中国陝西省の紹介

中国陝西省の紹介

友好提携の経緯

 かつて平城京のあった奈良県と唐の都長安が置かれた陝西省とは歴史的なゆかりが深く、平成20年11月、陝西省を訪問した荒井知事が陝西省長に対し友好提携の申し入れをしたところ、同省長も賛同し、平成21年4月には、正式な友好提携締結に向けて、「両県省関係の発展に関する覚書」を締結しました。その後、様々な交流を通して関係を深め、平成23年9月2日、「日本国奈良県と中華人民共和国陝西省の友好提携締結に関する協定書」に署名し、友好提携関係を樹立しました。

特徴
 
陝西省は隋や唐の首都の長安が置かれた「中国のシルクロードの起点の地」です。省内にある兵馬俑は秦の始皇帝陵の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。また、2014年、中国と欧州を結んだシルクロードのうち、長安(陝西省)や洛陽(河南省)から敦煌(甘粛省)を経て中央アジアのキルギス、カザフスタンに至る「シルクロード・長安・天山回廊の道路網」も同遺産に登録されることが決定しました。省内には大雁塔など他にも様々な歴史文化遺産が現存しています。
位置
 
中国のほぼ中央(内陸部)に位置し、東は山西省・河南省、西は寧夏回族自治区・甘粛省、南は四川省・重慶市・湖北省、北は内モンゴル自治区と隣接しています。南北に長く、東西に狭い地形です。

senseisyo
面積
 
205,800㎢
人口
 3,864万人(2019年)
省都
 
西安市
気候
 
南北に長い地形のため、南北には大きな気候差があります。北部は温帯、中部は暖温帯、南部は北亜熱帯気候です。
産業
 
・農業や果樹栽培が盛んです。主な特産品は穀物、小麦、食物油、リンゴ、キウイなどです。
 ・電子、紡績、交通設備、電気機器、化学などの工業分野が発展しています。
 ・石炭、石油、天然ガス、鉱物資源の埋蔵・産出量は中国有数です。

 

 陝西省の省都西安

 陝西省の省都である西安の魅力的なスポットを紹介します。

大唐不夜城

画像提供:陝西省人民対外友好協会 

大唐不夜城は大雁塔の南に出来た、唐時代の風景を再現した文化・商業区です。貞観文化広場をメインとし、陝西大劇場、西安ミュージックホール、曲江美術館、曲江太平洋映画城といった四つの文化・芸術性のある建物からなっています。 ほぼ同じ高さの映画館と美術展示館は屋根がすべて二重の入母屋屋根でデザインされ、ミュージックホールと大劇場は四方が二重の入母屋屋根となる様式にデザインされています。 唐風の通りには、現代的なお店が集まり、毎日若者や観光客で夜遅くまで賑わっています。

 

西安鐘楼

画像提供:陝西省人民対外友好協会

西安鐘楼は、明朝初期の洪武帝時代の1384年に建てられ、西安市のシンボルとなりました。当初は広済街にありましたが、1582年に現在の場所に移されています。建物の高さは36メートルあります。上部には大きな鐘が一つ吊るされており、昔は人々に時を知らせるために鳴らされていたそうです。

 

西安港

画像提供:陝西省人民対外友好協会 

西安港は、西安からヨーロッパ「一帯一路」沿線諸国までつながる中国国内最大の鉄道による国際内陸港です。ヨーロッパ発、中国宛の貨物はコンテナ国際貨物列車で16日間をかけて、ポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンを経由し、中国新疆ウイグル自治区から中国国内に入り西安港まで届きます。西安港に集められた貨物はここから中国各地に輸送されており、物流の重要拠点となっています。

お問い合わせ

国際課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
国際交流係 TEL : 0742-27-8477
東アジア連携係 TEL : 0742-27-5821