ブックタイトルなら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編―
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なら記紀・万葉 名所図会 ―日本書紀・旅編―
奈良時代に奈良と大阪を往還する官道として置かれ、奈良の玄関口として考えられていました。『万葉集』では、多くの歌人が龍田古道を通った際にその美しさや険しさを歌にして詠んでいます。その麓を流れる龍田川[現 大和川]は、昔から紅葉の名所として在原業平など多くの歌人に詠まれました。大和高田市片塩町15-33? 0745-52-6855近鉄南大阪線高田市駅より徒歩約5分葛城市當麻1263? 0745-48-2008(奥院)? 0745-48-2004(護念院)? 0745-48-2202(西南院)? 0745-48-2001(中之坊)近鉄南大阪線当麻寺駅より徒歩約15分 古代の幹線道路の横大路沿いにあり、春は1200本の桜が、秋は紅葉が楽しめる、地元の人々に愛されている公園です。その脇を高田川が流れる風景もすばらしく、園内の池の上には本格的な能舞台が備えられています。大和高田市大字大中183? 0745-22-1101(大和高田市)近鉄南大阪線高田市駅・近鉄大阪線大和高田駅・JR和歌山線高田駅より徒歩約15分7 8今もなお息づく最古の官道~竹内街道・横大路~二上山(二上山ふるさと公園)當麻寺約5分1.3km約10分2.6km約5分2.0km大中公園龍王宮八木札の辻安倍文殊院約15分5.7km約15分5.7km約5分2.0km長尾神社周遊ルート案内 ●総移動距離:19.3km ●所要時間:約55分 縁起によれば、第31代用明天皇の第3皇子で、厩戸皇子[聖徳太子]の異母弟である麻呂子皇子(まろこのみこ)によって建立され、天武天皇の時代に現在の二上山の麓の地に移ったとされています。右大臣・藤原豊成の娘である中将姫(ちゅうじょうひめ)が蓮の糸を使って當麻曼陀羅を一夜で織り上げたという伝説が有名です。大阪府堺市から、二上山の南麓を通り、葛城市に至る全長約30kmの街道です。日本最古の官道といわれ、現在、竹内街道と呼ばれているこの街道は、葛城市竹内にある集落を通り、大阪府と奈良県の境にある竹内峠を越える事から、そう名付けられたといわれています。竹内街道は、葛城市にある長尾神社付近で、横大路とつながります。MAP P27, A-1 『延喜式神名帳』に記されている古社です。正式名称は石園坐多久虫玉神社ですが、通称で龍王宮と呼ばれ、水神・物作りの神として信仰されています。建玉依比古命(たけたまよりひこのみこと)・建玉依比賣命(たけたまよりひめのみこと)を主祭神としています。横大路と下ツ道の交差点。交通の要所でした。橿原市北八木町? 0744-26-2684(八木札の辻交流館)近鉄駅大阪線・橿原線大和八木駅より徒歩約10分 奈良盆地を南北に走る古道・下ツ道と東西の横大路の2つの道の交差点が八木札の辻です。江戸時代中期以降、この界隈は伊勢参りや大峰山への参詣巡礼の要所として賑わいました。周辺には江戸時代の旅籠「東の平田家」が当時の間取りに修復され、八木札の辻交流館として公開されています。桜井市阿部645? 0744-43-0002JR万葉まほろば線・近鉄大阪線桜井駅より徒歩約20分 大化の改新(645年)の折に左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が安倍氏の氏寺(うじでら)として建立したとされます。御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名な、知恵を司る文殊菩薩・騎獅文殊菩薩です。木彫極彩色の仏像では日本最大。鎌倉時代の仏師・快慶の作といわれています。ちょっと寄り道松尾芭蕉ゆかりの綿弓塚周辺には、昔の街並みが残っています。大陸からの文化を伝えた古道近年、注目が集まっている散策スポット葛城市長尾471? 0745-48-3018近鉄南大阪線磐城駅より徒歩約5分 『延喜式神名帳』に記されている古社です。当社は、最古の官道・竹内街道の東側の起点であり、横大路の西側の起点であることから、交通の要衝であったため、この街道を行き交う人々の守護神として厚く信仰されてきました。