シンポジウム
コーディネーター・・・・・・・同志社女子大学教授 上田 信行
「教育長からの提案」で報告された取組のうち、「小学校運動場芝生化推進事業」「『おはよう おやすみ おてつだい』約束運動」「学校支援本部事業」の3つの取組について、学校、園、地域での具体的な取組の内容報告がありました。
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芝生化によって子どもたちの外遊びが多くなり、運動量が増え、体力が向上することを目指して、県内の小学校9校がモデル校として、運動場を芝生化しました。
その中の1校である大和郡山市立矢田南小学校が、芝生化の取組を発表されました。 |
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〈概要〉
保護者の協力による全校児童での芝苗作り、児童・保護者・地域の方々総勢 800名での苗の植え付け、そしてボランティアの方々による芝生の管理によって、9月には、運動場は一面、緑のじゅうたんのように。
運動場が芝生になると、子どもの遊びの種類も変化し、サッカーや鬼ごっこなどの遊びが増え、今では思い思いに走り回ったり寝そべったりしている子どもたちの姿が見られるそうです。
同校のデータからは、運動場でのけがが減少し、外に出て遊ぶ子どもの数は大きく増加。また、あるクラスでは50メートル走の記録が平均0.51秒速くなったという結果も。保護者アンケートでは 99パーセントの方が芝生化を「よかった」と答えられたと報告されました。
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家庭における子どもの生活習慣の改善や家庭内での役割作りを推進するため、「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動を実施しています。県内全ての幼稚園・保育所の3歳以上の子ども・保護者に「こども3つのやくそくカレンダ−」を配布し、子どもたちにあいさつやお手伝いの習慣づけを目指しています。
その中の1園である大和高田市立片塩幼稚園が、その取組を発表されました。
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〈概要〉
保護者に約束運動について啓発をし、親子でお手伝いを決めることからスタートしました。子どもたちは頑張っていることを園で友達に知らせ、先生からも励まされながら、頑張ったそうです。
お手伝いやあいさつが守れたときカレンダーに色を塗っていくことで、子どもたちは達成感や自信をもつことができ、あいさつの習慣化やお手伝いをすることへの意欲も高まったとのこと。さらに、そのことを褒め励ましてくれる保護者の言葉で、親子が心を通わせる楽しい時間をもつことができたことを報告されました。
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学校支援地域本部では、地域コーディネーターを中心に、学校支援ボランティアの方が学習活動・スポーツ活動・環境整備・登下校時の安全指導など、学校のさまざまな教育活動への支援をしています。今年度は、30市町村に68学校支援地域本部が設置されています。
その中の1つである宇陀市立榛原・大宇陀中学校区学校支援地域本部の取組を報告されました。 |
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〈概要〉
学校支援ボランティアは、先生方と一緒に、出来る人が、出来るときに、出来ることを無理せず積極的に、多岐にわたる学校支援活動をしており、今では口コミが大きな力になってボランティアが集まってくださるとのこと。
また、学校が必要とする支援を把握したり、ボランティアの募集・発掘や各ボランティアの実情にそって調整する地域コーディネーターの仕事についても紹介されました。
ボランティア経験者からは「先生方の苦労が分かった」、子どもたちからは「ボランティアのおかげで楽しく熱心にしかも早くできた」、教員からは「来てもらってよかった」「ボランティアから学ぶことが多い」等の声が聞かれると報告されました。
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シンポジウム出演者は、スクリーンに実際の様子を映像で示しながら発表されました。
発表後、シンポジウムのコーディネーターである上田信行教授が会場の方々に、取組内容についての感想や質問、意見等を伺いました。
シンポジウムを通して、大人が今、子どもたちのためにどのような行動を起こせるかについて考え合いました。 |
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エンデイング
和太鼓 「秋篠」 県立奈良朱雀高等学校 和太鼓部
創部15年目を迎え、今までに全国大会に9回出場されている和太鼓部の勇壮な演奏ととも
に、県民教育フォーラムが閉幕しました。
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