第2回 「知事と県民のつどい」 概要
日 時 平成21年7月18日(土) 13時〜15時
会 場 県広域地場産業振興センター 大会議室
| 知事県政説明 | 説明資料@・説明資料A | ||||
| 提言@ | 奈良県の特性に応じた県独自の建築基準の設定についての提言 | 発言概要 | |||
| 提言A | 明日香村の振興、世界遺産登録に向けた取組の推進についての提言 | 発言概要 | |||
| 提言B | 中和地域の地域づくりについての提言 | 発言概要 | |||
| 提言C | 「ガン対策推進計画」の策定についての提言 | 発言概要 | |||
| 提言D | 「古事記」を中心とした観光立県奈良の創造についての提言 | 発言概要 | |||
| 質疑応答 | 発言概要 | ||||
【提言@ 】奈良県の特性に応じた県独自の建築基準の設定についての提言
| (香芝市 男性) 奈良県は、戸建て住宅にゆっくりと住めるということが魅力で、大阪などいろいろなところから多くの方が引っ越して来られ、住宅地が多いのが特徴です。そういったことから、建物基準が大阪のような都会と同じでは、いくら合法であっても、実際には不合理なことがでてきます。私の近所でも、戸建て住宅の隣に70センチしか間をあけずに、7階建てのマンションが建設されたという事例があります。 住みやすい戸建て住宅のまちとして、住民が満足できるように、奈良県独自の建築制限を設定していただくよう提言します。 |
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| (知事) 奈良県では、全体的に建物の高度を低く制限しています。 おっしゃるように、戸建て住宅とマンションというのは大いに違いがありますし、ほかにも同じような事例がたくさんあると思います。今後、住居の住みやすさ、近隣との関係の一つの重要な事例ととらせていただきます。また検討を進めたいと思います。 (まちづくり推進局長) 奈良県での高度地区の規制は、用途地域別に、標準メニュー、選択メニューがあって、その中から市町村がそのまちづくりに合わせて、メニューを選んで高さを規制するような仕組みになっています。 県内には、4区域のみ40m高度地区がありますが、それ以外は31mが最高で、これは11階建てのマンションに相当します。 さらに、奈良県の景観をよりよくするために、今年5月に「奈良県景観計画」を策定、11月に施行します。これは、県内全域を対象に大規模な建築物について規制誘導を行う、また世界遺産周辺や主要インターチェンジ、広域幹線道路沿道などについては、よりきめの細かい規制を誘導実施していくという内容となっています。 |
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【提言A 】明日香村の振興、世界遺産登録に向けた取組の推進についての提言
| (明日香村 男性) 明日香村では、農業・文化財・観光を融合した、もてなしと交流によるにぎわいのまちづくりを推進しています。地域としても行政と協働し、自立する村として、文化財と日本人の心の原風景を守りながら、将来の生活の基盤を支える礎にし、今後も農林産業を基盤に置き、担い手の拡大、村の誇りの醸成につなげていきたいと考えています。県としても、中和地域振興の観点も踏まえ、明日香村の商工振興及び観光産業振興に取り組んでいただくよう提言します。 また、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界遺産登録に向け、明日香村の自治会としても、世界遺産に対する理解の向上、村民の積極的な参画や活動を行政とともに推進していきたいのですが、村民の生活基盤をきっちりと支えることにつなげていくものでなければならないと考えています。県も登録まで積極的に参画していただくとともに、観光地化による課題についても、村、地元とともに取り組んでいただくよう提言します。 |
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| (知事) 明日香村の景観は、法規制などにより30年間守られてきましたが、一方で、遊休農地の増大や担い手不足などが年々進むとともに、明日香に来ていただいても、十分に楽しんでもらえる風情になっていません。現在、来年度を始期とする第4次明日香村整備計画をどのようにするか、そういった問題を解決することを含めて検討してるところで、いただいたご提言はたいへん参考になると思います。 明日香の値打ちは、きれいな風景にあるのではありません。「明日香の歴史」そのものに値打ちがあるのです。しかし掘り出された木簡や遺構の柱の跡などの「歴史物」を見ても、歴史の値打ちはわかりません。歴史的な事変なども、書物で勉強していないと現地へ来ただけではわかりません。 このため、明日香の値打ちである歴史を、県民の方にも、日本人の方にも、また外国人の方にも体感してもらい、そして感動してもらうために、「歴史の展示」を具体的にどのようにしていけばよいのかという研究を始めています。その研究成果は、是非とも第4次整備計画に反映させていきたいと思っています。 |
