ブックタイトル祈りの回廊 2016年9月~2017年3月

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概要

祈りの回廊 2016年9月~2017年3月

【宝物に見る雅楽】雅楽の演奏以外にも、雅楽に触れることができるものがあります。正倉院には多くの宝物が納められ、楽器や面など雅楽にまつわる宝物が多く伝えられています。また社寺に伝わる文物にも、歌舞を奏でる様子が描かれた意匠をしばしば見出すことができます。しょう正倉院宝物管楽器「笙」MAP P19 d-2第68回正倉院展では宝物64件が展示される予定で、そのうちの一件が「笙」。竹製の管楽器です。第68回正倉院展10/22(土)?11/7(月)奈良国立博物館にて開催。Tel:050-5542-8600(NTTハローダイヤル)壺部側面に笙を吹く人物などがあらわされている。写真提供:宮内庁正倉院事務所東大寺金銅八角灯籠(国宝)MAP P19 d-1東大寺大仏殿の正面に立つ八角灯籠。8面の火袋のうち4面の羽目板に音声菩薩が浮き彫りされており、それぞれ横笛、竪笛、?子(ばっし)、笙を奏でている様子を間近に見ることができます。横笛と縦笛の羽目板の部分は奈良時代の東大寺建立当初のもの、?子と笙の部分の羽目板は複製品です。お寺の雅楽おおみわお社の雅楽大神神社観月祭仲秋の名月にあたる日、管絃、神楽が奉納されます。参道や斎庭に並ぶ灯火、そして東の空に浮かぶ満月。夢の世界のような美しさが幻想的です。9/15(木)桜井市三輪1422 ? 0744-42-6633●JR三輪駅から徒歩約5分●近鉄桜井駅から天理駅行きバス「三輪明神参道口」下車、徒歩約10分http://oomiwa.or.jpMAP P21 b-3写真:脇坂実希ひむろ氷室神社例祭三方楽所南都方の拠点だった氷室神社の例祭。古くは「氷室の舞楽祭」と称えられ、今も「夕座こうようかいの舞楽」で南都晃耀会等により11曲の奉納が。(宵宮祭)9/30(金)(例祭朝座・夕座)10/1(土)奈良市春日野町1-4 ? 0742-23-7297●JR奈良駅から市内循環バス「、氷室神社・国立博物館前」下車徒歩約すぐ●近鉄奈良駅から徒歩約15分http://www.himurojinja.jpMAP P19 d-2写真:野本暉房きよみはらくずそう浄見原神社国栖奏舞翁二人、笛翁四人、鼓翁一人、歌翁五人による国風歌舞。「日本書紀」に縁起が記される祭祀で、今なお地元の方が歌舞を伝承し続けています。2017.2/10(金)吉野郡吉野町南国栖1? 0746-39-9237(吉野町観光案内所)●近鉄大和上市駅下車、タクシーで約25分MAP P22 d-2写真:野本暉房しょうりょうえ法隆寺聖霊会おおえしき舞楽が奉納される「聖霊会(大会式)」は10年に一度(次回は2021年)営まれ、例年は3月21日夜の「お会や夜」と22日の「お会式」で管絃を拝聴することができます。お会式2017.3/22(水)?24(金)生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 ? 0745-75-2555●JR法隆寺駅から法隆寺門前行きバス終点下車、徒歩すぐ●近鉄筒井駅から王寺駅行きバス「法隆寺前」下車、徒歩すぐhttp://www.horyuji.or.jp/MAP P20 c-2 特別開帳P14写真提供・舞人:笠置侃一(10年に一度の聖霊会にて)えしき式たい逮?子を奏でる音声(おんじょう)菩薩(オリジナルは東大寺ミュージアムに所蔵)写真:豊田定男雅楽と伎楽は同じもの?伎楽は「日本書紀」にも記された日本最古の無言の仮面舞踏劇。752年の大仏開眼供養で奉納されましたが、徐々に衰退途絶。鎌倉期の『教訓抄』に伝わる内容と、正倉院などに納められている装束や伎楽面を手がかりに1980年の大仏殿昭和大修理落慶法要で復元・復興されました。薬師寺で上演されている創作伎楽「三蔵法師求法の旅」は伎楽を鑑賞できる貴重な機会です。げんじょうさんぞうえたいさい薬師寺玄奘三蔵会大祭(毎年5/5開催)奈良市西ノ京町457 ? 0742-33-6001●近鉄西ノ京駅から徒歩すぐ●JR・近鉄奈良駅から六条山行きバス「薬師寺」下車、徒歩すぐhttp://www.nara-yakushiji.com/ MAP P19 a-2特別開帳P127雅楽を訪ねて