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3推進方策
3−1「奈良のうまいもの」づくりと普及
    1) 「奈良のうまいもの」づくり(2003年度)
    2) メニュー化の促進(2003年度〜)
    3) 効果的な認証と表示の推進(2004年度〜)
    4)
 一体的な啓発・PR(2003年度〜)
3−2奈良特産品・安全安心づくり
    1) 信頼感のある認証と表示の推進
    2) 大和ブランド産地の育成
    3) 消費者ニーズに対応した流通・販売の促進
    4)
 一体的な消費啓発とPR
3−3関係者の連携による運動の展開
    1) (仮称)奈良の「食」県民会議‥(*)2004年8月9日なら食と農(みのり)の県民会議として設立
    2) (仮称)奈良の食大使
    3) 食品表示ウォッチャー‥(*)2004年4月から健康安全局食品・生活安全課が所管


3−1「奈良のうまいもの」づくりと普及・定着
 奈良を訪れる人や県民が奈良らしさを体感できる奈良の名物料理「奈良のうまいもの」を創作するとともに、その普及・定着を図り、味覚の面から奈良をアピールします。
1)「奈良のうまいもの」
□ 「奈良のうまいもの」創作(2003年度)
奈良らしさを気軽に体感できる料理のレシピやアイデアを一般から募集し、そのアイデア等を基に、奈良の食づくり行動計画策定委員会「奈良のうまいもの」づくり部会委員により魅力ある「奈良のうまいもの」を創作します。
「奈良のうまいもの」づくりの経過写真
創作された「奈良のうまいもの」7品
2)メニュー化の促進
□ 「奈良のうまいもの」先行販売(2003年度)
 レストラン等での「奈良のうまいもの」一般販売に向け、創作した「奈良のうまいもの」のメニュー化をモデル的に始め、消費ニーズ等の把握に努めます。
□ 外食産業や大規模直売所のレストラン部門での料理提供(2004年度〜)
 レストランや「道の駅」、旅館等で「奈良のうまいもの」をメニュー化し、普及・定着に努めます。
□ 「奈良のうまいもの」をメニュー化したレストラン・旅館等の登録(2004年度〜)
  「奈良のうまいもの」を食べることができるレストランや「道の駅」、旅館等を登録認定し、ホームページ等を通じた消費者への情報発信を行います。
3)効果的な認証と表示の推進
□ ロゴマークの設置(2004年度〜)
 「奈良のうまいもの」の認知度を高めるため、ロゴマーク(※)を検討し決定します。
 ロゴマークは、広報誌等で広くPRして浸透を図るとともに、共通のノボリ等を作成して 「奈良のうまいもの」登録店等での活用を図ります。
(※「奈良のうまいもの」ロゴマークは平成16年7月7日に決定しました)
「奈良のうまいもの」ロゴマーク
4)一体的な啓発・PR
□ イベント、フォーラム等の開催(2003年度〜)
 観光・旅行業界等各種業界との連携も図りながら、一体的に 「奈良のうまいもの」に関するイベント、フォーラム等を実施し、積極的に啓発・PRに努めます。また、これらの機会をとらまえ、食育の推進に努めます。
□ 登録店ガイドブックの作成・配布(2005年度〜)
  奈良を訪れた人や県民のさらなる利用拡大を図るため、「奈良のうまいもの」を食べることができるレストランや「道の駅」、旅館等をガイドブック等にまとめ、着実な浸透を図ります。
3−2奈良特産品・安全安心づくり
 消費者の求める安全・安心・新鮮な県産食材づくりや地産地消に取り組みながら、県産農産物の魅力をさらに強化して、ブランドイメージを高めるとともに、積極的な情報発信を行い、消費者の方々に愛される「奈良特産品づくり」をめざします。
1)信頼感ある認証と表示の推進
□ 信頼感のある安全安心表示制度の構築(2003年度〜)
 消費者の求める安全・安心・新鮮な県産食材を提供するため、安全・安心を確保する栽培や生産履歴の記帳と生産情報の開示、環境にやさしい農業の推進を行う「奈良県産情報開示農産物の表示制度」(※)を創設し、信頼感のある表示を推進します。
(※平成17年2月からスタートしました)

