「E-夢 はっしん!」
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奈良県教育委員会メールマガジン
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E-夢 はっしん!

      平成22年12月15日(水)
      ≪ 第 183 号 ≫

発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】

  みんなで学校を支えるために
   ―「地域の教育力」再生への取り組みをめぐって
          奈良女子大学 文学部 教授     西村 拓生

【 教育委員会の動き 】

  〔1〕奈良県民教育フォーラムを開催しました
                            企画管理室

  〔2〕運動場芝生化の実践報告会を開催しました
                            保健体育課

  〔3〕平成22年度教育者表彰について
                             教職員課

  〔4〕平成22年度社会教育功労者表彰について
                         人権・社会教育課

  〔5〕第19回奈良県産業教育フェアを開催しました
                             学校教育課

【 今 学校では... 】
  
  家庭と学校協働プロジェクトを推進中です
              宇陀市立榛原西小学校 校長 中岡 一郎

【 近畿高総文祭だより 】第10回(最終回)

  第30回近畿高等学校総合文化祭 ついに閉幕!
  御支援、御協力いただきました皆様に心から御礼申し上げます
           第30回近畿高等学校総合文化祭奈良県実行委員会

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その14-

  ★今号のレシピは「柿なます」★

【 お知らせ 】

【 報道発表資料 】【 編集後記 】

 
【 巻頭言 】                              目次に戻る



みんなで学校を支えるために

 ―「地域の教育力」再生への取り組みをめぐって

              奈良女子大学 文学部 教授 西村 拓生

 いささか過激な引用から始めます。
 「教育の現状は私たち日本人全員がコミットして作り上げたある種の
「作品」のようなものです。アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人
事件』といっしょで、われわれ全員が犯人なのです。だから、全員が…日
本の教育を「こんなふう」にした責任について、自分の割り前だけ汗をか
く。それに尽きると思います。」(内田樹『街場の教育論』)

 このメールマガジンを読むような方で、子どもたちの教育が今のままで
よい、と思われる方は、おそらくいないでしょう。では、どうしたらいい
のか。少し前には学校・教師バッシングが流行りました。しかし、これは
二つの意味で違っていると思います。一つは、子どもたちの危機は、日本
社会のあり方全般(もちろん学校もその一部ではありますが)の帰結であ
り、その意味で私たち全員の責任だからです。もう一つは、最前線で頑張
ってもらわねばならない人たちの士気を削ぐような方策は、たとえそれが
いくぶんかの合理性をもつとしても、愚劣だからです。

 今、必要かつ可能なのは、内田樹さんが言うように、教育関係者だけで
なく「日本人全員が」、「自分の割り前だけ汗をか」いて、子どもたちに
かかわる最前線に立つ学校・教師を支えることだと考えます。そのための
私たちのキーワードが「地域の教育力」です。奈良県では、県教育委員会
と知事部局のくらし創造部とが一緒になって「地域の教育力」再生委員会
をつくりました。そこでの議論を踏まえて、今、「通学合宿」をはじめと
した具体的な取り組みが進められています。―社会状況全体からしたら、
ささやかな取り組みかもしれません。しかし、大声で繰り返される「改革」
論に幻滅しているばかりではなく、私たち一人ひとりが一歩ずつ踏み出す
ところから始めたい、そうするしかない、と思うのです。



 
【 教育委員会の動き 】                       目次に戻る

 〔1〕奈良県民教育フォーラムを開催しました
                            企画管理室

    前号でもお知らせしたように、11月27日(土)に奈良県橿原文化
   会館で開催しました奈良県民教育フォーラムには、1406名の方々に
   ご参加いただき、盛況裡に終了することができました。
    当日は、ディア・テーチャー・プログラム第2期生の大学生二人
   が司会を務め、次のようなプログラムで進行しました。

    ・「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動のがんばりをた
     たえて
    ・オープニング
      吟詠剣詩舞     県立橿原高等学校・榛生昇陽高等学校
      主催者あいさつ      県教育委員会委員長 上野道善
                 県警察本部生活安全部長 井岡眞澄
    ・フォーラムⅠ部 教育委員会からの提言
      「奈良県教育の課題と対応策~3年目に当たって~」
                   県教育委員会理事  山本吉延
    ・フォーラムⅡ部 取組報告
      「なら通学合宿」の取組
               県くらし創造部協働推進課長 上山幸寛
      スクールサポーターの取組
              県警察本部生活安全部少年課長 竹田昌司
    ・フォーラムⅢ部 参加者による意見交流
        コーディネーター   奈良教育大学教授 小柳和喜雄

    事後のアンケートによると、「総合的な感想」としては90.7%の
   参加者の方から「よかった」「まあよかった」との回答をいただき
   ました。また、今後のイベント開催についても具体的な提案を数多
   くいただきました。ご協力、ありがとうございました。

