「E-夢 はっしん!」

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奈良県教育委員会メールマガジン
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平成22年12月1日(水)
≪ 第 182 号 ≫
 
E-夢 はっしん!

発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】

 子どもからのメッセージをとおして人権を考える
      (社会福祉法人奈良いのちの電話協会 理事長 植村 圭子)

【 教育委員会の動き 】

 〔1〕奈良県民教育フォーラムを開催しました
                           (企画管理室)

 〔2〕「おはよう・おやすみ・おてつだい」がんばったよ!
     ~「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動に
       取り組んだ子どもたちと幼稚園・保育所をたたえました~
                         (県立教育研究所)

 〔3〕「就学指導のガイドライン」を作成しました
                       (特別支援教育企画室)

 〔4〕本年度の奈良県教育委員会選奨、12名が受賞
                            (企画管理室)

【 今 学校では... 】  

  「笑顔であいさつ! 笑顔でおてつだい!」

             (宇陀市立榛原東幼稚園 園長 村上 和美)

  「施設一体型」小中一貫教育校の開校に向けて
            (奈良市立富雄第三小学校 校長  植松 利晴)

【 奈良県の先生になろう!】

  奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期
  第3回ワークショップについて
                            (教職員課)

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その13-


  ★今号のレシピは「奈良のっぺ」★

【 お知らせ 】

 「なら教育リポート ~まなびだより~」 今後の放送予定
                         (県立教育研究所)

【 報道発表資料 】
【 編集後記 】



 
【 巻頭言 】                            目次に戻る


 子どもからのメッセージをとおして人権を考える

      社会福祉法人奈良いのちの電話協会 理事長 植村 圭子 

 私たちが開設している電話相談には、毎月一定数の学齢期の子どもたち
からの声が寄せられています。
 内容はさまざまです。大人から見れば、たわいのないもので、わざわざ
電話で話すことでもないとも思えるようなものも結構混じっていますが、
よく聴いていればその行為の向こう側には、心の中に満たされないものを
抱いている様子が伺えます。子どもたちは、まっすぐ自分を受け止めても
らえる人を探しています。自分を認めて、立ち止まって、きちんと向きあ
ってくれる人を求めている子どもたちがたくさんいます。

 大人たちは、そんなに忙しすぎるのでしようか。それとも子どもたちに
対する目線の据え方が間違っている人が多すぎるのでしょうか。いつも上
から降ってくるような指示命令的な叱責にうんざりしている子どもたち。
先取りして急(せ)かされ続け、段取りされた路線の上を歩まされていて
も、でも、時折、自分の体や心の内からの声に突き上げられて、そのダブ
ルバインドに身動きできなくなって、うずくまっている子どもたちの姿が
現れています。

 12月は人権を考える月です。親や教師という立場の大人たちは、この際、
自分たちが気づかずに子どもの人権を無視していなかったか、子どもの気
持ちを大切にし、人間として尊重してやれなかったことはなかったか、な
どを立ち止まって身調べしたいと思います。

 子どもたちは、私たちを鏡にして大人になります。できるだけよいモデ
ルになりたいものです。子どもたちは相談の世界で、大人に対し、日々こ
のことをメッセージにして突きつけているような気がします。


 
【 教育委員会の動き 】                     目次に戻る

 〔1〕奈良県民教育フォーラムを開催しました
                            企画管理室

     11月27日(土)、奈良県橿原文化会館において、奈良県、奈良県
    教育委員会、奈良県警察の主催で奈良県民教育フォーラムを開催し
    たところ、保護者の皆様をはじめ、教職員、教育委員会関係者等、
    約 1,400名の県民の方々にご参加いただき、誠にありがとうござい
    ました。
     会場では本県の子どもにみられる課題と、課題解決に向けた奈良
    県としての取組を紹介しながら、子どもたちとの向き合い方や関わ
    り方について、みんなで考えを深め合いました。
     なお、フォーラムの詳しい様子は、次号の「E-夢はっしん!」
    でご紹介する予定です。

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 〔2〕「おはよう・おやすみ・おてつだい」がんばったよ!

      ~「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動に
       取り組んだ子どもたちと幼稚園・保育所をたたえました~

                          県立教育研究所
     県内の幼稚園・保育所に通う3~5歳の子どもたちが、7・8月
    の2か月間、「こども3つのやくそくカレンダー」を使って「おは
    ようを言う」「おやすみを言う」「お手伝いをする」の3つの約束
    に取り組みました。カレンダーを提出してくれた子どもたちには
    「せんとくんシール」を、マークをたくさん塗れた子どもたちには
    「しょうじょう」を贈り、そのがんばりをたたえました。また、県
    内の幼稚園・保育所では、約束運動の大切さを子どもたちや保護者
    に啓発し支援をしていただきました。
     優秀な取組をした園・所には、その功績に敬意を表し表彰状を贈
    りました。優秀な取組をした幼稚園・保育所はこちらからご覧いた
    だけます。   
 11月27日(土)、奈良県民教育フォーラムにおいて、がんばった子どもたちと優秀な取組をした園・所の代表として、桜井市立桜井西幼稚園のみなさんに表彰状をお渡ししました。

