ブックタイトル祈りの回廊 2016年9月~2017年3月

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概要

祈りの回廊 2016年9月~2017年3月

特別講話18聖徳太子と毘沙門信仰た信貴山朝護孫子寺信貴山真言宗前管長/信貴山真言宗大本山千手院貫主田なか中しんずい眞瑞特講信貴山寅まつり2017.2/25(土)・26(日)9:00 ? 17:00「世界一福寅」と境内点であると身をもって示されているのでれます。これは家族円満こそが幸福の原吉祥天、左に子どもの善ぜ膩んに師し童どう子じがおらの中央に毘沙門様、向かって右に奥様の信貴山の本堂へお参りされると、本堂聞かせください。がありますが、毘沙門天王信仰についておい武将たちが信仰した「武神」のイメージ―楠木正成、武田信玄、上杉謙信など名高門天王を祀られたとされています。べき山」として信貴山と名付けられ、毘沙れました。勝利した太子は「信ずべし貴ぶ天王がご出現されて戦勝の秘法を授けら太子が戦勝を祈願されるやいなや、毘沙門変な戦いになりました。その折りに、聖徳部氏と賛成派の蘇我氏や太子一派の間で大て来たのですが、反対派の代表格である物聖徳太子の時代に我が国に仏教が入っ社会を守る、四天王を代表する守護神です。神です。それと同時に仏教を守り、国を守り、毘沙門天王は七福神で知られる通り福の山として知られています。―聖徳太子が開かれた毘沙門天王の総本所生駒郡平群町信貴山2280-1? 0745-72-2277(本坊)行JR・近鉄王寺駅または近鉄信貴山下駅から信貴山門行きバス「信貴大橋」下車、徒歩約5分http://www.sigisan.or.jp/MAP P20 a-2 特別開帳P14無常のこの世は仮のもの。必ず滅びますの不動心という教えがありますが、諸行いるお祭りです。結びにお越しくださいとの思いで開いてただき、ご加護がありますように、ご縁を毘沙門様の教えに多くの人に触れてい聞かせください。盛大に行われます「寅まつり」についてお寅の年、寅の日、寅の刻。寅の月の2月に―聖徳太子が毘沙門天王を感得したのはのあらゆる願いを叶えてくださいます。す。毘沙門様は必勝祈願はもとより、我々病気平癒の守護神として信仰されていま時に宮中に飛んだ剣の童子、劔けん鎧がい護ご法ほうは就の守護神。醍醐天皇が病気になられた力で托鉢の鉢を飛ばす空くう鉢はつ護ご法ほうは一願成に登場する毘沙門天王のお使いのうち、法さらに寺宝で国宝の「信貴山縁起絵巻」は家族円満から始まるという教えです。売も繁盛する。すべての現世利益の原点体が健康であれば、勉学もよくできて商族が円満であれば、身体も健康となり、身す。人と人の最初の出会いは家族です。家役回りが務められるようにと授けてくだをくださるか。それは社会でそれぞれのしているのです。毘沙門様がなぜご利益るかというと、お役に立つために命を頂戴いけません。人間は何のために存在してい間と書くように、人間は1人では生きてなことでは良い結果は出ませんよ。人のは、いつも見られているのですから、そん見てはるよ」と戒めたものです。毘沙門様たら「お天道様が見てはる、ご先祖さんがなりつつあるようです。昔は悪いことをしなかったら何をしても良いという社会に人が見ていたら良い格好をして、見てい今の人は、まず自分のことを考えます。も心も自ずと正されていくのです。とで、毘沙門様と縁が深くなる。すると身口です。ご利益を得てありがたいと思うこんです。そして、現世利益はあくまで入りい。守り本尊様を持っている人の方が強い沙門様がついてくださると思ったら心強なかなか出せませんね。でもそんな時、毘ここ一番の勝負どきは百の力があってもらっしゃるのです。も仏様がいる。あなたの中にも仏様がい教はします。すると、あそこにも、ここにのが仏様であるという考えを仏この世のすべてのゼロに当たるす。そしてこの世の根本であり、数字を存在せしめる根本なのでり立ちません。ゼロはすべてのゼロ無くしては数字の世界は成です。何も無いからゼロ。でもう空くう。般若心経の色しき即そく是ぜ空くうの空例えば数字のゼロは仏教でいなさいという教えです。き方をしっかりと自分のものにしで執着せず、仏様の説く正しい生い人生の花を咲かすことが出来ます。9特別講話毘沙門様のお力で乗り越えれば、必ず良の力だけでは厳しくとも、ご先祖さんといましょう。悩む時も、苦しい時も、自分祖さんを大事にして、その御加護をもらまずはそこから始めてみませんか。ご先手を合わせ、祈りの時を持っていました。は朝起きたら神棚に手を合わせ、仏壇に自分のものとしてください。かつて日本人そして日本の素晴らしい文化、宗教をの時だと思って祈りましょう。ず乗り越える力があるのです。今は修練ものしか与えられません。私たちには、必は、いっぱいある。でも、乗り越えられるい色が出るのです。生きていれば辛いこと紅葉も厳しい寒さを経験してこそ、良ある面ではプラスになります。人間は悩んだり苦しんだりすることが、をお願いします。―現代に生きる我々日本人に、メッセージんと良くなっていくと思います。多くの人に伝われば、人も社会も、だんだけられます。このような教えが少しでもす。またそのような人にこそ、ご利益が授さるのです。ご利益を得た人は社会に返田中眞瑞1944年大阪市生まれ。1970年高野山大学院修士課程修了。1976年信貴山真言宗宗務長・総本山朝護孫子寺執行長を拝命。1983年大本山千手院住職就任。1994年信貴山真言宗管長・総本山朝護孫子寺法主に就任。信貴山観光協会理事長、奈良家庭裁判所調停委員、奈良少年刑務所篤志面接委員、平群町人権擁護委員などを歴任。信貴山真言宗大本山千手院貫主。