「E-夢 はっしん!」
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奈良県教育委員会メールマガジン
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E-夢 はっしん!
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
平成23年1月1日(土)
≪ 第 184 号 ≫
  
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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】

 教育委員長就任のあいさつ
             (県教育委員会委員長 濵上和康)

【 教育委員会の動き 】

  〔1〕「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動
     保護者・指導者対象アンケート調査結果について
                    (県立教育研究所)
  〔2〕「奈良県の中学生の意識等調査」の結果について
                      (企画管理室)
  〔3〕第4回『子どもチャレンジ運動大会』を開催しました!
                      (保健体育課)
  〔4〕識字合同学習会(第9回ふれあい広場)を開催しました
                   (人権・社会教育課)

【 今 学校では... 】

 古代の食から現代の食へ~伝統食から学んだ創作料理~
 高等学校家庭科の取組
                      (学校教育課)

【 はっしん!みんなの夢 】


 「私の夢を乗せた張弦トラス橋」
    (奈良県立吉野高等学校 土木工学科3年 上村 聖)

【 奈良県の先生になろう!】

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期
 第4回ワークショップについて
                       (教職員課)

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その15-

 ★今号のレシピは「奈良の雑煮」★

【 お知らせ 】

 「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

【 報道発表資料 】【 編集後記 】

 
【 巻頭言 】                    目次に戻る



 教育委員長就任のあいさつ

                県教育委員会委員長 濵上和康

 このたび奈良県教育委員会委員長の大役を再び務めさせていただくことになり、重責に身の引き締まる思いです。いくつかの課題について、所信の一端を申し述べご挨拶いたします。

 私が子どもの頃、近所には怖いけれど頼もしい大人の人がいました。今の子どもたちの周りには、間違いを正し社会のルールやマナーを知らしめてくれる大人はどれくらいいるだろうかと、危惧しています。
 さて、教育委員会が本年7月に実施した「奈良県の中学生の意識等調査」では、「あこがれ、目標にしている人物」として「芸能人、スポーツ選手など」が最も多く 25.5%、次に「友人や先輩」が24.0%、「親など家族の人」は13.7%、「近所の人」は0.4% 。14.4%の生徒が「あこがれ、または目標としている人はいない」と回答しています。
 この結果を見て、私は、子どもたちの身近にいる大人が子どもたちの良き手本になれていないのではないか。何ができるかを真剣に考え、学校、家庭、地域社会との連携により総力戦で取り組んでいかなければならないと思いました。
 現在、日本経済は非常に厳しく、若者の雇用情勢に明るさが見えません。本県の来春卒業予定者の就職内定率は、前年より 3.1ポイント減の 70.5%(11月末)です。本県は平成17年に「奈良県キャリア教育プラン」を作成し、発達段階に応じて指導すべき内容を示すとともに、職場体験・インターンシップなどの活動を進めてきました。そうした体験から、子どもたちは集団や組織を意識し、責任を果たすことや自ら判断することの大切さを学び、人とのつながりを感じ、自信をもちます。
 先の「中学生の意識等調査」では、将来の目標・進路について「まだ目標が決まらない」「目標について考えたことがない」と答えた生徒が34.8%いました。
 また、本年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(平成20年度から実施)結果では、本県の中学生の体力・運動能力はやや改善の兆しがみられましたが、小中学生ともに全国平均に比べ多くの種目で低い状況にあります。また、子どもたちの運動習慣の現状として、本県の小学生では運動する時間が少なく、中学生は部活動などに参加し、運動時間の長い生徒と短い生徒の二極化傾向にあると言えます。
 このように課題は山積していますが、さまざまな取組をとおし、私たち身近な大人が一人一人の子どもと対話をもって接するとともに、自立した社会人としての手本を示していかなければなりません。
 私は、できる限り多くの学校を訪れ、先生方はもちろんのこと、子どもたちとも話したいと考えています。教育の実情をしっかりと受けとめ、県民の目線にたち、機動力をもって教育行政を推進したいと思います。
 これまでの教育委員としての経験を生かし、他の委員と力を合わせ、より高い使命感のもと、本県の教育に精一杯取り組んでいきたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 
【 教育委員会の動き 】             目次に戻る

〔1〕「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動
   保護者・指導者対象アンケート調査結果について
   
                    県立教育研究所
                    
   県では、昨年7・8月の2か月間、県内の3~5歳の子
  どもたちを対象に「おはよう・おやすみ・おてつだい」約
  束運動に取り組み、その取組前後の6月・9月に保護者・
  指導者を対象に、家庭や幼稚園・保育所における子どもた
  ちの様子や指導者の意見、保護者の意識について調査を実
  施しました。
   このたび、調査結果がまとまりましたのでお知らせしま
  す。

 ■アンケート調査結果と分析はこちらからご覧いただけます。
 ■約束運動については、教育研究所の Webページをご覧くだ
  さい。
  
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〔2〕「奈良県の中学生の意識等調査」の結果について

                      企画管理室

   県では、昨年7月に県内の公立中学校の生徒を対象に、
  学校や家庭での生活の様子や、将来の進路などに関する意
  識等について「奈良県の中学生の意識等調査」を実施しま
  した。
   このたび、調査結果がまとまりましたのでお知らせしま
  す。

 ■アンケート調査結果の概要はこちらからご覧いただけます。

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〔3〕第4回『子どもチャレンジ運動大会』を開催しました!