なお、フォーラムの様子は、こちらのページでご覧いただけます。

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 〔2〕運動場芝生化の実践報告会を開催しました
                          
                            保健体育課

    県教育委員会では、平成21年度より、ケガを気にせず思い切りか
   らだを動かすことができる環境づくりのため、運動場の芝生化に取
   り組んでいます。その一環として、12月8日(水)、県立教育研究
   所において運動場芝生化の取組の実践報告会を開催し、教職員、教
   育委員会関係者等55名の方々にご参加をいただきました。
    報告会では、NPO法人 グリーンスポーツ鳥取理事の中野淳一氏に
   よる『全国の校庭と遊び場の芝生化を目指す「鳥取方式®
」』の講演、
   平成21年度小学校運動場芝生化モデル校から吉野町立吉野北小学校、
   御所市立掖上小学校、宇陀市立室生東小学校、生駒市立鹿ノ台小学
   校の実践報告、NPO法人 ITステーション「市民と建設」近畿支部長
   森川勝仁氏によるまとめ、質疑応答を通じて、学校運動場芝生化の
   進め方や効果等についてご参加いただいた皆さんで情報を共有する
   ことができました。


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 〔3〕平成22年度教育者表彰について

                             教職員課

    教育者表彰は、学校教育の振興に関し、特に功績顕著な教育者の
   功労をたたえるという趣旨で行われている文部科学大臣表彰です。
   昭和34年から毎年実施されており、今年は全国で 156名が表彰され
   ました。
    県内からは次の4名の方々が表彰されました。

   □奈良県立大淀高等学校長 西岡 英明 氏
    奈良県高等学校長協会会長、全国高等学校長協会常務理事として
    活躍し、県内外において高等学校教育の充実と発展に寄与されて
    います。

   □奈良県斑鳩町立斑鳩中学校長 廣瀬 裕司 氏
    奈良県中学校長会会長として活躍し、会の充実と発展に努めると
    ともに、人間性を高める教育活動の推進に取り組んでおられます。

   □奈良県奈良市立三碓小学校長 富山 哲榮 氏
    奈良県小学校長会会長として活躍し、優れた指導力で会の運営に
    尽力するとともに、奈良県の小学校教育の充実と発展に貢献され
    ています。

   □天理教校学園高等学校長 中村 三藤志 氏
    天理教校附属高等学校英語科教諭を経て天理教校学園高等学校長
    に就任し、教育現場の陣頭に立って次代の人材育成に取り組んで
    おられます。

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 〔4〕平成22年度社会教育功労者表彰について

                         人権・社会教育課

    地域における社会教育活動を推進するため、多年にわたり社会教
   育の振興に功労のあった者、及び全国的見地から多年にわたり社会
   教育関係の団体活動に精励し社会教育の振興に功労のあった者等に
   対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するものです。
    今年は全国で 117名(都道府県・団体・独立行政法人)の方々が
   表彰され、県内からは、次の方が表彰されました。

   □奈良県地域婦人団体連絡協議会長 中島 祐子 氏
    女性の地位向上と男女共同参画という視点から地域社会の活性化
    に取り組まれてきました。また、地域の婦人団体に加入し、家庭
    教育の普及・啓発に資する活動を行うとともに、地域を愛する活
    動を実践されてきました。

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 〔5〕第19回奈良県産業教育フェアを開催しました

                             学校教育課

    11月20日(土)、奈良県立奈良情報商業高等学校において、高校
   生による産業教育に関する成果等の総合的な発表の場である「奈良
   県産業教育フェア」を開催しました。
    様々な職業に関する学科を設置した高等学校の素晴らしい研究・
   体験発表や作品展示・実演が行われ、農産物即売や商業科・家庭科
   の販売実習等も好評でした。当日は、約 1,600人の方々に来校いた
   だき、本県の産業教育に対する理解を深めていただけたと考えてい
   ます。また、中学生の皆さんには進路選択の参考になったのではな
   いかと思います。

