第 123 号


    ▲   ■ ▲     ◇ 奈良県教育委員会メールマガジン ◇
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          発行:奈良県教育委員会事務局 
    http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1691.htm
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【 巻 頭 言 】
 ○ 偶 感 (県教育委員会 教育次長 速見安且)

【 教育委員会の動き 】
 ○ 学習指導要領の改訂(1) (学校教育課)
 ○ 不登校を語る親のフォーラムの開催について (県立教育研究所)

【 今、学校では・・・ 】
 ○ 創立50周年を機に新たなる一歩を (五條市立阿太小学校長 小藪笑子)
○ チャイムのない学校、自分の時間割で学ぶ (県立大和中央高等学校長 岡本秀光)

【 学びのあしあとー子どもたちとともにー 】
○ 学級担任としてのちょっとした取り組み (橿原市立八木中学校教諭 松田明彦)

【 総体寸話 第2回 】
○ 高校生による高校生の大会 (全国高校総体奈良県実行委員会事務局)

【 奈良県の先生になろう! 第4回 】
 ○ 平成21年度奈良県・奈良市・大和高田市公立学校教員採用候補者選考試験について
                                   (教職員課)

【 高校入試制度 情報コーナー 第3回 】
○ 「特色選抜」の検査問題について (学校教育課)

【 お知らせ 】 【 新着情報 】 【 県政公開ニュース 】

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 【 巻 頭 言 】
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               偶 感
                ̄ ̄ ̄
                 県教育委員会 教育次長 速見 安且

 休日、わが家の地続きにある広場では、近所の子どもたちが楽しそうに走
り回っている。『梁塵秘抄』に、「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんと
や生まれけむ、遊ぶ子どもの声きけば、我が身さえこそ動(ユル)がるれ」
と詠まれているとおり、子どもたちの遊ぶ姿に、ついつい見取れてしまう。
 ところで、遊ぶ子どもたちの中に小学生以上と思われる子どもの姿が見ら
れない。近所には小学生もいるはずなのだが・・。家にこもってコンピュー
ターゲームに興じているのか、塾通いで遊ぶ時間がないのか、ひょっとする
と遊ぶ時間がないほど学校で宿題が出されているのかと、様々に思い駆られ
る。
 我が身を振り返れば、小学生のころは、宿題を終えれば、近所の子どもた
ちと日が暮れるまで思いきり遊んだものだ。中学、高校に進んでも、勉強に
追われることはあったが、友だちと語らったり、遊んだりするゆとりはあり、
学校生活はそれなりに楽しかったものだ。
 今は、小学校低学年から、学校から帰るとカバンを持ち替え、塾に通う子
どもが多いと聞く。「学校と塾」、いつから子どもたちは「ダブルスクール
」通いという、過酷な境遇に身をおくようになったのだろうか。これを「時
代の流れ」、「世間の風潮」と見過ごして済む問題なのだろうか。
 私は、学齢期は人間形成に取って一番大切な情操教育に欠かせない時期だ
と思っている。この大切な時期を「ダブルスクール」に象徴される「知的追
求」だけに燃焼させてはならない。
 子どもたちの無邪気に遊ぶ姿を見ながら、この子らの「将来を支え、未来
を開く教育」は、どのような在り様が正しいのだろうか、とつくづく考えさ
せられる。
 事象の在るところには、必ず原因が在るはずである。時代の風潮のためと
見逃すことなく原因を真摯に追及し、歪みがあれば直し、子どもたちに「楽
しめる日々」を与えてやりたい。それが、いまを生きる大人たちが直面して
いる課題のように思えてならない。

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 【 教育委員会の動き 】
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          学習指導要領の改訂(1)
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            学校教育課

 変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな人間性、
健康・体力の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です。学校では、
子どもたちのこのような「生きる力」をはぐくむ取組を、これまでも進めて
きました。今回、その「生きる力」をよりいっそうはぐくむことを目指して、
学習指導要領の改訂が行われました。
 新しい学習指導要領では教育基本法の改正等で明確になった教育理念を踏
まえ、基礎的な知識・技能の習得と、思考力・判断力・表現力の育成の両方
を重視し、それぞれの力をバランスよくのばしていくために、教科等の授業
時数を増加し、教育内容が改訂されました。
 教育内容の主な改善点として、言語活動の充実、理数教育の充実、伝統や
文化に関する教育の充実、道徳教育の充実、体験活動の充実、外国語活動の
充実などが示されています。
 新しい学習指導要領による教育課程は、小学校は平成23年度から、中学校
は平成24年度から全面実施になります。先行して実施できる内容については
平成21年度から実施します。県教育委員会では、新しい学習指導要領の趣旨
の周知を図る取組を進めていきます。
 次回は、小学校の改訂内容について具体的に説明します。

