優れた実践を共有したり、自己流の指導法を見直したりということが可能になります。また、一人一人の課題意識や悩みが管理職に伝わるので、教職員のメンタルヘルスの改善の面でも効果があると思っています。

 優れた成績を挙げたチームなどがよく、「目標に向けてチームが一丸になった」といったコメントをします。学校も同様です。各学校の課題やビジョンをしっかりと共有することで、教職員の様々な個性を生かしながら、学校が一つになって目標達成に努めていただけるものと大いに期待しているところです。


Q5 民間出身の教頭には何を期待しますか?   トップに戻る

 ご存知のとおり、学校管理職については、校長の任用資格の緩和に続いて、本年度より教頭の任用資格も緩和されました。このことを踏まえ、民間企業などでの管理職経験者で、教育への情熱と意欲を持っておられる方を公立学校の管理職に採用していくこととし、昨秋、公立学校教頭を全国公募しました。
 その結果、幅広い分野から55人の方に応募いただき、第一次、第二次の選考を経て、特に管理職としての実務経験が豊富で、人間性にも優れた3人の方の合格を決定しました。4月から、斬新な発想と柔軟性を持って特色と魅力ある学校づくりの推進に尽力いただけるよう、今後、学校現場での実務研修など、実践的な研修を実施することにしています。また、配置については、規模の大きい学校で教頭2人制を取り、民間出身教頭には、企画や進行管理・渉外・効率的な予算執行などを任せたいと考えています。

 県教育委員会ではこれまでも県立高校において民間出身校長2人を採用し、のべ4校で手腕を発揮してもらっています。また、民間で優れた実績を持つ方に特別教員免許状を与える制度では、これまでに7人の方に教員として活躍してもらっています。このように各学校に多様な経験を積んだ人材が集い、相互に助け合い、刺激し合いながら様々な課題に真正面から向き合っていけるような環境をつくることが大切だと思います。
 
 *報道資料
 「奈良県公立学校教頭採用(任期付職員)選考試験」の第二次選考結果について 


Q6 昨年は唐招提寺の上棟式など、文化財関係の話題も豊富でしたが? トップに戻る

 本県の教育委員会事務局には約400名の職員がいます。そのうちの約1/4を文化財関係の職員が占めています。さらに、このうち60名近くが橿原考古学研究所を含め埋蔵文化財の担当、20名余りが建造物を担当しています。本県では、職人さんを県の職員として採用し、建造物の修理事業を実施しているわけです。ですから、おそらく全国でも一番、文化財関係職員の割合が高いのではないかと思います。

 唐招提寺金堂の上棟式は、11月2日にありました。この金堂修理は、2009年6月完成の予定です。この他、教育委員会内の文化財保存事務所では、現在、談山神社、當麻寺、生駒の宝山寺、法隆寺、そして唐招提寺と5つの出張所を設置し、保存事業を実施しています。このうち、桜井市の談山神社では8棟の指定建造物が修理対象となっており、その中には有名な十三重塔の修復工事も含まれます。この塔は木造十三重の塔としては世界唯一のもので、1532年の再建ですが、檜皮葺の屋根が相当、傷んでいました。塔の修理は今年中に完了する予定です。
 私は、貴重な歴史遺産を後世に伝える仕事をしている奈良県教育委員会を誇りに思います。


唐招提寺上棟式

解体中の法隆寺西院大垣東面屋根

竣工した吉川家住宅全景

取り外し中の宝山寺獅子閣壁

組立中の當麻寺大師堂素屋根

組立中の談山神社十三重塔素屋根


Q7 今年一年の抱負は?             トップに戻る

 「知・徳・体」のバランスということが言われます。奈良県は元来、教育に熱心な風土を持っていますので、「知」の面からは全国的に優れた結果が現れていると感じています。「徳」については、規範意識や社会性の向上が本県でも大きな課題ですが、「やまと21世紀ビジョン」においても、「社会性の育成」をプロジェクトの一つに挙げ、体験活動を積極的に取り入れながらその育成に努めたいと思っています。

