第 167 号

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        発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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「E−夢 はっしん!」第167号html版
    http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/html/no167.html
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【 巻頭言 】

  子どもを「自立する社会人」へ・・・・
              (県教育委員会 教育次長 中川 好夫)

【 教育委員会の動き 】

 〔1〕リーフレット「教育改革 進行中! 2010」を作成しました
       (企画管理室)

 〔2〕県立高校の図書館(室)を開放します!
                       (人権・社会教育課) 

 〔3〕「E−夢 はっしん!」読者アンケート結果のお知らせ
                          (企画管理室)


【 今 学校では 】

  「本校のルーツを探る隠岐修学旅行」
 (奈良県立十津川高等学校 校長 上田 全克)

【 はっしん!みんなの夢 】

  優勝の喜び
                 (県立橿原高等学校 高間光司)

【 校訓を訪ねて 】第3回

  「真剣」
                     (奈良市立柳生中学校)

【 おしらせ 】

【 報道発表資料 】【 編集後記 】

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【 巻頭言 】

  子どもを「自立する社会人」へ・・・・

             県教育委員会 教育次長 中川 好夫

  今年の校長・教頭の辞令交付式で、教育長から校長さん達に「お願い」
 が託されました。私も4月1日付で教育委員会に異動してきたところで、
 この「お願い」は、初めて聞くものであり、緊張しながらも、関心を持
 って聞き入ってしまいました。
  そもそも、教育長の訓辞を「関心を持って聞き入る」というのは、失
 礼な話ですが、「お願い」と切り出されたことから、引きつけられたた
 めです。緊張をほぐしながら、教育長の思いを伝える、うまい方法だな
 と感心しながら、いったい何を「お願い」するのだろうと引きつけられ
 たのです。
  教育長が「お願い」したのは、(1)学校の子ども達(2)職場の教
 職員(3)学校がある地域をよろしくと「お願い」するものでした。考え
 てみると、随分と広い範囲をお願いしたものだなと思われるかもしれま
 せんが、教育現場を預かる管理職として、期待を込めて、前へ進んでい
 ただきたいという願いを込めたものです。
  私ごとになりますが、私の長男は、今、就職活動真っ盛りです。エン
 トリーを出したの、面接を受けただのと、話を聞くことがあります。あ
 るとき、面接の日がバッティングしたので何処にしようかと話していた
 ので、口を挟むと、「さて、何処でしょうか?」とクイズの如く聞かれて
 しまいました。既に本人が自分で選択していたのでした。
  考えてみるに、我が子は、既に「自立した社会人」に成っていたのだな
 と気づかされることがありました。
  身近にいる子ども達、身近にいる職員、身近な地域・・・・。我々は、意
 外と身近であるからこそ、気付かないことがあるのではないでしょうか。
 子ども達の変化や職員の異変、地域の移り変わり。教育長の「お願い」は、
 「子どもを自立した社会人に育てるために」、校長・教頭を始め私達が、
 こうした変化をいち早くキャッチし、進んで対応する、私達自身が「自
 立」することを期待しているように思います。
  県教育委員会のキャッチフレーズに「愛を基盤として・・・・」があります
 が、この「愛」は、自制心を持ち、与える「愛」であり、周りの人々に注が
 なければ、「自己愛」に変わります。
  我が子の「自立する社会人」に成る過程を看て、周りの人々の「愛」の
 御陰だと改めて感じるとともに、これからは、私が「自立した社会人」
 として、自制心を持ち、与える番だと自覚する次第です。
  
 
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【 教育委員会の動き 】

 〔1〕リーフレット「教育改革 進行中! 2010」を作成しました

                            企画管理室

     今年度も、奈良県教育の現状や課題、改革の方向性を県民の皆
    さんに分かりやすくお知らせするため、リーフレット「教育改革
    進行中! 2010」を作成しました。
     「子育てや子どもの教育に責任をもつ社会づくりを」という柱
    で「家庭教育の充実」、「幼児教育の推進」、「地域による学校
    支援の充実」、「文化財の保存と活用の推進」の4つのカテゴリ
    ーについて、また、「子どもを自立した社会人に育てるために」
    の柱で「確かな学力の育成」、「豊かな人間性の育成」、「体力
    の向上」、「キャリア教育の充実」、「問題行動等への対応」、
    「学校教育の基盤整備」の6つのカテゴリーについて取組を掲載
    しています。
   
    ■詳しくはこちらの Webページからご覧いただけます。
     http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-3563.htm

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 〔2〕県立高校の図書館(室)を開放します!

