第3回のテーマはワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)(以後WLBと記す)です。前半は甲田さんから次のような講義がありました。「仕事もプライベートも充実」とはWLBの実現につながります。WLBを実現するには個人の意識を変えることと、働きやすい職場環境を作ることが必要です。個人には、自分の価値観や信条を明確にし、思わぬ出来事に対して、自己責任で生き方・働き方を軌道修正する柔軟性が求められます。また、企業には、働く人が、育児や介護などの家庭責任を担い、地域活動、自己啓発ができるような取り組みが求められます。例えば、自分の業務を公開し、チーム制で仕事をする、通勤バスや企業内託児所を数社共同で運営する、休業中の人にメールやインターネットで職場の情報を伝える等が考えられます。後半は「WLBを実現するとき、私にとっての障害」をテーマに、グループで話し合いました。障害を取り除くために次のような提案が出されました。「育児と仕事の両立が難しい」には『近所に育児の助けになるネットワークを作る』、「学校のPTA活動が負担」には『PTAのメリットに目を向ける』『PTAの活動内容を見直す』、「時間がない」には『優先順位をつける』『仕事の中にオフタイムを入れる』。最後に甲田さんから「不本意な選択をせざるを得ないときでも、その時点でのベストな選択をしたと考え、自分が人生の主人公になってください」という力強いメッセージを頂きました。
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