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| (葛城市 男性) 中和地域における地域づくりについて、以下の提言をします。 ・中和地域が有する歴史文化遺産、自然景観、自然環境、立地企業などの地域資源を活用した地域づくりに、県としても積極的に取り組む。 ・県は地域づくりの推進について、市町村と民間を束ね、さらには国をも取り込んで総合プロデューサー、地域経営の主体としてリーダーシップを発揮する。 ・地域づくりについて長期的、広域的な計画をつくり、行政と民間の協働の仕組みを整理する。 ・道路や駅前などの広域的な社会基盤について、県がリーダーシップをとって整備推進を進める。 ・中和地域における地域づくりについて大阪府と連携協力し、効果的・効率的な事務事業の推進に努める。 |
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| (知事) 県では、葛城の歴史をどのように展示するかということについて、葛城古道を歩こう、歩くと歴史がわかるということを目標にはじめていますが、もっと大々的に歴史的な意味を宣伝して、それを道で標示するというのも一つの方法になるのかと思います。 また、葛城地域は歴史を資源にした観光だけでなく、山麓線には美しい景観、葛城市薑(はじかみ)には産業の集積地があります。平成23年度の橿原南・御所インターチェンジ(仮称)の完成を見据え、インター付近のまちづくりの計画案をつくろうと、1,000万円の調査費を予算化しています。本来、まちづくりは、地元が考えて、県はそれを受けるのですが、地域の振興のために県が案を提示し、それを地元でどのように振興するかということをいろいろと議論していただきたいと思います。京奈和自動車道の活用は、産業的にとても大きいと思います。また、大和高田バイパス、中和幹線、名阪国道、西名阪自動車道など、この地域の縦横のアクセスをよくするというのが一つのポイントです。アクセスをよくして、どのような人に来てもらい、どのようなものを搬出するかということを考えたいと思います。工業がもっと発展するようにというのも一つですし、葛城川の周りをきれいにして、生活環境や散歩をしたり自転車で遊ぶ環境をきれいにするというのも一つです。 また、山麓線の高天彦口のあたりは大変眺めがよく、あのあたりに直売所やレストランができると、高天彦神社や一言主神社などと組み合わせて、十分売れる素材となると思うので、ちょっとしたストーリーをつくって開発すればいいのではないかと考えています。 |
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| (奈良市 女性) がん対策推進基本計画について、以下の提言をします。 ・がん種別ごとにがん診療機能を有する病院を特色を明記し公表する。 ・緩和ケアチームの充実や緩和ケア病棟の設立など、緩和ケア提供体制を整備する。 ・在宅医療の推進・整備について、地域間格差を解消する。 ・地域連携ターミナルケア体制を整備する。 ・がん患者と家族に、相談、患者会・患者サロンの設置、ピアカウンセリングなどの支援を行う。 ・必要な専門医療従事者数を病院ごとに公表し、育成目標人数を決める。 ・最終的には県内全ての医療機関対象にがん登録を実施する。 |
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| (知事) がん対策基本法で、がん対策推進計画の策定が義務づけられていますが、奈良県では、県内の実状把握が困難であったなどの理由から策定が遅れ、まだ未策定となっています。現在、しっかりした計画をつくろうと、昨年から協議を進めているところです。 奈良県の平均寿命は、男性が全国9位と上位で、女性は24位です。死因については、脳卒中、心筋梗塞などの血管性疾患の比率が低く、がんの割合が高くなっていることからも、がん対策は重要だと思っています。 がんは、早期発見することが重要で、発見の仕方や、発見するための情報が大事だと思います。がん登録により、どういうがんが、どういうところに発生して、どのような治療をすればいいかというがんに対する情報収集をするのが、がん対策推進計画の大きな柱であると思います。