 *新学習指導要領についての詳しい情報は、次のページでご覧いただけます。
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm 

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     不登校を語る親のフォーラムの開催について
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                          県立教育研究所

 県教育委員会では、平成20年度「不登校を語る親のフォーラム」−社会的
支援の仕方を考える−を7月12日(土)に県立教育研究所(磯城郡田原本町
秦庄22-1)で開催します。このフォーラムは、一人でも多くの不登校幼児児
童生徒やその保護者への支援につながることを願って、平成11年度から開催
しているもので、今年で10回目となります。

 内容は、13時15分からの開会行事に続いて、大学教授による課題提起、そ
して、次のA〜Cのグループに分かれてのフォーラムとなっています。
 それぞれのフォーラムとも、保護者による体験発表、参加者同士の意見交
換に加え、大学教授による指導助言を予定しています。

  【課題提起】
   「不登校の子どもへの社会的支援の在り方」
     天理大学 教授 千原 雅代

  【フォーラム】
   A 教室に入れなくて悩む子どもたち(保健室、別室等での支援)
 指導助言  神戸大学 教授 森岡 正芳 
   B 登校できなくて悩む子どもたち(家庭や地域での支援)
 指導助言  立命館大学 教授 春日井 敏之 
   C 情報化社会の中で悩む子どもたち(携帯、ネット等で傷ついた子どもたちへの支援)
 指導助言  奈良大学 教授 前田 泰宏 

 参加申込みは、はがきに、氏名、参加希望のフォーラムの部会を記入の上、
7月7日(月)までに下記あてに申し込んでください。(電話又はファクシ
ミリでの申込みも可)
 なお、当日参加もできます。できるだけ、公共の交通機関を利用してくだ
さい。

 担当 教育相談部教育相談係
   〒636-0343 磯城郡田原本町秦庄22-1 TEL 0744-33-8904 FAX 0744-33-8909

 不登校を語る親のフォーラムの詳しい情報は、次のページをご覧ください。
  http://www.nara-c.ed.jp/soudan/forum.pdf 

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 【 今、学校では・・・ 】
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┏━━━┓     創立50周年を機に新たなる一歩を
┃小学校┃      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━━━┛           五條市立阿太小学校 校長 小藪 笑子

 本校は今年度、創立50周年を迎えました。吉野川をはさんだ両岸の南阿太
小学校と大阿太小学校が統合して阿太小学校ができてから、50年になります。
先日の6月1日には保護者や地域の人たちにたくさん参加していただき、創
立50周年の式典を行いました。
 現在、児童数は87名です。みんながお互いのことをよく知っており、気心
が知れているという小規模の良さを生かし、一人一人を大切に誰もが楽しい
と思える学校を創っていきたいと思っています。
 校区は五條市の東端に位置し、近くには吉野川が流れ、緑豊かな山々や水
田に囲まれたところです。本校では、その豊かな自然やそこに住む地域の人
々から学ぶことを通して、児童が自ら考え、解決しようとする主体的な学習
に取り組んできました。特に今年度は、創立50周年ということで、校区の自
然や歴史について調べて発表しました。
 その取組の内容について紹介します。

1)1、2年生「阿太の春・夏・秋・冬」
  阿太地域の自然の移り変わりや、お祭りなど昔から伝わる行事について、
 父母、祖父母などから聞き取りをして、歌で表現した。
2)3、4年生「いいところいっぱい阿太」
  「阿太のいいところ」というテーマで地域の人たちにアンケートをとり、
 まとめた。その結果、自然が豊か、人付き合いがよい、子育てに最適など、
 阿太のいいところを再認識できた。
3)5、6年生「歴史をつなぐ阿太小学校」
地域の卒業生にきてもらって統合当時の様子を聞いたり、父母や祖父母
 が小学生だった頃のことを聞いたりして、50年の歴史を辿り、先輩の人た
 ちの努力や思いを知るとともに、これからの自分たちの生き方を考えた。

