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奈良・大和郡山エリア3121.全長219mの磐之媛命陵(いわのひめのみことりょう)はまるで小山のようです2.空気が澄んだ日にはここから葛城山を見通すことができます3.初夏になるとカキツバタやスイレンが美しく咲きま....

奈良・大和郡山エリア3121.全長219mの磐之媛命陵(いわのひめのみことりょう)はまるで小山のようです2.空気が澄んだ日にはここから葛城山を見通すことができます3.初夏になるとカキツバタやスイレンが美しく咲きます磐之媛命陵(ヒシャゲ古墳)いはのひめのみことりょう(ひしゃげこふん)おおさざきのみことにんとくこうごういわのひめのみことりょうぼ大雀命(仁徳天皇)の皇后・石之日売命の陵墓とされかずらぎしる古墳。有力豪族・葛城氏の娘で、皇族以外で初めてこうごういわのひめのみことしっとの皇后となった石之日売命は嫉妬深く、夫が浮気をすはらいぼまいるたびに腹を立てたといわれています。天皇が異母妹やたのわかいらつめこいなかなにわの八田若郎女と恋仲になったときも激しく怒り、難波たかつのみややましろの高津宮から山代に移り住んでしまいました。『古事えが記』にはその結末まで描かれていませんが、『日本書紀』いわのひめのみことには石之日売命の心は変わらず、そのまま人生を閉たと記されています。MAPP90とじ奈良市佐紀町近鉄奈良駅から奈良交通バス航空自衛隊停下車、徒歩約6分太安万侶墓おおのやすまろのはかへんさん『古事記』はもちろん、『日本書紀』の編纂にも関わっおおのやすまろたという太安万侶の墓。昭和54年(1979年)、大和茶たわらしゃめんの産地として有名な奈良市田原にある茶畑の斜面で、たけにしひでお茶樹の植え替え作業をしていた竹西英夫さんが発見しぼしかそうました。直径約4.5mの墓からは、墓誌や火葬された骨、しんじゅぼしおおのあそみやすまろ真珠などが出土。墓誌には「太朝臣安萬侶」の名のほか、きょじゅうちいかい居住地や位階、死亡年月日などが41文字で記されておおのやすまろじつざいしょうめいおり、太安万侶が実在したことが証明されました。12MAPP90奈良市此瀬町近鉄奈良駅から奈良交通バス茗荷停下車、徒歩約20分31.伝説上の人物だという説もあった太安万侶。墓は日当たりのいい南斜面に2.墓付近にあるたぬきの置物。どこに置かれているか、見つけられるかな?3.急坂を上りきったところにあり、眼下には茶畑が広がります3121.朱塗りの拝殿(はいでん)。右手にはご神木(しんぼく)が立ちます2.集落全体を濠(ほり)に囲まれた稗田環濠(かんごう)集落の南側に位置しています3.境内(けいだい)に建つかたりべの碑(ひ)。毎年8月16日には「阿礼祭」(あれいさい)が行われます大和郡山市稗田町319JR郡山駅から徒歩約20分賣太神社めたじんじゃてんむとねりすぐ天武天皇に仕えていた舎人(※)で、優れた語り部とひえだのあれへいじょうきょうらじょうもんして知られる稗田阿礼をまつる神社。平城京の羅城門しゅごやくわり付近にあり、都への出入りを守護する役割を持っていへんさんひえだのたとか。『古事記』編纂者の一人でもある稗田礼きおくりょくりかいりょくばつぐん記憶力も理解力も抜群で、一度、目や耳にしたことはひえだのあれ忘れなかったといわれています。そんな稗田阿礼にあちえしんこうやかろうと、学問・知恵の神様として信仰を集めていあめのうずめのみことげいのうます。また、副祭神の天宇受売命は、芸能の女神として親しまれています。MAPP90あ阿れは※舎人…天皇や貴族に仕える下級官人71