第4回 「知事と県民のつどい」 概要



   日 時  平成21年10月4日(日) 13時〜15時
   会 場  奈良市男女共同参画センター 大会議室

    知事県政説明  説明資料@説明資料A    
    提言@ 観光振興による地域活性化(待ちの観光から仕掛ける観光へ) 発言概要    
    提言A 東大寺周辺地域としてのならまち北エリアの活性化について 発言概要     
    提言B 自転車無料貸出を目玉に、CO2削減のための公共交通機関利用PRについて 発言概要    
    提言C 新型インフルエンザ対策について  発言概要     
    提言D 世界遺産とその周辺の安全・安心なまちづくりの推進について  発言概要    
    質疑応答   発言概要     




  【提言@ 】観光振興による地域活性化(待ちの観光から仕掛ける観光へ)

  (奈良市 男性)

本県の観光について、経済インパクトが何倍も違う宿泊客数は、全国最下位という状況です。宿泊客を増やすために、以下を提言します。
1.県民全員で観光に来県してもらうよう幅広く呼びかける「宿泊客500万人誘客運動」の展開
2.「県民が県内で宿泊なり観光を行う運動」の展開
3.着地型観光商品を開発する運動 
  ・県内の神社仏閣等の格安周遊チケット、宿泊チケットの開発
  ・旅行代理店に対してのインセンティブ
  ・効率のよい格安の観光コース、バスの運行を開発
年間宿泊客500万人を達成するためには、早急に新しい観光の方程式を導入する等の思い切った改革が必要だと思います。平城遷都1300年祭は絶好の機会ですので、県がより一層強い指導力を発揮し、観光振興による経済活性化とまちづくりに注力していただきたいと思います。

  【提言A 】東大寺周辺地域としてのならまち北エリアの活性化について

  (奈良市 女性)

県庁東の交差点から東のあたりは、少しずついろんな店ができて、にぎわってきましたが、店のある北側は歩道が非常に狭いため、人の流れがどうしても南側に偏ってしまう状況にあります。
東大寺大仏殿から北西の方には正倉院、戒壇院、転害門、依水園や吉城園など、観光スポットもたくさんあります。また、シカの角細工や一刀彫など見学ができる工房もありますし、おしゃれなカフェも少しずつふえてきたように思います。
今年も県庁東の交差点から東で、車を一方通行にし、歩道を拡大する社会実験が行われます。来年の平城遷都1300年祭に向けても、ぜひこのようなことに積極的に取り組んでいただき、人の流れを東大寺の周辺地域にもってきて、ならまち北エリアと呼ばれる東大寺の転害門より西の方の地域で、奈良の雰囲気を味わってもらえるような、そんなまちづくりに取り組んでいただくよう提言します。
 
  (知事)

奈良は宿泊客を取り逃がしているように思います。宿泊客と日帰り客の地元への経済効果は10倍ぐらい違います。奈良は、見れば見るほどよい味わいがありますので、もう少し奥深く、きめ細かにサービスをしたら、多くの観光客に来ていただけると思います。奈良らしさを味わっていただくためには、経済的なことだけではなく、ゆっくり泊まっていただきたいと思います。
観光は、多角的な要素が入っているので、トータルで楽しんでいただくには、きれいな宿泊所、便利な移動、おいしい食事が欠かせません。それに、もとからある味わい深い観光資源をわかりやすく、おもしろく展示するということを総合的にできないかと考えています。
平城遷都1300年祭は大きな機会です。来られる方に、奈良には、いいところがまだまだあると余韻を残して帰ってもらい、サービスがよくなった、また来たいと思ってもらうことが最高の目標です。
まちづくり、地域づくりには、プロモーションも必要です。古都で立派なものがあるというだけでは、インセンティブにならないので、特別なことをいろいろ行って、その時期にあわせてプロモーションを展開し、広く、遠くから来ていただきたいと思います。
食については、実力のあるシェフに来ていただき、フードフェスティバルを11月に初めて行います。食に関心のある若い女性にも来ていただけるような観光地にしなくてはと思っています。
奈良市内の観光を充実させるのに、観光に来られた方に、初めに若草山の方へ行ってもらうと、次に、ならまちの方、ならまち北の方、真ん中と、それぞれ選んでおりてくるというコースができます。近鉄奈良駅から春日大社や大仏殿まで、結構距離がある上り坂なので、小さなバスで公園内を通り、若草山のふもとまで行けないかと考えています。また、登大路にある吉城園と副知事公舎を開放し、通り抜けできる公園にするよう計画しています。知事公舎も公開する方向で検討しています。
観光が栄えるには、ピークだけなく全体が平準化することが必要ですので、夏は夜のイベント、冬はコンベンションや、マラソン等のスポーツを、オフシーズンの対策として行っています。来年は、コンベンションの予約で、秋から冬にかけて多くの宿泊客が見込まれますが、宿泊場所がないということで、その機会を逃していると思っています。

