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与楽古墳群 ようらくこふんぐん

記入年月日 2016/06/30

所在地
奈良県高市郡高取町与楽・寺崎
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
国指定史跡

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
与楽古墳群は、貝吹山南麓に分布する古墳時代後期から終末期の横穴式石室及び横口式石槨を埋葬施設とする総数100基からなる古墳群で、墳丘規模等が卓越した3基が平成25年に国指定史跡になりました。横穴式石室の玄室の規模と比較して床から天井までの高さが極めて高く、ドーム状の天井をもつ与楽カンジョ古墳、与楽鑵子塚古墳と巨大な切石を用いて構築された石槨の寺崎白壁塚古墳があります。与楽古墳群から金銀が装飾された指輪・耳環等の装身具、馬具、ミニチュアの炊飯具等が出土したことから、被葬者は渡来系氏族東漢氏の首長層と考えられます。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
与楽古墳群の特徴的な墳丘や石室・石槨は、飛鳥地域で貝吹山周辺にしか見られず、渡来系氏族 東漢氏が埋葬されていたと考えられ、大変貴重である。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
古事記・日本書紀に渡来人及び渡来系氏族の東漢氏の記事は多く、東漢氏は高取町から明日香村西南部を拠点としていたことが、最近の発掘成果から明らかになっています。東漢氏の葬地として与楽古墳群が考えられています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
蘇我三代の稲目、馬子、入鹿は東漢氏の外交力、知識力を用いて急成長を遂げました。東漢駒による崇峻天皇の暗殺にまで及びました。
当資源と関連する文献史料
古事記、日本書紀、続日本紀
問い合わせ先
高取町 教育委員会
電話番号
0744-52-3715

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