新春あいさつ

県民だより奈良
2023年1月号

知事 新春あいさつ
県民の皆さま、明けましておめでとうございます。
門松
知事
 昨年までの3年間、新型コロナウイルス感染症の影響で、県民生活の苦しい時期が続いてきました。まだ一部に困難が残っていますが、今年はコロナ禍を乗り越えて、健全な日常生活を取り戻し、奈良県がさらに発展することを改めて願いたいと思います。
奈良県が大きく変わってきています。
 これまで奈良県は大阪のベッドタウンとして発展してきました。奈良県に住宅がある大阪通勤者が増えた結果、奈良県の人口が大きく増加しました。その結果、県外就業率が全国1位の時代があったのですが、この25年間に県外就業が減り、県内就業が増えた結果、県外就業率は33%から27%に減少し順位も全国3位となって、脱ベッドタウン化が進んできました。奈良県に住まわれるようになった次の世代の就職先が県内で多く見つけられるようになると、親の世代が県内で独りぼっちにならなくて済み、住んで良し、働いて良しの奈良県が実現することになります。
 脱ベッドタウン(県外就業率の低下)のきっかけとなる県内雇用の増加は、県内工場立地件数の増加(近畿2位、全国9位)、県内有効求人倍率(近畿1位)などの先行指標で表されています。
奈良県発展の大きな動きが眼前に
 奈良の未来の発展に寄与する大きな動きが眼前に現れてきました。そのひとつが、リニア中央新幹線の「奈良市附近駅」の設置に向けた動きです。駅の位置、ルートを確定し、工事を着工するには環境影響評価を必ずしなければなりませんが、それを2023年、つまり今年に行うべしということを国が公式に明言したのです。岸田内閣総理大臣も、私と三重県知事を呼んで、両知事は、駅・ルートの確定に特段の働きをするようにと、指示・激励を受けました。このようなことは、これまで一度もありませんでした。
 リニア中央新幹線の「奈良市附近駅」を確実にするのに、今年はとても重要な年になってきています。
リニア中央新幹線プロジェクト
 リニアと密接に関係するプロジェクトが、五條市に建設予定の2千メートル級滑走路を有する大規模広域防災拠点です。先日事業開始式を行うことができましたが、国から事業費の7割が交付税として措置される制度を適用でき、谷を埋める盛土材はリニア中央新幹線工事での発生土を活用し、鉄道による輸送も検討しています。
(仮称)奈良県立工科大学とスタートアップヴィレッジ(イメージ)

(仮称)奈良県立工科大学とスタートアップヴィレッジ(イメージ)

 また、リニアの「奈良市附近駅」と五條市の大規模広域防災拠点の間にあって、京奈和自動車道が走る大和平野中央部(磯城郡3町)に、(仮称)奈良県立工科大学とスタートアップヴィレッジ、サッカーをはじめとする球技専用スタジアムを核としたウェルネスタウン、スポーツと食と農が融合するウェルネスタウンをテーマとする拠点整備など、大和平野中央田園都市建設も楽しみです。
 県民の皆さまがご健勝にお過ごしになり、奈良県が大きく飛躍する今年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
荒井正吾
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