 毎年、総合的な学習の時間では、体験学習を中心に生き物探しや町探検、
吉野川の源流探検、米作り、阿太の歴史などの学習に取り組んでいます。今
回「阿太小学校50年の歩み」の学習をとおして、さらに深い学習ができまし
た。自分たちが住んでいる地域のことをより深く知り、より好きになるとと
もに、地域の人々の話を聞くことで地域の人たちの思いも分かったようです。
 これからも、地域を誇りに思い、地域を愛する気持ちがはぐくまれていく
ような取組を進めたいと思います。

*阿太小学校のホームページは、こちらへ。
 http://www.gojo-nar.ed.jp/adasho/

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┏━━━┓    チャイムのない学校、自分の時間割で学ぶ
┃高 校┃     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━━━┛          県立大和中央高等学校 校長 岡本 秀光

 平成20年4月、奈良県初の三部制単位制の大和中央高校が旧北和女子高校
跡地に誕生しました。本校は、自分の時間にあわせて午前、午後、夜間の3
つの部から選んで通学できる定時制課程と、自学自習とスクーリングを中心
とする通信制課程を持っている高校です。
 本校ではチャイムは鳴りません。本校の基本精神は「自律」であり、フレ
ックスな学習時間を象徴して、校章は「針のない時計」となっています。こ
の時計に自分の針を書き加えることで、主体的に生活設計をしていくことを
願っています。また、古代の鏡の形にも、船の舵の形にも見える、「蓮華座
」の縁取りをした外周のデザインには、自らの姿を映し、進路を切り開いて
いってほしいという願いを込めています。
 4月の入学式には、大学等への進学を希望している生徒、学校外で自分の
個性を伸ばしながら高校を卒業したい生徒、仕事を持ちながら高校教育を受
けたい生徒、学校に足が向きにくい不登校傾向だった生徒、高校教育に再チ
ャレンジしたい生徒など、様々なニーズを持った生徒たちが入学してきまし
た。
 これらの生徒たちができるだけ通いやすいように、本校では指定の制服は
なく、自分の生活スタイルに応じて登下校できるようになっています。また、
幅広い選択科目の中から、自分の興味・関心や進路希望に応じた授業を選択
して、自分の時間割を作ることができるようになっています。
 本校は生徒の「学ぶ意欲を大切にする学校」として設立されました。この
理想のもと、生徒たちのそれぞれの夢の実現に向けて、教職員一同、全力で
取り組んでいます。

 *大和中央高校のホームページは、こちらへ。
  http://www.pref-nara.ed.jp/yamato-chuo-hs/

 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/html/no123.html

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【 学びのあしあとー子どもたちとともにー 】
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       学級担任としてのちょっとした取り組み
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                橿原市立八木中学校 教諭 松田 明彦

 私が学級担任として、大切にしてきたことは、1.いつも元気で笑顔でい
ること、2.教室をいつも綺麗にしておくこと、3.出来るだけ最後に教室
を出ること、です。これらは、先輩の先生方に教わったことを自分なりに解
釈し、実践してきたことです。

 1は、簡単そうで大変なことで、ついつい険しい顔つきになりがちです。
しかし、どんなに辛いときでも朝、一番元気に笑顔で「おはよう!」と大き
な声で教室に入っていくと、自分もクラスのみんなも「きょうも頑張ろう。」
という気持ちになるものです。そして、教室中が笑顔でいっぱいになれば、
とても幸せな気分になります。
 2については、私は教室に鉢植えの植物を置くようにしています。朝、水
やりをしていると、何人かの生徒もすすんで水やりをしてくれたり、家から
花を持ってきてくれたりするようになります。時には生徒に、「鉢植えの植
物は、自分で水を得ることはできないけれど、周囲の人たちのちょっとした
関わりで水を得ると、生き生きと成長し美しい花を咲かせます。そして私た
ちを幸せな気持ちにしてくれます。」と話します。ちょっぴりでも教室環境
に関心をもって行動することで、生徒に、続けることの大切さや他への思い
やり、優しさを自然に伝えられるように思います。
 3は、放課後の誰もいない教室に先生が残っている時間を作るということ
です。終礼が終わってから、教室を片付けたり植物を見ていたりすると、「
先生!」と話しかけてくる生徒がいます。その多くは、たわいもない話なの
ですが、聞いてあげるだけで元気に帰っていきます。また、中には深刻な内
容の時もありますが、「うんうん。」と頷きながら聞き、「それで先生にど
うしてほしい。」「また、いつでも話してね。」などと言うだけです。放課
後の誰もいない教室でこそ生徒は、先生を必要としているのかもしれません。