                      保健体育課 

   昨年12月23日、橿原市の県立橿原公苑第1体育館におい
  て、第4回「子どもチャレンジ運動大会」を開催しました。
   この大会は、仲間と力を合わせて記録に挑戦することを
  通して、記録達成の喜びや集団で運動する楽しさなどを味
  わってもらいながら体力の向上を図ることを目的としてい
  ます。
   県内の小学校3年生~6年生約 250名が参加し、「ペア
  なわとび」と「8の字大なわとび」で、日頃の練習の成果
  を発揮してくれました。日頃は保健体育課の Webページ
  「外遊び、みんなでチャレンジ!」で記録を競い合ってい
  る子どもたちが、一緒に運動し交流することによって、友
  だちの輪も広がりました。

 ■詳しくは、「外遊び、みんなでチャレンジ!」の Webペー
  をご覧ください。


____________________________

〔4〕識字合同学習会(第9回ふれあい広場)を開催しました

                   人権・社会教育課

   昨年12月4日(土)に川西文化会館で「識字合同学習
  会」を開催しました。
   この事業は、県内の識字活動のさらなる発展と充実を図
  るために毎年行っており、今回は 160人の参加がありまし
  た。

 ■当日の詳しい様子は、こちらをご覧ください。

 
【 今 学校では... 】                           目次に戻る





 古代の食から現代の食へ~伝統食から学んだ創作料理~
 高等学校家庭科の取組
       
                         学校教育課

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 県立磯城野高等学校のフードデザイン科シェフコースは、高等学校としては全国でも珍しい厚生労働省指定の調理師養成施設として、実践的な調理技術の習得と伝統的な食文化の継承や新しい食文化の創造に向けた研究に、日々取り組んでいます。
 今回は、その研究内容の一つを紹介します。

 食について近年評価されている考えの一つに「地産地消」というものがあります。住んでいる土地のものを食べることで、地域経済に貢献する上に、安心・安全でかつ健康の増進にも役立つというものです。そこで、奈良の特産品や伝統料理等を調べ、新しい奈良の定番となりうる献立は作成できないか、と考えました。
 奈良の伝統的な食文化といえば、古くからのたんぱく源であった吉野の鮎、日本書紀にも登場する柿、奈良時代から食されていたことが分かっている里芋・ずいき、茄子、昔から高級食材として知られた大和いもや三輪そうめんなどが挙げられます。野菜については、収穫も体験し、生産者の方の思いに触れながら、食材を選ぶ視点についても学ぶことができました。このほか、最近特産品として誕生したヤマトポークも、今回の献立づくりに加えることにしました。
 これらを使用した献立の作成に当たっては、「奈良の伝統料理を参考にする」、「できるだけ地元の食材を使用する」、「高校生から高齢者までに受け入れられる」、「奈良の食文化を発信でき、かつ簡単に再現できる」ことに留意しています。
 料理は時代とともに変化していきますが、食品の特性を生かし、素材のもつ味や香りを大切にすること、そして何より安全であることが大切です。伝統的な食文化を学び、地域の食材にこだわりながら、私たちの考える新しい工夫をこらして、多くの人に受け入れられる食文化をこれからも創造・発信していきたいと考えています。

献立の詳細は、画像をクリックしてご覧ください→
 
【 はっしん! みんなの夢 】                   目次に戻る





 「私の夢を乗せた張弦トラス橋」

       奈良県立吉野高等学校 土木工学科3年 上村 聖

 私は、土木工学科の生徒が主体となって活動している文化系クラブである「吉野シビルクラブ」に所属し、「軽量かつ強度な橋梁を追求する」をコンセプトに、4月以降橋梁模型作りに取り組んできました。軽量化を図る上で課題となるのが強度の問題です。この軽量化と強度という2つの課題を同時に解決する方法として、今回は、本来ならヒノキの角材を使用し強度を出すところを、竹ひごを3本束ねて使用しました。更に、強度を増すため、橋全体にバランスよく力を分散する構造を研究し、今回制作する橋の形状を、主桁の下方に張弦ケーブルを張り渡した「張弦トラス橋」に決めました。そして11月下旬、ついにこれまでの重量を10g減量させた68gの橋梁模型の制作に成功しました。

 大会当日、私の模型より頑丈そうな作品が30Kgの荷重に耐え切れず壊れていく様を目の当たりにし不安がよぎる中、私の模型が審査を受ける時が来ました。模型のきしむ音が静まり返った会場に緊張感を生み、私の心臓は張り裂けそうになりましたが、無事荷重に耐えることができました。そして、すべての審査が終了し、結果が発表され、「最優秀賞、奈良県立吉野高等学校、上村聖」と私の名前が呼ばれた時は、一瞬頭の中が真っ白になりました。受賞の喜びを実感として味わうことができたのは、表彰式が終わってからでした。           
 私は、顧問の先生から幾度となく叱られ、励まされ、考えることの大切さと最後まであきらめずに取り組むことの素晴らしさを学ばせていただきました。このことを忘れず、これからも頑張っていきたいと思います。              