奈良県ではどういうわけか、がん登録や病病連携などが進まない事情があったよう聞いていますが、らつ腕を振るってでも、がん登録を推進したいと思っています。 (健康安全局長) 現在、日本人の2人に1人が、がんにかかり、3人に1人が、がんで亡くなっています。 昔はがんは死の病気であると言われていましたが、治療により治る人もいますし、長ければ10年、20年、がんとともに生きるというのが、今のがんの医療です。その中で、がん対策として、検診で早期発見するための施策や、がん登録など、未来のがんの患者のための施策があります。がん対策基本法は、がん患者が声を上げて、国会議員が議員立法で党派を超えてつくった法律で、民主主義の根本たる皆さんがつくった法律だと考えています。がん対策について患者の視点でというのは、この法律の精神からして当然のことだと思います。また、がん計画は、医療者、患者、行政はもちろん、マスコミ、議員、企業の方々を巻き込んで六者でやるというのが一番いいと言われています。そういったことを踏まえて、是非、今年中にいい計画を立てたいと思っています。 |
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【提言D 】「古事記」を中心とした観光立県奈良の創造についての提言
| (御所市 男性) 今、古事記を中心に神話の世界が、静かなブームとなっており、古事記にまつわる多くの伝承地が存在する県内各所に、全国から多くの観光客が訪れています。 御所市は、高天ケ原伝承地、葛城の神々など、古事記の世界、神話の世界が凝縮された地です。この地を派手な観光地としてでなく、日本人の心のふるさととして、ゆったりと悠久の歴史を体感できる観光地として提供することが、訪れる人々への真のおもてなしにつながるものと考えます。 県内の古事記にかかわる地域が、それぞれに古事記のふるさととして発信し、地域の特性に根差した行事や産品などとうまくリンクさせると同時に、それぞれの地域が連携し、古事記を主体にしたネットワークを構築し、古事記ロードとして回遊性を持たせることで、より効果的で全県的な観光産業となるのではないかと思います。 3年後の古事記完成1300年を絶好のチャンスととらえ、これを契機に県を挙げて古事記のふるさととしての観光戦略を創出し、本県の発展につなげていくことを提言します。 |
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| (知事) 平城遷都1300年の次は、古事記を盛り上げようかと思っていました。古事記はたいへん奥の深い素材なので、どのような方法で盛り上げようかと思っています。また、古事記の他にも、万葉集が非常に盛り上がってきています。日本各地の万葉集ゆかりの地で、イベントが行われるなど、万葉ブームが起こっています。 古事記は神話なので、観光の素材にするのは難しい面があると思いますが、日本人の心の中にある原点に触れているところがあって、大変奥深く、味わい深いという気がします。 日本では、久しく神話の由緒というものを盛り上げてこなかったのではないかと思います。ただ、歴史の由緒と神話の由緒は、扱い方に多少注意した方がいいと個人的には思っています。もう一つは、例えば韓国の檀君神話など、神話はどこの国にもあるので、日本の神話と外国の神話を比べてみるなどして、お互いの理解を深めてみたいと思っています。 古事記を地域振興の素材として大いに活用していきたいと思います。 |
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| (大和高田市 男性) @ 市町村税徴収率について、年度により順位が大きく変動している市町村があるが、何か原因があるのか。 A 大和高田市のまちづくりについて、中和幹線が通ると、特に交通の安全という面が重要と思うので、配慮をお願いしたい。 B 北和や中和という名称は今まで使われてきたが、今回、資料等で使っている中部、北部、南部などの表現は、行政区分として定着しているのか。 |
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| (知事) @ 徴税率については、市町村が徴税率を上げるために努力したとか、多額滞納者がいて順位が低いなど、細かい事情がそれぞれの市町村にあります。 A 道路を整備するときに、歩道や交差点などの安全に気をつけないといけないのはもちろんのこと、 道づくりがまちづくりに活きるように、大和高田市とともに、いろいろ知恵を絞りたいと思っています。 B 今回の中部という区分は便宜的に使っております。今後、しっかりと地域性の把握の境界を考えていきたいと思います。 |
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