 私はこのようにして、新任から26年間担任をさせていただきました。そし
て、たくさんの感動と思い出を生徒からもらいました。今、私は、とても幸
せです。

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【 総体寸話 】 第2回
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          高校生による高校生の大会
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                全国高校総体奈良県実行委員会事務局

 前回は「高校総体」の目的や内容について、概要を紹介しました。
 「高校総体」は一言でいうと「高校生のスポーツの大会」ということです
が、そう言ってしまうと、スポーツをやっていない高校生には関係がないよ
うに聞こえます。しかし決してそうではないところに、「高校総体」の隠れ
た魅力があります。
 実は高校総体を影で支えているのも、高校生なのです。たくさんの人を迎
えるための準備(クリーンキャンペーンなど)、選手へのおみやげ作りや大
会運営、会場地案内などの活動をします。まさしく「高校生による高校生の
イベント」ということです。
 6月12日、高校生実践活動の中心となる「リーダー会」が県内52校の代表
生徒が集まって発足しました。これから事前の広報活動や様々な活動をリー
ドしていきます。発足会では、高校生実践活動の愛称も決められました。『
わっしょい倭(YAMATO)』と名付けられ、文字どおり、来年の大会に向けて
の意気込みが強く感じられるネーミングです。
 今後は「高校総体」をPRする「のぼり」や「帽子」を着用して、学校周
辺など県内の様々な場所で活動をしていきます。
 もし、街角などで見かけたら、応援してください。

 *全国高等学校総合体育大会奈良県実行委員会事務局
  TEL:0744-25-7670 FAX:0744-25-7610 URL:http://www.09soutai.com/

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 【 奈良県の先生になろう! 】              第4回
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    平成21年度奈良県・奈良市・大和高田市公立学校教員
         採用候補者選考試験について
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            教職員課

 教員採用試験の願書受付が終了しました。多くの皆様から出願いただき、
ありがとうございました。出願者数については、整理終了次第発表します。

 さて、今年の1次試験は7月20日(日)と27日(日)の2日間で実施しま
す。20日(日)は筆記試験として、教職教養と各教科・専門科目(中学校・
音楽、美術、保健体育は実技試験を含む)の試験を、27日(日)には集団面
接を実施します。

 教職教養は、マークセンス方式で 100点満点です。教職に関する内容(教
育原理、教育心理学、教育法規、人権教育等)と英語リスニング、時事問題
を出題します。
 昨年の教職教養の問題の一部を紹介します。
 ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

  下の各A、Bの文を読んでその正誤を判断し、次の指示に従って答えよ。

 A・Bとも正しい場合、1を選べ。Aが正しく、Bが誤りの場合、2を選べ。
 Aが誤りで、Bが正しい場合、3を選べ。A・Bとも誤りの場合、4を選べ。

A 温室効果とは、太陽光に暖められた地表が放出する赤外線を一酸化炭
   素などが吸収するため、地表が温室のように保温される現象をいう。
B 酸性雨は、大気汚染物質の窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込んで降る
   酸性度の高い雨のことをいう。

 ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

 教科・専門科目は記述式で 200点満点です。ただし中学校・音楽、美術、
保健体育については、筆記試験(記述式)と実技試験を合わせて 200点満点
となります。2校種の併願受験(小学校と中学校、中学校数学と高校数学、
中学校理科と高校理科)を希望している人は、両校種の教科・専門科目の筆
記試験を受験してください。

 集団面接については、昨年までは討議を含む2種類の集団面接を実施して
いましたが、今年は集団討議だけとなりました。 250点満点です。昨年度の
集団討議は、7〜10人程度のグループで、「詩(又は随筆)を読んで、それ
を用いて子どもたちに何を伝えたいかを各自の意見を発表し、その後討議を
する」というものでした。

 過去5年間の筆記試験、実技試験の問題、集団面接のテーマは、奈良県庁
東棟1階県民ホール内「県政情報センター」で自由に閲覧することができま
す。また、有料でコピーをすることもできます。

