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3121.「至福(しふく)の像」は長生きとボケ封(ふう)じのご利益(りやく)があるといわれます2.「テストでいい点がとれますように」など、いろんな願い事が書かれた絵馬(えま)がたくさん3.一つだけ願い事をかな....

3121.「至福(しふく)の像」は長生きとボケ封(ふう)じのご利益(りやく)があるといわれます2.「テストでいい点がとれますように」など、いろんな願い事が書かれた絵馬(えま)がたくさん3.一つだけ願い事をかなえる神様は、「一言(いちごん)さん」と呼ばれ、親しまれています葛城一言主神社かつらぎひとことぬしじんじゃゆうりゃくかずらきやまおおはつせのわかたけるのみこと葛城山に出かけた大長谷若建命(雄略天皇)は、自分いしょうやまとたちと同じ人数、同じ衣装を着た行列と出会い、「倭に他に天皇はいないのに、今誰がそこを行くのか」とたずおおはつせのわかたけるの尋ねると、相手も同じことを聞くので、大長谷若建みことおこ命は怒って矢を放とうしました。相手は「私は悪い事ひとことも一言、善い事も一言できっぱり言い放つ葛城の一言ぬしのおおかみ主之大神であるぞ」と名乗りました。すると、天皇はけんじょうけいいはら刀や弓、家来の服を献上して大神に敬意を払ったといいます。MAPP93御所市森脇432近鉄御所駅から奈良交通バス宮戸橋停下車、徒歩約30分高天彦神社たかまひこじんじゃみすひのたかむかみたかあまのはら祭神の高御産巣日神は、天地ができて最初に高天原にひとはしらたくはたちじひめ生まれた三神の一柱(※)で、その娘・栲幡千千姫(『古よろずはたとよあきつしひめのみことあまてらすおおみかみ事記』では、万幡豊秋津師比売命)が、天照大御神のみこまさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこととつ御子・正勝吾勝々速日天忍穂耳命に嫁ぎ、生まれたのににぎのみことににぎのみことたかあまのはらが邇邇芸命です。邇邇芸命は天上界である高天原からたかあまのはら地上界に降り立ちますが、その高天原が高天彦神社のあるこの台地一帯と伝わっています。また古代の豪族かずらきしかずらきしの葛城氏の最高神でもあり、葛城氏はこの神社周辺にきょてんはんえい拠点をおき、有力豪族として繁栄しました。※一柱……神を数えるときは「柱」を用いるMAPP93御所市北窪158近鉄御所駅から奈良交通バス鳥井戸停下車、徒歩約45分3121.杉の巨木が並び立つ参道は神秘的(しんぴてき)な雰囲気(ふんいき)を醸(かも)し出しています2.神社前を横切る道を左に進むと金剛山(こんごうさん)の登山道へ。約2時間で頂上へ到着します3.ご神体は、社殿(しゃでん)の背後(はいご)に見える美しい円錐(えんすい)形の山「白雲峰(しらくものみね)」葛城高丘宮跡碑かつらぎたかおかのみやあとひ高天原伝承地たかあまのはらでんしょうちかむやまといわれびこのみことじんむ神倭伊波礼毘古命(神武天皇)のみこかむぬなかはみみのみこと3番目の御子だった神沼河耳命たぎしみみのみことが、一番上の兄の当芸志美々命が自分たち兄弟を殺そううずいぜいとしているのを知り、これを討ち取り、第2代綏靖天皇とそくいかむぬなかはみみのみことかずらきして即位しました。『古事記』には「神沼河耳命、葛城のたかをかのみやいまあめしたをさせき高岡宮に坐して、天の下を治めき」と書かれています。石ひかつらぎさんふもとかつらぎこどう碑は、葛城山の麓にある葛城古道の途中にあり、家族連たずれなど多くの人たちが歴史を感じるスポットとして訪ね歩いています。かみまき『古事記』の上つ巻では、天上たかあまのはら界の高天原にはいろいろな神様たちが住んでいるところと書かれています。その高天原あまてらすおおみかみとよあしはらのちあきのながいほあきのを治める天照大御神は、地上界の「豊葦原千秋長五百秋みづほのくにつか水穂国」を治めるために、さまざまな神様を遣わしましあめのとりふねのかみたけみかずちのかみたが治められず、天鳥船神と建御雷神によってようやく治めることができました。高天原の場所は、昔からいでんしょうちろいろな意見があり、全国に伝承地が残っています。御所市高天もそのうちの一つです。(写真)葛城古道はヒガンバナが咲く秋がおすすめMAPP93御所市森脇近鉄御所駅から奈良交通バス櫛羅停下車、徒歩約25分(写真)標高(ひょうこう)約400m付近を散策(さんさく)、眺(なが)めが美しいMAPP93御所市高天近鉄御所駅から奈良交通バス鳥井戸停下車、徒歩約50分76