ブックタイトル名所図会 日本書紀ことはじめ編

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概要

名所図会 日本書紀ことはじめ編

あすかいけこうぼういせき飛鳥池工房遺跡MAP P30高市郡明日香村飛鳥10古代の総合工房遺跡。東南にかけて銅・鉄・漆などの工房跡、南西部では金・銀・ガラス類が出土している。また、ここは富本銭の発見でも名高い。『日本書紀』の天武天皇の代に「今より以後、必ず銅銭を用いよ」とあるのはこの富本銭を指すとされている。▲は、画期的な局面を迎えることとなりました。完成し、天武天皇が目指した古代国家建設事業そろって成立した体系的な法典「大たい宝ほう律りつ令りょう」が(701年)、ついに日本史上で初めて律と令が作業が引き継がれていきました。大たい宝ほう元がん年ねん日本では、その後も唐に倣った律令編纂の皇のうが遺志を継ぐ形で全国に発令されました。は天武天皇が骨子を固め、その崩御後に持じ統とう天てん令で定められたと考えられています。この法令法律史上いくつかの重要な事項が飛鳥浄御原す。現存せず、不明な点が多いものの、日本のので、令二十二巻から成るものだとされていま現在の行政法・民法にあたるような内容のもめ、発令しました。中でも「飛鳥浄御原令」は、天武天皇は臣下が従うべき多くの規則を定皇)といいます。宮で即位しました。あ天まの渟ぬ中な原はら瀛おきの真ま人ひとの天すめらみこと皇(天武天大海人皇子は、壬申の乱平定後に飛鳥浄御原巻第二十九法制度の確立へ天武天皇てんむじとうてんのう天武・持統天皇陵りょう▲MAP P30高市郡明日香村大字野口集落近くの丘の上に天武天皇と持統天皇の合葬陵がある。『日本書紀』の天武天皇「大内陵」、『続日本紀』の持統天皇の火葬・合葬の記載が鎌倉時代の盗掘の検分記録と合致した。被葬者が特定できている数少ない陵墓の一つである。もとやくしじあと本薬師寺跡MAP P30橿原市城殿町天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願して建立を発願。天武天皇崩御後は持統天皇、文武天皇の代まで造営され、文武天皇2年(698年)に完成した。平城京遷都の際に西の京にも薬師寺が建立された。現在の薬師寺である。その後、藤原京にあった薬師寺は本薬師寺と呼ばれ、金堂や東西両塔の礎石が残されている。▲でんあすかいたぶきのみやあと伝飛鳥板蓋宮跡▲MAP P30明日香村岡現在地表に復元されているのが天武天皇の飛鳥浄御原宮跡である。この場所で皇后の?野讃良皇女(のちの持統天皇)とともに律令国家の基礎固めを行った。現在は井戸の跡を中心に整備されている。下層には乙巳の変の舞台、板蓋宮などが眠っている。飛あ鳥すか浄きよ御み原はら令りょう24治制度の導入を急速に進めました。という法律による中央集権的な統い、自らを「天皇」と称し、り律つり令ょう制せいした。また官人の氏姓の再編を行を維持していくことを盟約させまきぬよう、それぞれが助け合って国以後、壬申の乱のような内乱が起良ら皇女(のちの持統天皇)を集め、子二人、そして皇后である?う野のの讃さらに自身の皇子四人と天智天皇の皇呼ばれる体制を固める一方、吉野宮諸王が要職を分掌する皇こう親しん政せ治いじと厚くき饗ょう応おうしました。天皇は、皇族のた。また、唐・新羅などの使者を手尊んで祭祀や法要を執り行いましあった臣下に礼を尽くし、神や仏を天武天皇は、壬申の乱で功績の礎頂を点築にい君た臨天、武律天令皇国家の“天皇”と書かれた木簡飛鳥池工房遺跡から出土(奈良文化財研究所提供画像)25※この年表は『日本書紀』の内容をつかむため、記載されている天皇年号を便宜上西暦に置きかえています。持統天皇(朱鳥)崩御の親病王気以平下癒諸を臣誓、願川す原る寺で天皇を説かせる造り大官大寺で「観世音経」天皇のために観世音菩薩像を朱あかみ鳥とりに改元経百」人をのよ僧ま侶せるに宮中で「金光明天皇、病に倒れる686難波宮、火災にみまわれる諸国の境界を定める684683八や色くさの姓かばをね定める銅銭を用いることを命じるら禁庶式民九ま十で二の条服を装制を定規し定、す親る王か命じる川かわ島しまの皇み子こらに歴史書の編纂を草壁皇子、皇太子に681改天め皇る・こ皇と后を、詔律す令るを定め法24令を680の皇建后立のを病は気じ平める癒のため薬師寺約させる25と皇后を集め、争わぬよう盟679吉野宮に行幸し、六人の皇子678 677に宮中で急逝する十とお市ちの皇ひめ女みこ、い斎つきの宮みやに赴く日の朝飛鳥寺で盛大な斎会を催すに祀る675風かぜの神かみを竜たつ田たに、大おお忌いみの神かみを広ひろ瀬せ23巻第二十九