出会う 奈良県歴史文化資源データベース

牽牛子塚古墳・越塚御門古墳 けんごしづかこふん・こしつかごもんこふん

記入年月日 2017/03/22

牽牛子塚古墳全景(北西から撮影)
越塚御門古墳全景(背後は牽牛子塚古墳)(東南から撮影)
所在地
奈良県高市郡明日香村大字越
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
国指定史跡

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
飛鳥時代に造営された牽牛子塚古墳については、平成21年度からの範囲確認調査で当時の大王墓に採用されている八角墳であることが明らかとなり、さらに隣接した場所から鬼の俎・雪隠と同じ形態をした刳りぬき式の横口式石槨墳が発見され注目を集めました。この二つの古墳が相並ぶ姿は、『日本書紀』天智天皇六年の条に記されている斉明天皇と間人皇女の小市岡上陵(牽牛子塚古墳)と、その前に葬られた大田皇女の墓(越塚御門古墳)である蓋然性が高く、その文化的価値から大正12年、平成26年、平成27年に国史跡に指定されています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
牽牛子塚古墳と越塚御門古墳は『日本書紀』の記述と考古学の成果との整合性が高いことや、古代からの名称が現在の大字名に残されているなど地域と一体となって飛鳥時代を体感することができる歴史文化資源です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
『日本書紀』天智天皇六年の条には「2月、斉明天皇と間人皇女を合葬した小市岡上陵の陵前に大田皇女を埋葬した」と記されており、牽牛子塚古墳(合葬墓)と越塚御門古墳が、古墳の立地や墳丘形態、埋葬施設や副葬品などから小市岡上陵である蓋然性が高いといえます。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
斉明天皇・間人皇女(斉明天皇の娘で孝徳天皇の后)・大田皇女(斉明天皇の孫で天智天皇の娘、持統天皇と姉妹。
当資源と関連する文献史料
『日本書紀』『続日本紀』
当資源と関連する伝承
牽牛子塚古墳と越塚御門古墳が立地する明日香村大字越は古代の小市が「越」に転化したものとされています。さらに牽牛子塚古墳の所在する小字は「御前塚」であり、高貴な貴婦人の尊称として「御前」が地名として残っていることから、被葬者は女性であるといった伝承があります。また、越塚御門古墳については小字が塚御門であることから塚は牽牛子塚古墳を指し、「御門」は牽牛子塚古墳の「入口」又は「前」を表していることから地元伝承や地名考証、さらに『記紀』の内容とが一致するなど、その学術的価値は極めて高いといえます。
他地域の関連する歴史文化資源
宮内庁が治定する斉明天皇陵(奈良県高市郡高取町大字車木)、斉明天皇の改葬前の陵の候補として鬼の俎・雪隠(明日香村大字平田・野口)、岩屋山古墳(明日香村大字平田)が挙げられます。
問い合わせ先
明日香村 教育委員会 文化財課
電話番号
0744-54-5600

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。