生産者が
 ■安全な資材のみを使用し、農薬使用基準を守って
 ■生産履歴を記帳して
 ■環境に優しい取り組みを行って
栽培し、県が認定した確認機関が適正であると認めた後、農産物に右記のマークを付けて出荷し、確認機関をとおして生産情報を開示します。
奈良県産情報開示農産物の表示表マークイメージ
表示票マークイメージ
□ 新ブランドづくりの検討(2003年度〜)
 現行の「にこにこだいちゃん」マークをベースに、ロゴマーク等を新たに作成し、より効果的なブランド認証に取り組みます。 にこにこだいちゃん(現行)
にこにこだいちゃん(現行)
2)大和ブランド産地の育成
□ 大和野菜産地の育成と安定供給(2004年度〜)
奈良いきいき野菜産地の育成(2003年度〜)の取り組み経過を踏まえ、主要野菜を含め県産野菜全般を「大和野菜」と位置づけ、総合的な供給力の強化を図ります。
 また、糖度や熟度、機能性等「中味」にこだわった栽培法を確立し、その普及に取り組みます。
高設栽培イチゴの写真高設栽培イチゴ寒じめホウレンソウの写真寒じめホウレンソウ
□ 大和伝統農産物の掘り起こしと定着(2004年度〜)      
大和伝統農産物の再評価を通じて、大和の歴史と文化に根ざした産地振興に取り組みます。
大和イモの写真大和伝統野菜(大和イモ)雑煮ダイコンの写真同(雑煮ダイコン)
□ 柿、茶、畜産、水産の振興(2003年度〜)
 奈良のリーディング特産品である柿の魅力をさらに高め、首都圏等への安定的な出荷を行い、その地位を不動のものとします。 大和茶をはじめ、大和牛、ヤマトポーク、大和肉鶏等の県内市場を基本とした安定的な出荷と、消費者への浸透を図ります。また、アユ、アマゴ等の淡水魚の産地育成と消費の推進を図ります。

3)消費者ニーズに対応した流通・販売の促進
□ 量販店における県産農産物の販売促進(2003年度〜)
 県内量販店に地場産モデルコーナーを設置し、県産の米、野菜、柿、茶、畜産、水産などの食材を直接購入できる場所・機会の充実を図り、地産地消を推進します。
JAフェア、奈良特産品フェアの写真
□ 「奈良特産品の店」の募集・認定拡充(2003年度〜)
県産食材を買える店の認定拡充を行い、流通・販売の促進を図ります。また、「味・鮮度・機能性」をPRしながら、販路の多様化や調理方法の普及を図り、ニーズに合った消費拡大を推進していきます。 JAアンテナショップの写真
□ 地産地消システムの検討(2003年度〜)
産地と市場との連携強化や学校給食への食材提供、コンテナ流通の促進等を通じて「地産地消システム」の構築に取り組みます。
学校給食における県産柿食材提供、米飯学校給食の写真
4)一体的な消費啓発とPR
□ 地産地消イベント、奈良特産品フェア等の開催(2003年度〜)
  「県産食材の利用・地産地消」をテーマに、料理教室や特産品フェア、フォーラム等を開催し、生産者・流通業者・販売業者・消費者が一体となった消費啓発を実施していきます。また、これらの機会をとらまえ、食育の推進に努めます。
消費啓発とPRの写真
□ 奈良特産品啓発誌の作成・配布(2004年度〜)
 県産食材をはじめとした「奈良特産品」を総合的に紹介する啓発誌等を作成し、県内の消費者、流通業者、食品・観光業者を中心にPRに努めます。
アンテナ通信、特産品協会ホームページの写真
3−3関係者の連携による運動の展開
 この行動計画は、農林水産業者、食関連業者、民間団体、行政などの関係者や関係機関が連携して実践していかなくては効果が期待できません。
 このため、県民が一体となって取り組む「県民運動」としての展開を図ります。
1)(仮称)奈良の「食」県民会議
□ 県民会議の設立準備(2003年度)
 県民が一体となって取り組む運動母体を設立するための準備を進めます。
□ 県民会議の設立と運営(2004年度〜)
 県民が一体となって取り組む県民運動として、県民会議を設立し、関係者の連携のもと、奈良の「食」行動計画を進めていきます。
□ サポーターの募集と運営(2004年度〜)
       ・・・(*)平成17年(2005年)11月に「なら食と農(みのり)のサポートリーダー」として発足しました。
 県民誰でも参加が可能な県民会議とするために、関心のある一般県民及び団体を(仮称)奈良の「食」サポーター(*)として募集し、食育の推進や健康づくりも視野に入れながら県民参加の運動展開を図ります。
2)(仮称)奈良の食大使
□ (仮称)奈良の食大使の創設と運営(2007年〜)
「奈良のうまいもの」や奈良特産品等の県外PR隊として、本県に関係する著名人等を(仮称)「奈良の食大使」に委嘱し、PRに努めていただきます。
3)食品表示ウォッチャー
□ 食品表示ウォッチャー制度の創設と運営(2003年度〜)
         ・・・(*)平成16年(2004年)4月から、健康安全局食品・生活安全課が所管しています。
  消費者の方々に、日常の買い物などの中で食品表示を継続的にモニターしていただく食品表示ウォッチャー制度を創設し、JAS法に基づく適正な食品表示を促進します。

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奈良の「食」行動計画
| 目次 | はじめに | <1> 奈良の「食」行動計画とは | <2> めざす方向 | <3> 推進方策 | <4> 運動推進体制 |
| 参考〔背景、環境、経緯〕  奈良の食づくり行動計画策定委員会名簿   奈良の「食」行動計画年次別計画表