   ■「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動については、こちら
    らご覧いただけます。
  
   ■お問い合わせ先
     県立教育研究所 家庭・幼児教育部家庭教育係 
     TEL 0744-33-8901 FAX 0744-33-8909


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 〔3〕「就学指導のガイドライン」を作成しました

                        特別支援教育企画室

     子どもの就学は子育てのひとつの節目です。しかし、就学までに
    は「誰に相談したらいいの?」「どんな学校があるの?」「特別支
    援学校って?」など、様々な不安や迷いを抱かれる保護者もおられ
    るのではないでしょうか。
     そんな時、是非参考にしていただきたくてこのガイドラインを作
    成しました。
     「就学指導」は、子どもを中心に据え、本人・保護者と学校、教
    育委員会の三者が、願いや目標、課題を共有することから始める
    「相談」です。「何ができないかではなく、何ができるか、どうす
    ればできるか」子どもの可能性を信じ、ちょっと先を見通した「相
    談」を始めませんか。
     詳しくはこちらをご覧ください。

 ___________________________________

 〔4〕 本年度の奈良県教育委員会選奨、12名が受賞

                             企画管理室

     奈良県教育委員会選奨は、昭和24年度に創設され、今回で62回目
    を迎える栄えある表彰制度です。学校教育分野のみならず社会教育、
    保健体育、文化財保護などの分野において、長年にわたり尽力され、
    優れた業績を残された方々や団体を表彰しています。
     今年度は、12名(男11名、女1名)の方々が受賞されました。
    
    ■今年度受賞者一覧はこちらからご覧いただけます。


 
【 今 学校では... 】                                目次に戻る





「笑顔であいさつ! 笑顔でおてつだい!」

             宇陀市立榛原東幼稚園 園長 村上 和美

 榛原東幼稚園には、3歳児21名・4歳児36名・5歳児30名の87名の園児が
在園しています。
 当園では、挨拶運動「笑顔であいさつ!」とぴかぴかデー運動「幼稚園を
みんなできれいに!」に取り組んでいます。最初は、なかなか自分から挨拶
ができませんでしたが、繰り返し「おはようございます。」とこちらから元
気に声をかけたり、協力をよびかける便りを出したりすることで、お母さん
たちも「おはようございます。(いっしょに)おはようを言おうね。」と子
どもたちを促し、挨拶をしてくれるようになりました。

 幼稚園では挨拶ができてきたけれど、家庭ではどうかなと思っていたとこ
ろ、昨年から「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動が始まり、「こ
ども3つのやくそくカレンダー」の取組により、家庭での様子がよくわかり
ました。
 昨年は「あいさつよくがんばりました。近所の人に出会っても元気にあい
さつしようね。」と書かれたお子さんへのコメントだったのが、今年は、
「近所のおじさんおばさんにもあいさつができるようになりました。」とい
う感想をいただくようになり、嬉しくなりました。
 近年「お手伝いができなくなってきた。」と言われますが、当園の子ども
たちは、当番活動やお手伝いを頑張っています。給食を食べた後は、こぼし
た食べ物を掃除したり、時にはつまようじを使って「こうやったら、すみっ
こもきれいになるな。」と友達同士できれいになっていくことを喜び合った
りしている姿を見ます。またぴかぴかデーには、草引き、園庭の石ころ拾い、
窓拭きなど、クラスで「今日はどこを掃除しようかな。」と相談して幼稚園
をきれいにしてくれています。また、家庭からは、「食事の後片付けの時も、
『ごちそうさまでした、おいしかったです。』といいながら食器などを持っ
てきてくれます。」「洗濯物をたたむのがすごく上手になりました。」とい
う声も届いています。継続することの大切さをつくづくと感じています。そ
こで、冬休みも当園独自で「3つのやくそくカレンダー」を作って活用しよ
うと思います。

おうちで

おはしやお茶碗を並べます

包丁をじょうずに使えるように
なりました

朝食のパンにバターを塗るのが
じょうずになりました

笑顔であいさつ!    
 笑顔でおてつだい
登園時

仲良く「おはようございます!!」

園で

みんなが使うお部屋をいっしょうけんめいおそうじ!

「ふゆやすみ3つのやくそく
カレンダー」をつくりました



 「施設一体型」小中一貫教育校の開校に向けて

             奈良市立富雄第三小学校 校長 植松 利晴

 本校は、今年創立35年を迎えましたが、魅力ある教育、魅力ある地域づく
りをめざして、来年の4月から「施設一体型」小中一貫教育校として新たな
一歩を踏み出すことになりました。

 本校では、小中の教員が指導観を共有しそれぞれのよさを生かしたきめ細
かな指導・専門性を生かした指導により学力の向上を図ります。また、子ど
もの発達や学びの連続性を踏まえた9年間を見通したカリキュラムにより系
統的、継続的な指導を行い、基礎・基本の確実な定着を図ること、前期(1
~4年生)中期(5~7年生)後期(8・9年生)の4・3・2制のブロッ
ク活動をとおしてリーダーシップや規範意識の向上を図ること、英会話科、
郷土「なら」科、情報科の新設や5年生から中学校の授業を先取りした外国
語科を実施することなどを推し進めていきます。
 そこで、今年度は開校に向けて次のような取組を始めています。

