ブックタイトルなら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編―
- ページ
- 4/32
このページは なら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編― の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは なら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編― の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
なら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編―
吉野郡野迫川村池津川347? 0747-37-2001南海高野線高野山駅よりバス約1時間、「立里荒神前」バス停下車 9世紀に創建されたとされる神社で、誉田別命(ほむだわけのみこと)[応神天皇]と書紀・神代巻に登場する火産霊神(ほむすびのかみ)の2柱が祭神とされています。神日本磐余彦尊が越えてきたという奈良県南部の奥深い山々の美しい風景が楽しめます。五條市原町24? 0747-22-4001(五條市)近鉄吉野線大阿太駅より徒歩約50分吉野郡東吉野村小? 0746-42-0441(東吉野村)近鉄大阪線榛原駅よりバス約45分、「東吉野村役場」バス停下車後、徒歩約50分大台ケ原から見た、奈良県南部の山々。3 4神武天皇~即位までの物語~橿原神宮八咫烏神社約60分27.7km阿陀比売神社夢淵神武天皇社約35分17.3km井光神社周遊ルート案内 ●総移動距離:97.6km ●所要時間:約3 時間30 分約40分17.7km約40分18.8km約35分16.1km 夢に出てきた天神(あまつかみ)の教えによって、神日本磐余彦尊が大和平定のために、天香久山の埴土で八十平瓮※1(ひらか)・厳瓮※2(いつべ)を造り、神々を祀った所だと伝えられています。近くの丹生川上神社中社と、川上村の上社、下市町の下社は、水の神様を祀っています。 吉野で神日本磐余彦尊は、井戸から出てきた国つ神(くにつかみ)に出会います。その神は光を放ち、尻尾が生えていました。神日本磐余彦尊が、お前は何者かと問うと、その神は井光(いひか)と名乗ったと書紀にあります。井光を祀っている神社が、井光神社です。 『延喜式神名帳』※3に記されている古社です。九州から移住した阿多(あた)隼人の住んだところという説もあります。吉野川は鵜を使って鮎を捕る「鵜飼」が行われていました。書紀には、神日本磐余彦尊がこの近くを流れる吉野の川で漁をしている鵜飼の祖に会ったとされています。吉野郡吉野町吉野山2343? 0746-32-3081(吉野町)吉野ロープウェイ吉野山駅より徒歩約20分吉野郡十津川村玉置川1? 0746-64-0500近鉄橿原線大和八木駅よりバス約4時間15分、「十津川温泉」バス停下車後タクシー(タクシーは要予約) 熊野から北上する途中で、神日本磐余彦尊は、玉置山に立ち寄ったと伝えられています。神社の創建は崇神天皇の御宇(ぎょう)に、王城火防鎮護と悪魔退散のために早玉神(はやたまのかみ)を奉じたことにはじまるとされています。平安時代には熊野三山の奥の院として栄えました。 神日本磐余彦尊は、天照大神が遣わした八咫烏の先導により、熊野から宇陀に入ることができました。『続日本紀(しょくにほんぎ)』に「宇太(うだ)郡に八咫烏を祀った」との記述があり、神社の創祀と八咫烏の功績を伺い知ることができます。宇陀市榛原高塚42? 0745-82-2457(宇陀市)近鉄大阪線榛原駅よりバス約10分、「高塚」バス停下車 天照大神の子孫・神日本磐余彦尊が、天下を治めるのに適当な地を求めて、九州日向の高千穂の宮から東征を開始し、瀬戸内海・熊野を経由して奈良へたどりつきます。そしてこの地を平定し、畝傍の橿原宮で神武天皇として即位しました。橿原神宮はその橿原宮があったとされた場所に1890年(明治23年)に建造されました。P29, C-336 530 877*15MAP橿原市久米町934? 0744-22-3271近鉄橿原線・南大阪線橿原神宮前駅より徒歩約10分神武天皇が即位した2月11日に毎年橿原神宮では「紀元祭」がおこなわれています。御所市柏原246? 0745-62-3346(御所市観光協会)JR和歌山線御所駅・近鉄御所線近鉄御所駅よりバス約15分、「郡界橋」バス停下車 御所市柏原に鎮座するこの神社の祭神は、神日本磐余彦尊です。初代・神武天皇が即位した場所はこの地であるとする説があります。本居宣長(もとおりのりなが)が、1772年(明和9年)に奈良を旅行した際の『菅笠日記』で、畝傍村の近くに橿原という地名はなく、一里あまり南西にその名の付いた村があることを里人から聞いたと記しています。ちょっと寄り道吉野町のほかに、川上村にも「井光神社」があります。⇒下の写真は拝殿、右の写真は本殿です。「八咫烏」は日本サッカー協会のシンボルマーク、および日本代表エンブレムに用いられています。