 
【 奈良県の先生になろう! 】        目次に戻る



奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期
第4回ワークショップについて

                          教職員課

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラムの第4回ワークショップが平成22年12月11日(土)に県立教育研究所で行われました。今回は、リクルーターの中村多恵子先生がワークショップ第4回の様子を報告します。

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       リクルーター 中村 多恵子(奈良東養護学校教諭)

 第4回のテーマは「モデル授業」でした。
 最初に、班ごとに朝の会と前時の課題発表を行いました。回を重ねるごとに受講生のスピーチ力が向上してきています。受講生のやる気を感じるとともに、練習を積み重ねていく重要性を感じました。
 第5回からは受講生が模擬授業を行うのですが、そのお手本として、プログラムアドバイザーの先生方がモデル授業をしてくださいました。受講生が子ども役となって授業を受けました。その内容はとても深いもので、私の所属する特別支援学校班では、実際の小学部の授業を受けているようでした。このような授業を目指したらいいのかと、受講生にとっても私達リクルーターにとっても非常に勉強になりました。
 また、リクルーターもモデル授業を行いました。私も授業をさせてもらいましたが、子ども役になった受講生はその子どもをイメージしながら授業に臨んだり、周りで見ている受講生は熱心にメモをとったりと、みんなが真剣に授業を受けていました。模擬授業後は授業に関して質問がたくさん出るなど、より多くのことを学ぼうとしている姿勢が見られました。
 この日は冨岡將人教育長がお越しになり、激励のお言葉をいただきました。私が特に印象に残ったのは、「子どもは大切に育てられてこそ、一人前の社会人になっていく」という言葉でした。やはり愛のある教育が大切だと思いました。教育長がおっしゃったように、自分に降りかかる困難を乗り越えて、自分のできることを正々堂々とやっていける子どもたちを育てていきたいとあらためて思いました。
 次回からは受講生が模擬授業を行います。指導案の作成や授業の展開など、おそらく不安で一杯だと思います。そんな受講生を少しでも勇気づけられるよう、支えになっていきたいと思います。 

おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その15-



 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップしてお届けしています。 
★今号のレシピは「奈良の雑煮」★
  (右の画像をクリック!→)
  

〔ちょっと一言〕
 奈良ではお雑煮に入っているお餅を取り出して、きな粉を付けて食べる習慣があります。「えっ」とびっくりされる方も多いと思いますが、雑煮の塩味ときな粉の甘さがマッチしています。一度試してみませんか?

お知らせ                  目次に戻る



「なら教育リポート ~まなびだより~」
 今後の放送予定

                    県立教育研究所

   奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:45~18:30)
  の中で、18:20~18:25頃放送します。
   
  ○1月5日 昔のくらしに学ぶ 奈良県立民俗博物館
  ○1月19日 外遊び、みんなでチャレンジ!
                   ~保健体育課~

  ■過去の放送分は次の Webページからご覧いただけます。

11月

3日 緑のグラウンド-子どもの体力向上をめざして- 緑のグラウンド
-子どもの体力向上をめざして-
~保健体育課~
17日 倭に集いし文化の奏 第30回近畿高等学校総合文化祭奈良県実行委員会 倭に集いし文化の奏
 第30回近畿高等学校総合文化祭
奈良県実行委員会
24日 よみがえる万葉の息吹 奈良県立万葉文化館 よみがえる万葉の息吹
 奈良県立万葉文化館
 
報道発表資料 ◇12月14日~12月28日◇ 目次に戻る

12月14日 学校非公式サイト監視調査の第1回検索結果
■12月16日
第4回子どもチャレンジ運動大会
■12月16日
特色選抜検証改善委員会の報告について
■12月17日
県高校野球選抜チームの知事及び教育長表敬
■12月17日
全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果
■12月20日
緑化ポスター農林水産大臣等表彰について
■12月24日 「奈良県の中学生の意識等調査」の結果
 
編集後記                   目次に戻る    




 毎年の1月14日、燃えさかるたいまつを持った父鬼・母鬼・子鬼がお堂を走り回る、国の重要無形民俗文化財「念仏寺陀々堂の『鬼走り』」(五條市)が行われます。これは、住民の災厄を払い、新しい年の幸福を祈る伝統行事です。
 各地に伝わるこうした行事には、脈々とそれを支え続けてきた祈りや願いの大きさを感じずにはいられません。
 いよいよ平成23年もスタート。みなさまにとって良い年でありますように。


 


平成21年12月1日から平成22年11月30日までに寄せられた作品を掲載しています。ご応募ありがとうございました。
特別陳列「十二支の考古学-卯-」  1月16日(日)まで
休館日:月曜日(1月10日は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)、1月11日


  
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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
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*お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。
*原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

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