(1)英語をとおして学び合う一条高校外国語科との
   交流学習(外国語科)

高校生とゲームや歌などのアクティビティーをとおして交流することにより、英語によるコミュニケシーョンを積極的に図ろうとする児童が育っています。児童からは、「高校生のお兄さん、お姉さんがとても優しく教えてくださったおかげで、英語の授業が大好きになりました。」との感想が寄せられました。






(2)オープンキャンパス(部活動体験)

夏休みに一条高校、天理大学、市内中学校の協力を得て、吹奏楽、剣道、野球、サッカーなど6つの部活動体験を行いました。先輩から多くのことを学ぶことができ、児童の部活動に対する期待と憧れは一層大きくなっています。


(3)能・狂言体験学習(郷土「なら」科)


本物にふれ合う体験をとおして、日本の伝統・文化に関する教育の充実を図っています。郷土「なら」科では、地域の文化財や世界遺産学習、ESD※などの取組をとおして奈良で学んだことを誇らしげに語ることができる児童を育成しています。

※ESD…持続発展教育(Education for          Sustainable Development)

 いよいよ、開校まで4ヶ月あまりとなりました。ぜひ、来春から始まる
(仮称)富雄第三小中学校の特色ある教育の様子をご覧いただきたいと思
います。

■奈良市立富雄第三小学校のホームページは、こちらからご覧いただけます。


【 奈良県の先生になろう! 】                  目次に戻る

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期
 第3回ワークショップについて
                             教職員課

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラムの第3回ワークショップが平成
22年11月13日(土)に県立教育研究所で行われました。今回は、リクルータ
ーの澤井鈴先生がワークショップ第3回の様子を報告します。

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            リクルーター 澤井 鈴(矢田南小学校教諭)

 あなたは、5年生の担任です。「先生、勉強って何でしないといけないの
?」と授業中に突然聞かれました。さあ、あなたなら、この子どもに何と答
えてあげますか?
 第3回のディア・ティーチャー・プログラムは、「子ども・保護者との関
係づくり」がテーマでした。各班で、教師役と子ども役、又は教師役と保護
者役に分かれて、様々な場面についてロールプレイを行いました。上記のよ
うな場面に出会ったとき、「自分が教師ならどう対応するか」を実際の学校
現場での対応を想定して演じます。子どもや保護者の気持ち、教師の立場で
の気持ちを理解できるよう、それぞれの役になりきって、白熱したやりとり
が続きます。
 私たちは、このロールプレイを通して、それぞれの場面での対応の仕方を
考えました。その中で、保護者との関係づくりにおいて大切なのは、対応の
ノウハウではなく日頃からのよい関係づくりであることに気付きました。ま
た、子どもと向き合う上で、自分の教師としての信念や姿勢を改めて考え直
すよい機会にもなりました。みなさんなら、前述の質問をした子どもにどう
答えてあげますか?ぜひ一度考えてみてください。

 次回からは、「授業づくりの基礎」をテーマに、モデル授業や指導案づく
りなど、実践的指導力の向上を目指して、いよいよ授業づくりに力を注いで
いきます。
 
 
おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その10-    目次に戻る



 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷
土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップして
お届けしています。
★今号のレシピは「奈良のっぺ」★
  (右の画像をクリック!→)
  
〔ちょっと一言〕
  121518日には、春日若宮おん祭りの中心神事が行われます。このお
 祭りのときには「のっぺ」を食べる習慣があります。


お知らせ                           目次に戻る


「なら教育リポート ~まなびだより~」 
今後の放送予定
                             
県立教育研究所 

   奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:45~18:30放送)の中で、18:20~
  18:25頃放送します。

   ○12月8日 「奈良県民教育フォーラム」企画管理室

   ○12月15日 「学校をサポートする」県立教育研究所
                          
(学校教育アドバイザリーチーム)


  ■過去の放送分は次の Webページからご覧いただけます。
10月 6日 13日 27日


地域のリーダーを応援します

奈良県立教育研究所
~社会教育部~



新しいものと出会う場所

奈良県立図書情報館


わくわく まなび フェスタ

奈良県立教育研究所

 
報道発表資料  ◇11月15日~11月30日◇       目次に戻る

■11月15日 第19回奈良県産業教育フェア開催について
■11月15日 第2回奈良県高等学校体育連盟研究大会
■11月18日
「奈良県民教育フォーラム」の開催について
■11月18日 奈良県教育委員会選奨受賞者の決定
■11月18日 「就学指導のガイドライン」について
■11月24日 おはよう・おやすみ・おてつだい約束運動
■11月25日 平成22年度教育者表彰


 
編集後記                            目次に戻る    




 去る11月27日に開催された「奈良県民教育フォーラム」には、たくさんの
方にご参加いただき、誠にありがとうございました。お蔭さまで熱気あふれ
るフォーラムとなりました。
 今日からはいよいよ12月。ずいぶん寒くなってきましたが、教育への思い
は、いつまでもアツくありたいですね。


 




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   *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

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