ブックタイトル祈りの回廊 2016年3月~9月 春夏版

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概要

祈りの回廊 2016年3月~9月 春夏版

Profile瀧川昭雄たきがわあきお1933年5月11日生まれ奈良県桜井市出身。法隆寺、東大寺、薬師寺、興福寺など100カ寺以上の国宝建造物の修復に従事。奈良県職員(専門職)を80年に退職。瀧川寺社建築社長兼棟梁として日本や香港、中国の寺院修復、建築に携わり、81?83年はユネスコの要請でラマ教寺院(モンゴル)修復を指揮。朱雀門、第一次大極殿を復元。香港建築大賞2002、文化庁長官表彰(06年)、内閣総理大臣賞(07年)受賞。2す。いわば「多子相伝」。以前、ユネスコからの依頼でモンゴル題です。私がこれまでに得た知識は惜しみなく伝えたいので年分は学ぶことがありますよ。そのためにも後進の育成は命1 飛鳥時代?奈良時代に用いられていたものさし。天文学に基づく占術や数学の知識の賜物です。2 瀧川さんが現場で愛用し続けた道具。持ち手の艶が使い込まれた年月を物語ります。3 瀧川さんが収集した様々な時代、地域の大工道具。宮大工の技を学び、伝承するための重要な資料です。4 瀧川さん手書きの設計図。2Hの芯で引かれた緻密で正確無比の線。美しさに圧倒されます。134は1300年分の建築がありますからね。向こう1300つ一つ紐解いてゆく─つまり「答えから学ぶ」のです。奈良にすら正しく広く伝承していきたいと考えています。出すこと。どういう道具を使ったのか?その使い方は?と、一目、人の育て方といった仕事に関わるすべてのことを、ひたいるわけです。私たちの仕事は、その答えから計算式を導きらも、技術や道具について学び続け、礼儀や作法、木を見るあらゆる堂宇がそれぞれの時代の建築の答えを示してくれて大工の技術が連綿と伝えられることにもなりました。これか様式の寺ですが、天平建築も鎌倉のものも室町のものもある。造建築を維持するにはこまめな修理が必要です。だからこそとの答えというのは私の目の前にある。例えば法隆寺は飛鳥のことをお伝えしてきました。翻って、日本は湿気が多く、木も分からないことだらけなのです。しかし、その分からないこ術が途絶えてしまったのです。ですから私は教えられるだけ面白くてね。何が面白いかというと難しいんですよ。何もか傷みにくい。それが逆効果となって修理修復の機会がなく技の元興寺昭和極24年楽に坊こ禅の室道のに修入理り工ま事しでたし。た初。めこてのの仕現事場がはと昭に和かく25年技術指導に当たりました。モンゴルは気候条件が良く建物がの古建築修復を行うために、ユネスココンサルタントとして宮大工の棟梁瀧川昭雄氏に訊く目の前にある答えから学び、1000年先を見据える天井のほかにも、社寺の欄干を思わせる反りを持たせた手すり(コミューニオン・レール)など、宮大工の技を用いた意匠が随所に。奈良基督教会所奈良市登大路町45 ? 0742-22-3818行近鉄奈良駅から徒歩約2分http://www.nskk.org/kyoto/nara/※日曜礼拝は信徒でなくても参加可能MAP P19 c-2古社寺を手掛けた大木吉太教会に日本建築の技。設計年洋やな、の構ど瓦国技成精葺の日術は緻重き、なの本要が伝社文融反統寺り聖化合的建財しのな築公にたあ教の指貴る会技会定重屋建術さな根奈築とれ建のや、ま内組良築様し。式部入基キた平。の格郎者リ。成和廊天は督ス写真:金峯山寺現在の仁王門は養生布がと下井ト張られていますが、布越しに仁王像のお姿を27拝することができます。教会会堂金峯山寺所吉野町吉野山2498 ? 0746-32-8371行近鉄吉野駅から徒歩約30分またはロープウェイ「吉野山」下車、徒歩約10分http://www.kinpusen.or.jp/MAP P22 c-2特別開帳P16ての準備が進められています。根などに傷みがあることから、修理に向けのデザインに違いが見られます。近年、屋門。下層は上層より建立年代が古く、細部上下層に屋根を重ねる格式の高い二重南北朝時代に建立と伝わる寺最古の建築金峯山寺仁王門※各社寺では文化財保存のためにご寄進ができます。お申し込みや詳細は各社寺にお問合せください。宮大工の仕事4