
2022年1月号
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知事 新春のあいさつ
県民の皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の波が世界中、日本中を襲い、奈良県民の皆さまの日常生活にも大きな影響を与えました。新たな年は、新型コロナウイルス感染症の影響が薄まり、皆さまの健全な日常生活が取り戻せることを願うばかりです。
新型コロナウイルス感染症から
県民の命と健康を守る
新型コロナウイルスに感染された場合であっても、早期に発見し、必要な治療につなげることで、重症化を防ぐことは十分可能です。奈良県ではこれまで、重症になられた方は全て重症対応病床で治療することができましたし、感染者の急激ないっときの増加期を除いて、全ての感染者の方に入院や宿泊療養をしていただくことができました。また、自宅でやむなく療養される場合でも、十分な経過観察、連絡、相談の体制をとることができました。
昨年の6月以降は、ワクチン接種が進み、11月下旬には、ワクチン接種を希望される全ての方に、2回目のワクチン接種を行うことができ、新規感染者の増加を防ぐことができました。
感染者への医療を心を込めて提供してくださった県内の医療従事者の方々、ワクチン接種を推進していただいた市町村、地区医師会をはじめとした関係者の方々に、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染防止に配慮
しながら社会経済活動を取り戻す
奈良県の感染者数は、大阪の感染者のほぼ10分の1で同期化することが分かってきています。奈良県の県外就業率は約3割で、そのうち8割以上が大阪へ通勤されています。通勤を止めるわけにはいきませんので、通勤には最大限のうつらない配慮が必要です。また、うつらない配慮とともに、家族や友人にうつさない配慮が必要です。
適切な配慮をすれば、感染予防に効果があることも分かってきました。マスクの着用、部屋の換気、手指の消毒を心掛ければ、感染リスクを相当下げられます。「ワクチン接種で安心飲食キャンペーン」、「いまなら。キャンペーン」、「Go To Eatの再開」も12月1日から実施しました。感染リスクを十分下げて、日常の社会経済活動を取り戻していけたらと思います。
奈良の未来発展に向けて
コロナ禍でも、奈良県の発展に寄与する大きなプロジェクトが動き出しています。来年度予算に盛り込みたいと考えている楽しみな案件が幾つもあります。
南海トラフ地震等大規模災害に対応するため、五條市に建設予定の2000m級滑走路を持つ大規模広域防災拠点の整備。大和平野中央部における県立大学工学系第2学部の設置と国民スポーツ大会用のスポーツ施設の整備を軸としたスーパーシティ構想の実施。中央卸売市場の市場部門の全面建て替えと食を楽しみ憩える空間づくり。JR関西本線高架化と新駅設置事業、京奈和自動車道の建設推進、平城宮跡歴史公園の整備、近鉄大和西大寺駅の高架化と平城宮跡内の線路移設など、楽しみな事業が多くあります。
奈良県がもっと良くなる初夢を見ながら、県民の皆さまにも良い初夢がずっと届きますようにとお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
京奈和自動車道(橿原北IC〜橿原高田IC)
高架橋上部工事施工中(R3.9)