(文化観光局長)

国内の観光地だけではなく、世界の観光地と競争するというくらいのホスピタリティを整備していかなければ、観光地として伸びていかない時代にきており、国際観光都市としていろんなコンベンションの誘致をして来ていただけるというような都市に変わっていかなければならないと思っています。
平城遷都1300年は、大きな機会ですので、奈良が観光地として大きな飛躍をする年にしたいと思っています。そのためには、通過型ではなく、ゆっくり、じっくり楽しんで泊まっていただく、体験していただくような観光メニューをたくさんつくりたいと思います。
特に、オフシーズン対策や、食事、渋滞対策、宿泊施設に対するニーズに応える取組、宿泊客にもう一度奈良へ来ていただけるような取組を重点的に行っていきたいと考えています。
 
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 【提言B 】自転車無料貸出を目玉に、CO2削減のための公共交通機関利用PRについて 

  (生駒市 男性)

平城遷都1300年祭では、非常に交通量が増えることが予測されます。それで、奈良県として、平城遷都1300年祭をスタートに、公共交通機関と自転車の重要性をもう一度認識して、CO2、温室効果ガスの低減、削減に取り組むよう提言します。
世界は、温暖化防止に積極的に動こうとしています。奈良県民としても、奈良県から地球を変えるというような考え方に、一人一人が変わっていかなければならないと思います。
ヨーロッパでは、20年ほど前から、国の施策により自転車を活用したCO2削減の取組を積極的に行っています。また、日本各地で自転車道の整備や自転車活用のための社会実験などが行われています。奈良県でもこの1300年祭をスタートとして、できるだけCO2を発生させないよう、身近な道具である自転車の利用を推し進め、また公共交通機関の利用促進をPRいただきたいと思います。
  (知事) 

自転車の利用促進について、平城遷都1300年祭を機会に特に力を入れたいと思っています。北部地域は平たんな地域が多く、うまくつくるととてもいい自転車道になります。今ある自転車道の整備と案内、レンタサイクルシステムを進めていきたいと考えています。
また、飛鳥の方でも環境のいいところに自転車道が通っていますので、レンタサイクルだけでなく、マイ自転車で行って、帰りは桜井あたりから電車に自転車と一緒に乗せてもらうことができないかとJRに相談しているところです。

(土木部長)

平城遷都1300年祭のアクセスについては、奈良市内、奈良公園から平城宮跡、西ノ京のエリアには、マイカー規制を基本方針にしており、その周辺にマイカーの駐車場を設けて、そこからシャトルバスでそれぞれの会場に誘導するということを考えています。
北部地域は、いろいろな自転車道が既に整備されていますが、案内やソフトの部分について、これから充実させたいと考えています。
斑鳩から飛鳥までの広域自転車道を生かしていくための取組みの第1弾として、11月頃から広域的なレンタサイクル乗り捨ての社会実験を行います。いずれは、電車に乗せるような社会実験や、大和平野にでき上がっている自転車道をシステムとしてどのように使っていくのか、どうしたら使い勝手がよくなるのかというような実験を繰り返しながら、自転車利用を促進していくことをこれから重点課題として取り組もうと考えています。
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 【提言C 】新型インフルエンザ対策について

  (川西町 女性

私は現在、幼稚園に勤めており、幼児を預かる立場として新型インフルエンザ対策について以下の提言をします。
 1.新型インフルエンザへの医療体制、特にかかりつけ医で対応ができない重症化について万全の対応を行うこと。
 2.新型インフルエンザへの不安を解消するための広報の充実。正確で、かつわかりやすい広報をあらゆる機関を挙げて行うこと。
 3.専門的なアドバイスの充実。個々人への感染予防と同時に、社会的影響を少なくすることの観点から、閉鎖という手段をとらない施設等への専門的なアドバイスを行うこと。
  (知事)

幼稚園や保育所は、親御さんの日々の生活に関係する必須の場所であるので、閉鎖するとみんなが困ってしまうという一方、お子さんたちが濃厚接触され、インフルエンザの感染率が高くなる場でもあるというジレンマがあります。
そのような場所では、専門的知識を現場でより多く持ってもらうことが必要になります。県からは新型インフルの感染防止などの広報を広く一般県民にしていますが、幼稚園や保育所などのように特に重点的に考えないといけないところに、その場所に特化した感染防止対策がまとまれば、会議やメールなど何らかの方法で、お伝えしていくよう検討したいと思います。