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 【 高校入試 情報コーナー 】              第3回
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         「特色選抜」の検査問題について
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            学校教育課

 今回は、平成20年度入試の「特色選抜」で、各高校が独自に作成した検査
問題を取り上げます。
 平成18年度入試からはじまった特色選抜のねらいの一つに、受検生のみな
さんの学力を、理解力、思考力、判断力、表現力などさまざまな観点からみ
るということがあります。特色選抜は、4つの検査(学力検査、作文・小論
文、面接、実技検査)から各高校が2つ以上の検査を実施することになって
いますが、多くの高校が実施している検査のひとつに、「作文・小論文」が
あります。次の3つは、平成20年度入試で実施された「作文・小論文」の出
題校名とその問題の一部です。

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

「奈良北高校・理数科」
 火星の環境に関するデータが示され、それをもとに、人類が火星で永住す
るために必要な設備をつくるとすれば、どのようなものをつくるのか、また、
設備が完成するために必要な材料を地球から持って行くとすれば、何を持っ
ていくのか、などについて書く問題でした。

「法隆寺国際高校・歴史文化科」
 奈良県にある世界遺産と世界遺産の候補地について説明した4つの資料の
中から、興味をもったものを1つ選び、歴史的なことがらに着目してその魅
力について書く問題でした。

「畝傍高校・普通科」
 郵便ポストや道しるべ、テレビアンテナ、蛍、楽譜、伝統芸能など、8つ
の写真資料を見て、「伝える」というテーマで書く問題でした。

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

 これらの問題は、決して特別な学力を問うものではありません。この3校
の問題に共通するのは、中学生のみなさんが、全ての教科の授業や学校での
さまざまな活動の中で身に付けた知識及び考える力や創造する力、そして、
それを表現する力をみようとしていることです。このことは、上記の3校だ
けではなく、他の高校も同じようなねらいをもって、それぞれ各検査問題を
作成しています。また、これらの学力は、決して高校入試の時だけに必要な
力ではなく、高校進学後はもちろん、社会人として生きていくうえでも必要
な力だと考えます。日頃の中学校での授業を大切にして、このような力を身
に付けることに心がけてください。

*入試に関する情報は、次のページをご覧ください。
http://www.pref.nara.jp/gakko/nyu_index.htm
 *担当:学校教育課 学事係( 0742-27-9851 )

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 【 お 知 ら せ 】
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■ 「自慢のワンシーン」「感動のエピソード」を募集 総務室 ■
■ 「みんなの絵を結集させ『安全・安心まちづくり号』を走らせよう!
                   安全・安心まちづくり推進課 ■

*「お知らせ」の詳しい情報は、次のページをご覧ください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/html/no123.html#oshirase

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 【 新 着 情 報 】
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◎県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。

○不登校を語る親のフォーラムの開催について (県立教育研究所)
○「総体通信第10号」の発行について (全国高校総体推進室)
○平成20年度各種スポーツ大会の日程について  (保健体育課)
○県立学校体育施設開放校一覧について (※平成20年度開放校一覧)(保健体育課)
○平成20年度まなびースクールの実施について (人権・社会教育課)
○平成20年度「教職員のための夏の公開講座」について (県立教育研究所)

*「新着情報」の詳しい情報は、次のページをご覧ください。
http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/html/no123.html#shintyaku

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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。梅雨本番を迎えています。雨の日の紫陽花や
かたつむりは生き生きとしているように見えます。また、米作りに大切な田
植えには、この時期の雨はなくてはならないものです。
 ただ、これらは適度な雨の話で、大雨の到来はたまりません。天災や人災
が続く昨今、これ以上災害が起こらないことを願うとともに、普段から万が
一への備えをしておきたいものだと思います。

 さて、今号では「学習指導要領」の改訂内容についてお知らせしています。
今後2回連載されます。子どもたちがこれからどのような学習をするのか、
是非お読みいただきたいと思います。

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◎「E−夢 はっしん!」ウェブページは、こちらへ。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/mailmagaweb1.htm

◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message31.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の
 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/help/r116.html

◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 
「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。
 http://www.mag2.com/wmag/

◎当マガジンの解除は、こちらへ。http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/

    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        発行:奈良県教育委員会事務局 総務室
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
         TEL 0742-22-1101(代表)内線 5353
           0742-27-9830(直通)
         mail:kyoikuk@office.pref.nara.lg.jp
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