鳥居の両側に奉納された「なで蛙」は、頭をなでると「かえる」にまつわる願いが叶うそうです。(奥院) (護念院) (西南院) (中之坊)おおじうまやとのみこ 書紀の記述には613年(推古21年)に「難波(大阪)より京(飛鳥)に至る大道を置く」とあり、奈良県を東西に貫く大道、すなわち官道が整備されていました。遣隋使や留学僧がもたらした中国の文化や仏教伝来にも関わった、古代における重要な道路だったと考えられています。奈良よりさらに東方への連絡ルートとしても重要で、伊勢方面へ向かう人も集め、街道沿いは大いに賑わいを見せたようです。 その大道の一部は現在、竹内街道と呼ばれ、街道沿いには、敏達天皇・用明天皇・推古天皇・孝徳天皇、そして厩戸皇子[聖徳太子]の陵墓が位置しています。さらに竹内街道の端、長尾神社から東へほぼまっすぐに延びている道は、現在、横大路と呼ばれています。今でもなお、屋敷や町屋の風情のあるたたずまい、奥ゆかしさがこの道の魅力です。これら二つの古道をのんびり歩くことで、日頃のせわしない日常から一時解放されるのもいいでしょう。 2013年に竹内街道と横大路は敷設から1400年を迎え、2017年には日本遺産に登録されました。現在、関係府県市町村を中心に「竹内街道・横大路(大道)活性化プロジェクト」が進められ、このふたつの道の歴史的価値を広める企画が目白押しです。この機会にぜひ、魅力いっぱいの古道を巡る散策の旅に、出かけてみてはいかがでしょうか。三室山は、春は桜、秋は紅葉の名所として、ハイカーに人気のスポットです。 葛城市から桜井市にかけての奈良盆地を東西に走る約13kmの古道は、現在、横大路と呼ばれています。推古天皇の時代に「難波より京に至る大道を置く」と書紀にあり、この「大道」として竹内街道とともに整備され、我が国最古の官道です。当時、この道は奈良盆地を南北に縦貫する上ツ道、中ツ道、下ツ道など多くの道と交差しており、重要な役割を持った幹線道路でした。二階が低い厨子(つし)二階造の家や「虫籠窓※4(むしこまど)」の家も見つけてみましょう。竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会 二上山は大阪と奈良の県境にあり、雄岳と雌岳が対となっています。雄岳の山頂には、謀反の疑いをかけられ自害した天武天皇の息子である大津皇子の墓があり、姉の大来皇女(おおくのひめみこ)がそのことを詠んだ歌が万葉集に残ります。秋の紅葉は人気が高く、ハイキングスポットとしても有名。葛城市新在家? 0745-48-2811(葛城市観光商工課)近鉄南大阪線二上神社口駅より徒歩約80分雄岳と雌岳の間に日が沈む様子が望め、神聖な山として崇められています。竹内街道たけのうちかいどう横大路 MAP P27, D-1 よこおおじ龍田古道 MAP P25, B-4 たつたこどうP27, A-136 639 420*53MAP 當麻寺たいまでらP23, B-336 668 707*65( 二上山ふるさと公園)MAP 二上山にじょうざんP27, B-136 613 802*14MAP 大中公園おおなかこうえんP29, C-136 620 834*13MAP 八木札の辻やぎふだつじP27, B-236 614 491*37MAP 龍王宮(石園坐多久虫玉神社)りゅうおうぐういそのにますたくむしたまじんじゃP27, A-136 610 620*56MAP 長尾神社ながおじんじゃP28, E-236 626 074*13MAP 安倍文殊院あべもんじゅいん※4 塗り壁の窓で、格子状に縦に開口部を設けたもの 文殊菩薩は国宝に指定されています。166166132高田能舞台 川横大路大中公園北片塩町大中橋高田市駅至 高田駅近鉄南大阪線16630竹内街道案内看板竹内街道長尾神社磐城駅前磐城駅近鉄南大阪線169 165PP15第 1駐車場境内駐車場安倍文殊院阿部安倍木材団地1 号至 桜井駅166龍王宮(石園坐多久虫玉神社)片塩ロータリー高田市駅近鉄南大阪線24165横大路下ツ道八木札の辻柳町橿原市役所畝傍駅大和八木駅八木西口駅八木札の辻交流館近鉄大阪線近鉄橿原線JR 万葉まほろば線165P30160(有料)仁王門當麻寺奥院西南院護念院中之坊當麻蹶速塚當麻寺市営観光駐車場至 当麻寺駅