 
【 今 学校では... 】                                目次に戻る





 家庭と学校協働プロジェクトを推進中です
              
              宇陀市立榛原西小学校 校長 中岡 一郎

 本年度から、奈良県教育委員会の「見直そう!家庭と学校協働プロジェ
クト」のモデル校の指定を受け、「子どもの基本的な生活習慣などの定着
に向け、家庭・地域と学校とが協働する取組」を研究課題として、取組を
進めることになりました。
 このプロジェクトを進めるにあたって、県・市各教育委員会、PTA役
員、学校評議員、連合自治会長、青少年健全育成協議会役員、榛原西幼稚
園長と本校職員(校長、教頭、教務主任)で構成する実行委員会を組織し、
検討を重ねています。
 まず、心をつなぐ取組の1つとして、「あいさつ運動」を充実させるこ
とからスタートしました。登校時、校門前でのあいさつに加え、あいさつ
の輪を広めようと、ポスターや標語づくりをしました。「親子で標語を考
えるなど、家庭でのコミュニケーションの機会が増えました」などの感想
が届いています。自治会長さんや地域の施設に、ポスターや標語の掲示を
依頼したところ、自治会の掲示板や多くの施設で掲示していただきました。
有線放送で取組を紹介してくださる自治会も現れ、「あいさつ運動」の取
組が地域へ広まっています。校内でも、道徳の授業で「心のこもったあい
さつ」について考えるなど、具体的な実践への基盤づくりも進めています。
 2学期後半からは、家族がゆっくり話す機会を増やすことを目的に、
「ノーテレビデー」の取組も始めています。少しの時間でも、テレビを消
して家族の会話時間を増やそうという試みです。まだまだ始めたばかりで
すが、「夕食のときの会話が増えてきました」「一緒に野菜作りをするな
ど、親子のコミュニケーションの機会が増えました」などの感想が寄せら
れています。 
 このような取組を進める中、地域の協力もあって、校区体育祭へ児童の
参加が増えるなど、地域の行事への参加も増えてきています。これからも、
家庭や地域の方々と協働で、このプロジェクトを進め、子どもの教育の充
実をめざしていきます。


 
【 近畿高総文祭だより 】第10回(最終回)              目次に戻る


 
第30回近畿高等学校総合文化祭 ついに閉幕!

御支援、御協力いただきました皆様に
心から御礼申し上げます
    
   第30回近畿高等学校総合文化祭奈良県実行委員会

 「近畿は一つ」の合い言葉のもと、11月6日より開催してまいりました
第30回近畿高等学校総合文化祭も、11月21日ついに閉幕のときを迎えまし
た。
 大会期間中、高校生たちは、大会テーマである「1300年の時代(とき)
を越え 倭(やまと)に集いし文化の奏(かなで)」にふさわしい、古の
伝統文化を今に伝えつつも若々しくしなやかな感性と力強い生命力溢れる
演奏、演技、競技、作品展示発表並びに交流を行いました。
 大会を通じて県内外から約22,000名の皆様をお迎えして、盛会のうちに
終了することができました。御支援、御協力いただきました皆様に心から
御礼申し上げます。ありがとうございました。


 ■近畿高等学校総合文化祭のWebページはこちらからご覧いただけます。
  
 
おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その14-    目次に戻る



  子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県
 の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックア
 ップしてお届けしています。 
★今号のレシピは「柿なます」★
  (右の画像をクリック!→)
  
〔ちょっと一言〕
  大根と人参を使った紅白なますが一般的ですが、奈良では特産品の柿
 を使ったなますがよく食べられます。干し柿をいれた柿なますは、奈良
 のおせち料理の定番の一品です。

お知らせ                           目次に戻る



〔1〕「なら教育リポート ~まなびだより~」
   今後の放送予定
                             
県立教育研究所 

   奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:45~18:30放送)の中で、
  18:20~18:25頃放送します。

  ○12月15日 「学校をサポートする」県立教育研究所
                        
(学校教育アドバイザリーチーム)

  ○12月22日 「美を追い求めて」奈良県立美術館


  ■過去の放送分は次の Webページからご覧いただけます。 
11月 3日 17日 24日
緑のグラウンド-子どもの体力向上をめざして-
【配信中】

緑のグラウンド
-子どもの体力向上をめざして-

~保健体育課~
 
倭に集いし文化の奏 第30回近畿高等学校総合文化祭奈良県実行委員会
【配信中】

倭に集いし文化の奏
 

第30回近畿高等学校総合文化祭

奈良県実行委員会
よみがえる万葉の息吹 奈良県立万葉文化館
【配信中】

よみがえる万葉の息吹
 

奈良県立万葉文化館
 
 
報道発表資料  ◇12月1日~12月14日◇       目次に戻る

■12月06日 平成22年度社会教育功労者表彰
■12月07日 平成23年度奈良県任期付教員採用試験
■12月09日 おはよう・おやすみ・おてつだい運動の効果
■12月09日
香芝高サッカー、御所実業高ラグビー部表敬
■12月09日 奈良高校バスケットボール部の教育長表敬
■12月10日 新卒者等の積極的な採用を要請をします!
■12月10日
奈良県の特別支援教育の方向性
 
編集後記                            目次に戻る    




  寒夜、冬を彩るクリスマスイルミネーションが心を温めてくれ
 ます。
  JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、人工衛星「きずな」
 のネットワークを利用してクリスマスにメールを送る「宇宙から
 メリークリスマス2010」というプロジェクトを実施するのだとか。
  遠く離れた「きずな」を経由して届く大切な人からのメッセー
 ジに、「絆」の強さや心の温もりを感じることができるといいで
 すね。

 





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