第1回目の講座が台風接近により中止になったため、第1回目と第2回目を併せて行い、時間を1時間延長して窪田容子さんにお話しいただきました。
前半の「“わたし”らしいワーク・ライフ・バランスを見つけよう」では、「ワーク・ライフ・バランス」とは何か、なぜ必要なのかを学びました。ワーク・ライフ・バランスとは、様々な活動について(仕事・家事・子育て・地域活動・自己啓発など)、各人が希望するバランスで展開できる状態のことで、個人によって、また、同じ人でも時期によってバランスは変わってきます。
一人一人が「ワーク」や「ライフ」で大切にしていることは何かを考えました。「ワーク」と「ライフ」で大切にしていることが満たされないとストレスがたまります。ストレスをため込まないために自分にできることを考え、行動していくことが必要です。自分にとってよりよいワーク・ライフ・バランスを見つけるためのヒントをいくつか教えていただきました。仕事は優先順位を付け、かつ柔軟に対処する、家事は効率化し、家族と分担する、子どもとの時間は量より質などです。
後半の「心の荷物をおろして“わたし”らしい両立への一歩を踏み出そう」では、ストレスとの付き合い方を学びました。
ストレスとうまく付き合うには、自分のストレス反応に気づき、早めに対処することです。対処方法には問題に焦点を合わせる方法と気持ちの切り替えに焦点を合わせる方法があり、状況に応じてどちらの対処法も使うことができます。問題に焦点を合わせる対処法は、問題解決能力を高めるもので、(1)ストレス要因を書き出す、(2)対処する事柄に優先順位をつける、(3)対処法をたくさん書き出す、(4)対処法を検討する、(5)選んだ対処法を実行する、の5つのステップがあります。
気持ちを切り替える対処法は、「自然に触れる」「運動する」「好きなことをする」など、問題からとりあえず距離を置く方法で、人によって様々なものがあります。その中には、飲酒・ギャンブル・買い物など依存症になりやすいものもあるので、やりすぎないことと、気持ちを切り替える方法は複数持っていることが大切です。気持ちを切り替えるためであってもしてはいけないこともあります。例えば「八つ当たり」「物を投げる」「リストカット」など自分や他人を傷つけることです。
また、自分の考え方がストレスを大きくすることもあります。自分の考え方の癖を知り、ストレスを強める考え方をしていることに気づいたら、違う考え方をしてみるとよいそうです。
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