 「知・徳・体」のバランスという点で私が一番心配しているのは「体力」です。毎年、児童生徒の体力・運動能力を調査し、全国平均との比較等を行っていますが、「握力」「長座体前屈」「50m走」「立ち幅跳び」など、ほとんどの種目で全国平均を下回っています。体力は「気力」「忍耐力」にもつながる重要なもので、まさに「生きることの基本」です。そこで、今年は学校も家庭も地域と一緒になって、特に子どもたちの「体力の向上」に向けた取組を進めていきたいと思っています。

 その取組の一つとして、昨年3月に初めて開催した「市町村対抗子ども駅伝大会」が充実し、その裾野がより一層広がっていくことを期待しています。また、県教育委員会のホームページに「外遊び、みんなでチャレンジ!」を掲載しました。これは、県内の全ての学校で子どもたちが外遊びに積極的に取り組んでくれることをねらいとしていますので、ぜひ活用してください。
 
 
「第1回市町村対抗子ども駅伝大会」
   
  「外遊び、みんなでチャレンジ」のページで紹介されている6つの外遊び
        
       
 *「外遊び、みんなでチャレンジ」のページへ 

 先ほどの「知育・徳育・体育」に加えて「食育」という分野も注目され、各学校でその取組がスタートします。先の「適度な運動」と「規則正しい食事」に「十分な睡眠」を加えて、「健康三原則」を子どもの生活に定着させることが大切であると言われていますが、これには家庭での役割が大変重要になります。何と言っても家庭が教育の原点です。どうか、よろしくお願いします。

 もう一つ、今年、機会があるごとに子どもたちに呼びかけたいと考えているのは、「姿勢」についてです。「歩く」「立つ」「座る」という日常生活の基本動作の中で、常に正しい姿勢を意識して欲しいと願っています。
 正しい姿勢が保たれていないと、骨格・筋肉・内臓に余計な負担がかかり、心身に様々な悪影響が出てきます。背筋を伸ばすと内臓の働きもスムーズになり、全身に適度な緊張感がいきわたります。姿勢の良い子どもは見ている者にも好印象を与えます。姿勢を意識した立ち居振る舞いは、心にも良い影響を与えるように思います。


Q8 「奈良県幼児教育推進指針」の策定も予定されていますね?     トップに戻る

 奈良県では、幼児期が人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期であるとの視点に立ち、子育て、保育、教育の基本的なことがら及び、奈良県として望ましい幼児教育の在り方や施策を探るため、昨年5月、奈良県幼児教育懇談会を設置しました。

 懇談会では、次のことを柱として協議を進めました。
   (1) 現代の子どもの発達の道筋はどのようになっているか。
   (2) 子育て・保育・教育の現代的課題は何か。
   (3) 幼児期に、身に付けさせる基礎的な力は何か。
   (4) 今、家庭・保育所・幼稚園・地域においてどのように幼児期の
    教育をするべきか。
   (5) 奈良県における幼児教育は今後どうあるべきか。

 この懇談会における協議を受け、乳幼児期のめざす子ども像や、奈良県の幼児教育の充実のために推進する事項を「奈良県幼児教育推進指針(めざすもの)」として提言する予定ですが、ちょうど今、「奈良県幼児教育推進指針(案)」を作成してホームページ上で公開し、パブリック・コメントとして、県民の皆さんのご意見を募集しています。どうか、ご協力ください。

 *奈良県幼児教育推進指針(案)に対する意見募集のページへ


Q9 新たな世界遺産登録の推進についてはいかがですか?  トップに戻る

 世界遺産は、「人類共通の大切な遺産を損傷、破壊等の脅威から保護し、保存し将来に伝える」という世界遺産条約の目的の実現に向け、毎年、新たな登録が進められています。
 現在、奈良県では、「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」の3カ所が登録されていますが、昨年12月、奈良県では新たな世界遺産の暫定リスト追加候補として「飛鳥・藤原−古代日本の宮都と遺跡群」を明日香村、桜井市、橿原市と共同で文化庁に提出しました。

