ブックタイトルなら記紀・万葉 名所図会 古事記神様・人物入門編

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なら記紀・万葉 名所図会 古事記神様・人物入門編

4古事記の恋バナ【速総別王】で悲劇を呼んでしまったのです。なえにっなに?妹いもと登れば嶮さがしくもあらずも自分の感情を大切にしたこと王。この二人は天皇の思惑より梯はし立たての倉くら椅はし山やまは嶮さがしけど速総別王を愛してしまった女鳥天皇からの求愛の使者である素直であった石之比売命。また、識よりも自分のあふれる感情に娶めとるのは常識でした。そんな常当時の権力者は多くの妻を邇にで殺されてしまいました。曽爾高原そにこうげんくろそやま倶留尊山と亀山の西側から麓に広がる高原。なだらかな箇所の標高で約700mあり、夏は涼しく、秋のススキは見事。宇陀郡曽爾村? MAP P31たが、それはかなわず、宇陀の蘇それを知った天皇は軍を差し向けました。二人は倉くら椅はし山やまを越えて逃げようとしまし日ひ売めという女性は皇后を恐がり、実家の吉備に帰ることとなりました。その際、天皇が彼女をり、しかも天皇の意に背いただけでなく、速総別王に反乱をそそのかしました。そ葛城出身の皇后・石いわ之の比ひ売め命のみことは嫉妬深く、他の妃を宮殿に入れさせませんでした。そのため黒くろ速はや総ぶさ別わけ王のみをこ使者に立てました。ところが女鳥王は速総別王と愛し合うようになこのようにスケールが大きく、慈愛に満ちた天皇は、一方で多くの女性を愛しました。しかしさらに、あるとき天皇は異母妹の女め鳥どり王のみをこ気に入り、手に入れるために弟のらしが回復したのを確かめてから、税を取るようにしました。天皇が迎えにくるまで宮殿に帰りませんでした。貧しさに気づき、三年にわたって、租税と夫ぶ役やくを免除することにしました。その後、人々の暮て宮殿を出て山城国まで行ってしまい、故郷の葛城を思う歌を歌いました。そして、皇が高い山から国土を見下ろすと、どの家からも炊事の煙が立っていません。天皇は人々のた、皇后は自分の留守中に天皇が八や田た若のわか郎い女と結ばれたことを知ると、ひどく怒っらつめ大おお雀さざき命のみこと(仁徳天皇)は池や運河を造る大規模な事業を推し進めていましたが、ある日、天思いやる歌を詠むと皇后は立腹し、黒日売を船から降ろし、歩いて帰らせました。ま石いわ之の比ひ売め命のみこ/と女め鳥どり王のみ&こ速はや総ぶさ別わけ王のみこ下巻【石之比売命】葛かづ城らき高た宮かみや我わ家の辺ぎへあたり我わが見みが欲ほし国はあをによし奈良を過ぎつぎねふや山やま代しろ河がはを宮みや小を上のぼ楯だりて倭やまとを過ぎ我わが上のぼれば14