(健康安全局長)

重症化への対応については、県の体制はおおむね整ってきており、まだ完全ではありませんが、人工呼吸器や病院ベッドの受け入れ態勢はできています。
広報の面は、まだ手が回っておりませんでしたので、あらゆる手段を講じてどういう対応をするのかというのを周知していきたいと思います。
社会的な対応ですが、インフルエンザの蔓延を防止して重症化を防ぐという中で、今、多くの方が感染しても大部分は重症化しないという観点からすると、重症化させないということが目的になってくると思います。ですので、重症化しそうな人をどうやって早く治療するのかということについて、県民一人一人に何をしていただければいいのかというのを具体的に取りまとめたものを周知したいと思います。
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 【提言D 】世界遺産とその周辺の安全・安心なまちづくりの推進について

  (奈良市 男性)

3つの世界遺産を有する奈良県にとって、世界遺産を保存して活用することは、県政でも重要な課題だと思います。
重要なことは、世界遺産を災害から守るための手法を研究し、啓蒙活動を県政の中で行うことです。その際、NPOやボランティア団体を十分活用し、行政と自治会、そして各種団体が協働して、世界に誇る世界遺産とそのまちづくりを一体として推進する必要があると考えます。
特に、世界遺産の周辺地域(バッファゾーン)と世界遺産の文化財保持者が一体となって災害から文化財を守り、地域のまちづくりに生かす災害に強いまちづくり。観光資源として持続可能な活用策を模索するという姿勢が行政に特に求められると思います。
県として、市町村、自治会、各種団体と協働して、災害に強いまちづくりを推進していただくことを提言します。
  (知事)

奈良には文化財が多く、その中には建物も結構多くあります。仏像もこの古い建物の中に立っているので、地震と火事の両方が心配ですが、本当に怖いのはみんななくしてしまう火事だといわれています。
地震に対しては、大極殿を例に取ると、建築基本法から旧来の工法では復原できませんでした。杭を打って建物を支えるとなると地下の遺跡を痛めてしまう、そのため免震構造にしています。これと同じように既存の建物についても、本来の構造、形状を保存するよう、いろいろと工夫しながら保存しています。
火事の場合、奈良はこれまで比較的雷火や戦火の被害が少なかったということもありますが、まちの中での意識が守ってきたのではないかと思います。まちで守るという意識を高くし、国宝などの位置をはっきりさせ、ここにあるから守ろうと位置づけをすることが大事だと思います。


(教育委員会理事)

文化財に対する防災対策は大事で、それを進めるためには、文化財を所有されている方と行政の連携が重要であると考えています。
火災対策については、県内の国指定建造物に対して、約97%に自動火災警報報知設備、消火設備等が設置されていますが、残り3%がありますので、補助金の活用等の奨励をさらにしていきたいと思っています。耐震性については、文化財の建造物は在来の構造・材料、旧来の形状を保存・維持することが大切だという趣旨があるので、建築基準法適用外となっています。また、個々の文化財ごとに補強の仕方が異なり、画一的な補強ができないので、全部、あるいは半解体修理といった根本的な修理の折にしか構造的な補強をすることができません。これまでも所有者の皆様に解体修理の際に、可能な限り構造の補強に努力を払ってきていただいたところです。
地震が起こったときにも対応できるよう、設備だけではなく、自主的な防災組織と所有者が協力するような体制を整えていくよう、県も努力する必要があると考えています。
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 ○質疑応答

  (大和郡山市 男性)

ボランティア活動をしているが、ボランティア同士の横の連絡を取ったり、会議をするような場所がなかなかないように思う。拠点となるようなものをつくっていただければありがたい。
   (知事)

ボランティア支援をしようと、くらし創造部に協働推進課をつくりました。県には、これまでの行政の助けをするのがボランティアという見方ではなく、互いに結びつきを持ち、協働するという意識がありますし、ボランティアの関心もそちらに行っていると思いますので、どれだけ助けられるのかという課をつくって、多少の予算をつけています。
拠点については、いろいろな団体がいつでも来れるような場所を、利用についての仕組みを考えながら、つくっていきたいと思っています。

(くらし創造部長)

今年度にボランティア、NPO、自治会も含めたアンケート調査をしており、活動するための拠点がない、援助がないなどの声が聞かれます。それを受け、ボランティア団体の方の横の連絡ができる拠点について、現在の奈良北部、橿原に加え、奈良中部で一つ考えていきたいと思っています。また、協働推進の指針をつくっており、その中でボランティアの方々にどんな援助ができるかを検討しているところです。
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