 「飛鳥・藤原」は飛鳥時代に天皇が宮を置いた古代日本の首都にあたるところで、宮殿や寺、工房、苑地などがありました。現在は地下に埋もれておりますが、我が国初めての都の成り立ちや朝鮮半島、中国大陸との文化、技術の交流を伝える貴重な遺跡が良好に残されている地域です。今年は、関係市村との連携体制の整備、構成資産の検証等、事業の推進に取り組むことにしています。
 
     
 
Q10 最後に県民の皆さんにメッセージを! トップに戻る

 昨年もこの機会に「学校サポート体制」について説明し、ご協力をお願いしました。子どもたちのより豊かな成長を目指し、地域の持つ特性を生かしたダイナミックな教育を展開していくためには、「参観から参画へ」をキーワードに各学校が保護者、地域の皆さんによる学校サポート体制を構築することが最も必要ではないかと思います。

 具体的には、「安全巡回活動」、「ゲストティーチャー」「授業の補助」「図書館関係」など、サポートいただきたい内容には様々な場面が考えられます。

 その学校サポート体制が、生駒市で「スクールボランティアプログラム」として動き出しています。昨年11月、奈良県教育懇談会の学校視察が生駒市立生駒台小学校で行われ、私も委員の皆さんと一緒に学校を訪問して、スクールボランティアの皆さんを加えた授業の様子や図書の読み聞かせの活動などを拝見しました。生駒台小学校では現在のべ100人を超える保護者・地域の皆さんがボランティア登録を行い、それぞれに活動内容を相談し合って、「安全パトロール」や「本の読み聞かせ」「校内整備作業」「裁縫指導」「グランドゴルフ交流」「他文化理解や英語活動」「学習支援」等に取り組んでいただいているとのことです。
 こういったボランティアの皆さんが日常的に学校教育に参画してくださることで、教員との信頼関係が増し、学校理解につながっていくと思います。また、子どもたちへの日常の声かけも容易になると思います。悪いことは悪いと地域の大人が子どもを「叱る」という良き習慣を取り戻すためにも有効です。子どもたちも「みんなが自分を守ってくれている」「自分たちのために地域の方が一生懸命頑張ってくれている」ということに気が付きます。子どもたちの表情も明るくなります。こういった活動が、皆さんの地域のそれぞれの学校で始まるよう、ご協力をお願いしたいと思います。

 
生駒市立生駒台小学校の「台小スクールボランティア活動ニュース」より

 
 
 *生駒台小学校のホームページへ
 *生駒市の「スクールボランティア」紹介(メルマガ「E-夢 はっしん!」第83号)へ


 さて、新しい年。皆さんもそれぞれに挑戦したいことがおありだろうと思いますが、私は今年、ぜひ「パラグライダー」に挑戦したいと思っています。本当はできれば「モーターパラグライダー」に乗れるようになって、鳥になった気分でビデオ撮影しながら飛びたいと思っているのですが、まずは、風に乗って浮き上がることに汗を流したいと思います。

 私は昨年、紀ノ川でカヌーでの川下りに挑戦しました。上流から下流へ、川はそうしか流れないものと思っていましたが、実際には岩にぶつかり、渦を巻きながら、カヌーを上流に押し上げ、初心者の私を翻弄しました。また、川面からの視点でものを見ながら、なにげない景色に人生を重ね、深い感動を味わいました。現在はまさにハイテクの時代です。デジタルによる情報があふれ、正確で絶対的なもののように取り扱われています。しかし、そのような時代にあっては、ローテクな時間を持つことも大変重要だと思います。自分の目で見、体で感じることにより感性は磨かれます。日常生活の中で狂いがちな心と体の軸をまっすぐに戻してくれるのが自然体験だと思います。

     
*森林環境教育が始まっています。
  

 同じことは、悠久の歴史に触れることにも言えると思います。文化遺産の宝庫とも言える奈良県で学び育つ子どもたちには、歴史文化に触れる機会を豊かにもってほしいと思います。先ほど申し上げた「飛鳥・藤原−古代日本の宮都と遺跡群」が近い将来、本県4番目の世界遺産に選ばれることを祈りつつ、皆さんにとりましても幸多き一年であることを願って、新年のメッセージといたします。

 
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