                        人権・社会教育課 

     県民の皆様の生涯学習を積極的に支援するとともに、地域に親
    しまれる学校づくりを推進するため、次の県立高校の図書館(室)
    を開放しています。  
    どなたでもご利用いただけます。                  

     ○山辺高校(図書館)  TEL 0743-82-0222 FAX 0743-82-0779            
       地域に根ざした図書館としての役割を担います。
         
     ○五條高校(図書室)  TEL 0747-22-4116 FAX 0747-22-8086            
       五條高校同窓生の児童文学作家川村たかし氏の著作コーナー
       を設置しています。

     ○大宇陀高校(図書館) TEL 0745-83-1053 FAX 0745-83-0610            
       大宇陀高校同窓生の作家黒岩重吾氏の文庫を設置しています。   
                                  
    1 開放の内容                           
     図書館(室)内の図書の閲覧及び貸出               
       学習室としての利用も可能                    
    2 開放日時                            
     毎週土・日曜日 10:00〜15:00             
       但し、学校行事の都合により変更する場合がありますので、
       各高校へ平日にお問い合わせください。                    
                                  
    ■詳しくは、次の人権・社会教育課の Webページをご覧ください。
     http://www.pref.nara.jp/jinsyak/syakaik/syougai/kaihou/base.htm
     

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 〔3〕「E−夢 はっしん!」読者アンケート結果のお知らせ

                           企画管理室

    本年の3月15日から22日の8日間、当マガジンの読者アンケート
   を実施いたしました。ご回答いただいた皆さん、まことにありがと
   うございました。
    アンケート結果の一例をご紹介すると、「大変役に立っている」
   「まあ役に立っている」との回答は、全回答の4分の3に上りまし
   た。
    いただいたご意見等を参考に、より一層皆さんのお役に立つ情報
   をお届けできるよう努めてまいります。

   ■詳しいアンケート結果は、次の Webページからご覧いただけます。
    http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/questionnaire.pdf


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【 今 学校では 】

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  修学旅行に関する学校のホームページを対象に、優れた取り組み事例
 を募集・顕彰する財団法人全国修学旅行研究協会主催第9回「修学旅行
 ホームページコンクール」において、県立十津川高等学校は、文部科学
 大臣奨励賞を受賞しました。
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  「本校のルーツを探る隠岐修学旅行」

            奈良県立十津川高等学校 校長 上田 全克

  本校では平成17年より修学旅行で毎年隠岐を訪れています。この修学
 旅行は「十津川高校のルーツを探る」という趣旨で行っており、参加す
 る2年生の生徒たちが毎年大変楽しみにしている行事の一つです。
  実は、本校の前身である「文武館」は、江戸時代末の元治元年(1864
 年)6月、孝明天皇の内勅を受け、隠岐出身の中沼了三(なかぬまりょ
 うぞう)氏によって創立されました。以来「文武両道」を教育の基本に
 据え、社会の様々な分野で貢献する人材を多く輩出しています。
  中国には「井戸の水を飲むときは井戸を掘った人のことを思い出して
 から飲め」という意味の諺がありますが、本校が現在あるのは中沼了三
 氏のおかげで、氏への感謝の気持ちを忘れてはならないと考えています。
 中沼氏や隠岐のことを学んだ生徒からもっと知識を深めたいという要望
 もあり、本校の「めざす生徒像」の一つである「感謝できる生徒」を育
 てるべく、この隠岐修学旅行に取り組んでいます。
  ホームページでは、修学旅行の事前・事後学習で学んだ内容を公開し、
 全校生徒はもちろんのこと保護者、卒業生、地域の方々にもお伝えする
 ことで、我が村・十津川と隠岐の関わりなど、学んだ事柄の共有化に努
 めています。特に昨年度においては、生徒が自分たちの手で「隠岐百科
 事典」を作り、その内容を本校ホームページの「十津川と隠岐」に反映
 させました。
  また、インターネットの特性を活かして、修学旅行先での現地学習が
 進むたびに、現地でホームページの更新に努めました。このことによっ
 て、参加生徒たちの様子をリアルタイムで伝えることができ、保護者か
 らも「子どもの様子を見ることができて楽しみだ」という声をいただき
 ました。
  4年後の平成26年には、本校は創立150周年を迎えます。隠岐修学旅
 行を更に充実・発展させ、感謝の気持ちを大切にする感性豊かな生徒の
 育成により一層邁進したいと考えています。


 ■「隠岐修学旅行」の取組の様子は次の「十津川と隠岐」のページでご
  覧いただけます。
  http://www.totsukawa-h.ed.jp/sub/oki/totsukawa_oki/index.html

