織姫と彦星の恋物語をイメージした内容です
【ナラプラス現地リポート】(令和元年9月)
「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている平城宮跡の「朱雀門ひろば」で、夏の夜を光と灯りで彩る『天平たなばた祭り~平城京天平祭・夏~』が開催されました(8月23日~25日)。
「天平七夕行列」「燈花会@朱雀門」「『立体曼荼羅』ミラーボーラー」などの美しいイベントに加え、「出張 カレーEXPO in 天平祭」「天平かき氷祭り」などの美味しい企画も行われ、たくさんの人で賑わいました。
イベント2日目の様子をレポートします。

『天平たなばた祭り~平城京天平祭・夏~』のテーマは“たなばた”です。日本の七夕は、旧暦7月7日(現在の8月頃)に催され、奈良時代に平城宮で盛んに行われた祭が起源と言われています。イベント全体が、万葉集にも詠まれた織姫と彦星のロマンチックな恋物語をイメージした内容となっています。
「出張 カレーEXPO」「天平かき氷祭り」など食も充実!

『天平たなばた祭り~平城京天平祭・夏~』は各日とも16時00分スタートです。明るい時間帯から楽しめる「食」の企画も充実しており、飲食・休憩用のスペースは大賑わいでした。

注目の「出張 カレーEXPO in 天平祭」は、大阪の万博記念公園で定期的に行われている大人気フードイベントが、平城宮跡で出張開催したものです。全国からカレーの人気店14店舗が集まりました。

「カレーEXPO」は、全店共通のチケット制。1,200円のカレーセット券(カレー [ハーフサイズ] 2杯+ライス1皿)などを購入し、好きなお店で引き換えてもらいます。ほぼ待ち時間なしで提供されるので、とても便利です。

好きなカレーを“あいがけ”にして味わえるのも嬉しいポイントです。こちらは、若草カレー本舗さんのチキンカレーと、spec of spiceさんのスリランカチキンカレーと、奈良で人気の2店舗をあいがけカレーにしたものです。贅沢な楽しみ方ですね!

また、今年も「天平かき氷祭り」と題し、人気店舗が集まりました。こちらは橿原市のカフェレストランRabelaisさんの「サンキュー!ベリーナッツ」。他の「夏の夜市」や「子ども縁日」などのブースもたくさんの人で賑わっていました。

屋外には広々とした「キッズランド」も登場。巨大なエアー遊具や迷路、さらに懐かしの縁日アイテムなどが揃い、子どもたちの元気な声が絶えませんでした。

復原遣唐使船前ステージでは、連日華やかなライブが披露されました。「バサラ祭り in 天平祭」は、同日に奈良公園で行われたバサラ祭りの出張公演で、写真は「バサラ風流倭尽 心舞」の皆さん。熱く美しいパフォーマンスでした。
夕暮れとともに灯りのイベントが始まります

次第に夕闇が迫ってきます。朱雀大路で行われた「七夕・願いの大路」は、平城宮跡で出土した木簡をモチーフにした短冊に願い事を書き、七夕飾りにつけていきます。

こちらは「キッズアートバッグ」の展示です。「願い事」をテーマにペーパーバッグにイラストを描き、光るアートバッグ作品としたもので、力作揃いでした!

青いライトの海を遣唐使船が渡っていくシーンを表した「光の遣唐使船」。青い光は大海原のようでもあり、天の川のようでもあり。美しい展示でした。
二条大路で行われた「ウォーターアート プロジェクション:ATWS」でも、遣唐使船が登場しました。水と霧のスクリーンを前後に配置し、七夕や天平文化をテーマにした映像作品が投影されました。
時を超えたような美しさに包まれた「燈花会@朱雀門」
朱雀門の北側には、幻想的なイルミネーション作品「『立体曼荼羅』ミラーボーラー」が設置されました。シルクロードを経て日本に伝来した仏教の教えの源といわれる立体曼荼羅がモチーフで、絶好の撮影スポットになりました。
朱雀門の南側では「燈花会@朱雀門」が行われました。ロウソクが入ったカップが並べられ、日没とともに点灯されていきます。
宵闇に浮かび上がった朱雀門が、やさしい灯りでつつまれます。時を超えたような、荘厳な美しさです!
二条大路の西側からは、天の川のような光の流れが見られました。雄大で美しい光景でした!
天平たなばた祭り~平城京天平祭・夏~(※終了しました)
・日時:8月23日(金曜日)~25日(日曜日)16時00分~21時00分
・場所:平城宮跡 朱雀門ひろば
・入場料:無料
(リポート・写真 / ナラプラスライター N)
(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 杉原・山田
電話番号 0742-27-8325