丹生川上神社中社丹生川上神社上社丹生川上神社下社生駒市上町? 0743-74-1111(生駒市)近鉄奈良線富雄駅よりバス約10分、「出垣内」バス停下車 神日本磐余彦命が長髄彦と何度戦っても勝てずにいたところ、神日本磐余彦命の弓先に金色の鵄が止まり、稲妻のように光り輝いたことで、敵は目がくらんで戦意を失いました。そのことからこの地を鵄邑と名付けたといわれています。北葛城郡上牧町服部台? 0745-76-1001(上牧町)JR和歌山線志都美駅より徒歩約25分吉野郡上北山村小橡? 07468-2-0001(上北山村)近鉄吉野線大和上市駅よりバス約1時間50分、「大台ヶ原」バス停下車後、徒歩約60分 吉野熊野国立公園内の大台ヶ原にある、1928年(昭和3年)に造られた銅像です。右手を挙げて遠くを見つめ、左手に持った弓の上には鵄が止まっています。像の全長は2mを超えます。 『日本書紀』は30巻のうち、最初の2巻に神代巻とよばれている神々の物語が、その後の巻に歴代天皇の在位期間に起きた出来事などが記述されています。 天照大神は、地上を統治させようと天孫・瓊瓊杵尊を天上の国・高天原から南九州の高千穂の峰に降ろします。その瓊瓊杵尊の曾孫が初代の神武天皇として即位した神日本磐余彦尊であると記されます。 神日本磐余彦尊は、天下を治めるのに適当な地が東方にあると進言されて、進軍を開始します。船で北九州へ向かい、その後、瀬戸内海を通って安芸(広島)、吉備(岡山)を経て、大阪湾に上陸します。そのまま東へ向かい、生駒山を越えようとしたとき、この地の豪族である長髄彦に強く抵抗され、大敗を喫します。神日本磐余彦尊の一行は迂回し、海路で南の熊野に回りますが、その道中で3人の兄を失ってしまうほど苛酷な旅となりました。その後、天照大神が遣わした八咫烏の先導により、険しい熊野の山々を越えて菟田(宇陀)に至り、次々と豪族を討ち進みます。長髄彦との再戦では、当初は劣勢でしたが、飛来した金の鵄が神日本磐余彦尊の弓先に止まって稲妻のように光り輝き、長髄彦の軍勢の目をくらませ、戦う気力をなくさせることに成功。この戦いに勝利した神日本磐余彦尊は、橿原の地で初代天皇として即位したと書紀に記されています。 奈良県には神武天皇の東征物語を伝える名勝の地が数多くあります。その物語に思いを馳せながら、自然の美しさを感じてみてはいかがでしょう。大台ヶ原の登山ルートから見た景色。奈良の山々の道のりは決して平坦ではなかったでしょう。あまてらすおおみかみまのはらてんそん ににぎのみこと たかかむやまといわれびこのみことながすねびこやたがらすうだとび※3 平安時代の法令集『延喜式』の巻9・10を指し、祈年祭(としごいのまつり)を行った神社の名前や社格が 記載されている。古代律令制において全国の祭祀を担当した神祇官が作成した。※1 神聖な平たい土器の皿※2 清浄な瓶神武天皇の苛酷な東征ストーリー橿原神宮かしはらじんぐうP28, G-2266 278 869*62MAP 八咫烏神社やたがらすじんじゃ 『古事記』に、神武天皇の后・伊須気余理比売(いすけよりひめ)の家は山ゆり草[現在では、笹ゆりとも呼ばれる]がたくさん生えていた狭井河の辺にあるとあります。上牧町は笹ゆりの植栽が盛んで、遊歩道は笹ゆり回廊とも呼ばれています。MAP P25,B-5笹ゆり回廊ささ かいろうP27, B-636 105 662*16MAP 阿陀比売神社あだひめじんじゃP24, B-6205 258 719*25MAP 荒神社(立里荒神)こうじんしゃたてりこうじんP28, E-636 118 176*77MAPP28, H-5439 808 351*64MAP井光神社いかりじんじゃP29, A-636 436 742*48MAP 神武天皇社じんむてんのうしゃP25, C-111 462 103*10MAP 鵄邑顕彰碑とびむらけんしょうひP24, E-6747 041 299*48MAP 神武天皇像じんむてんのうぞうP24, C-8478 654 135*72MAP 玉置神社たまきじんじゃ(滝川遊歩道)夢 淵ゆめぶち(写真提供/橿原神宮)168P十津川玉置山への案内看板(約12km)(約12km)玉置山への案内看板駐車場から徒歩約15分折立橋玉置山猿飼橋玉置神社折立中十津川高至 十津川村役場大台ヶ原Pバス停大台ヶ原ビジターセンタービジターセンターより徒歩約60分神武天皇像大蛇嵓日出ヶ岳77雄富川カベに小さな案内看板鵄邑顕彰碑西村橋東詰上町コンビニ出垣内バス停P733733 734案内看板荒神社( 立里荒神)野迫川村役場立里荒神前バス停至 国道168号 至 国道168号15257井光神社竹林院至 吉野山駅善福寺(井光の井戸)※桜の時期は交通規制 が実施されます。喜蔵院勝手神社P221220220夢淵丹生川上神社中社高見川四郷川至 東吉野村役場東の滝P31217鳥居が目印 八咫烏神社芳野川高塚バス停至 榛原駅至 国道166号GSP 169PP(有料)(有料)(有料)橿原神宮橿原神宮前駅近鉄橿原線近鉄南大阪線P259阿陀比売神社至 大阿太駅阿太ミニ体育館35118川我曽神武天皇社郡界橋東詰郡界橋バス停至 御所IC至 高取町水平社博物館