 ■奈良県立十津川高等学校ホームページはこちらです。
  http://www.totsukawa-h.ed.jp/


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【 はっしん!みんなの夢 】

  優勝の喜び

                   県立橿原高等学校 高間光司

  私たち橿原高校弓道部は、三月に大阪で行われた全国選抜大会で初優
 勝を果たしました。「2009近畿まほろば総体」に続く優勝で、しか
 も技能優秀校表彰も受賞することができ、部員一同たいへん喜んでいま
 す。栄冠を勝ち取れたのは、多くの先輩をはじめ同輩や後輩の温かい応
 援と、陰で支えてくれた家族のサポート、そして何より顧問の大西先生
 の温かいご指導のおかげだと感謝しています。
  今大会の決勝トーナメントでは、チームで「相手の的中は絶対に見な
 いで自分の射に集中していこう」という目標を定めました。一人一人が
 集中力を高め、一本一本悔いの残らないように弓を引くことを心がけま
 した。勝ち進んでいくうちに、チームの団結力も高まっていったように
 思います。
  迎えた決勝戦では、的中すると会場中に大声援が響き渡り、私たちを
 後押ししてくれました。応援してくださっている方々と一体になって戦
 っているのだと感じることができました。
  この大会を通して、人は、一人ではなく互いに励まし合い共に努力を
 することで、より一層成長していけるのだと、改めて思いました。チー
 ム内に負けたくないと思うライバルがいたからこそ、私たちは切磋琢磨
 し、強くなれたのだと思います。
  また、努力は人を裏切らないということも実感しました。互いに助け
 合い、時には注意をし合い、同じ目標を掲げて、毎日毎日つらい努力を
 重ねてきたからこそ、良い結果につながったのだと思っています。
  今回の優勝を弾みに、沖縄インターハイでの2連覇を目指し、橿高弓
 道部チーム一丸となって一層努力していくつもりです。今後ともよろし
 くお願いします。
 
 ■県立橿原高等学校のホームページはこちらからご覧いただけます。
  http://www.kashihara-h.ed.jp/


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【 校訓を訪ねて 】第3回

  「真剣」
                       奈良市立柳生中学校

  校門を入ると、「真剣」の二文字が刻まれた大きな校訓碑が立ってい
 ます。(昭和32年校訓制定)
  柳生中学校がある柳生は、かつて徳川家の剣道指南役に抜擢された柳
 生一族ゆかりの剣豪の里。校訓「真剣」にはこの地域の歴史が息づいて
 います。
  生徒たちの多くは幼い頃から地域の剣友会の方に、あいさつや礼儀を
 はじめとする様々な指導を受けるなど、日常生活の中からすでに剣とは
 深い結びつきがあることから、校訓の「真剣」は彼らにとりイメージし
 やすい言葉です。
  学校では、毎週水曜日に15分間、全校生24人が木剣を振るう「木剣体
 操」が行なわれます。この木剣体操は木剣(柳生中学校では木刀を木剣
 と呼びます)の素振りを取り入れた体操で、精神力や集中力を高めるこ
 とを目的に取り組んでいます。生徒たちは、この体操はもとより、学習
 活動や清掃など何事にも集中して取り組むことで「真剣」の心を、イメ
 ージとしてだけでなく体得していきます。
  学校と地域とのつながりの中で、先輩から後輩へ、「真剣」の心は世
 代を超え、在校生に脈々と受け継がれていきます。 

 ■奈良市立柳生中学校の校訓碑の画像は、こちらからご覧いただけます。
  http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/koukunhi.JPG

 ■奈良市立柳生中学校のホームページは、こちらからご覧いただけます。
  http://www.naracity.ed.jp/yagyuu%2Dj/

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【 おしらせ 】

  4月の「なら教育リポート 〜まなびだより〜」の放送予定

   奈良テレビ放送(55ch デジタル29ch)「ゆうドキッ!」
  (17:45〜18:30放送)の中で、18:20〜18:25頃放送します。

    ○4月21日(水)
       「奈良県の教育について 〜冨岡教育長に聞く〜」

    ○4月28日(水)
       「奈良県教育委員会訪問 〜学校教育課〜」


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【 報道発表資料 】4月1日〜4月14日

 ■2010年04月05日 教育課題に応える研修講座
  http://www3.pref.nara.jp/hodo/dd.aspx?itemid=33857#itemid33857

 ■2010年04月06日 高等学校等奨学金の募集について
  http://www3.pref.nara.jp/hodo/dd.aspx?itemid=33942#itemid33942

 ■2010年04月06日 県立高校入試検査問題のミスについて
  http://www3.pref.nara.jp/hodo/dd.aspx?itemid=33962#itemid33962

  
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【 編集後記 】

  先日、奈良のまちなかを散歩していると、初老の男性二人に東大寺へ
 の道を尋ねられました。小学校の同級生だそうで、修学旅行で訪れて以
 来の念願の奈良散策だとのことでした。若い頃の思い出と奈良の魅力。
 ずっと心に残っていたものが、今回の再訪につながったのでしょう。
  さて、今月24日からは平城遷都1300年祭の主会場である平城宮跡での
 イベントや橿原考古学研究所附属博物館の「大唐皇帝陵展」が始まりま
 す。知れば知るほど魅力いっぱいの奈良をぜひこの機会にめぐってみて
 はいかがでしょうか。

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◎「E−夢 はっしん!」ウェブページは、こちらへ。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/mailmagaweb1.htm

◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message31.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせてい
  ただきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

◎このメールマガジンのレイアウトが崩れて見える場合の対処法について
 は、こちらへ。
 http://help.mag2.com/000047.html

◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 
 「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除でき
 ます。
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          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
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           0742-27-9830(直通)
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