※現在の歴史観と異なる部分もありますので、ご了承ください。
「21世紀は人権の時代」といわれています。 これまで私たちの国では、どのように人権は扱われていたのでしょうか。 ある親子とともに見てみましょう!
各時代の人々の生き方がどうであったか、人権が守られず差別がどのようなものであったかを、みんなで見てみよう。
いまの日本列島の形ができたのは、いまから約一万年前といわれています。そのころの人々はシカやイノシシを捕り、貝や魚、木の実などを採って暮らしていました。 みんなで力を合わせて獲物を捕り、分け合う共同生活を営んでいました。
やがて紀元前三世紀ごろ、中国・朝鮮から水稲栽培と金属器が伝わり、農耕の開始と、薄くて実用的な土器の使用がはじまりました。これによって、生産の拡大と生活の向上がもたらされたことはいうまでもありません。 しかし一方で、人びとが「蓄え」を持つようになり、貧富の差を発生させることとなりました。そして支配する者とされる者との社会がつくられていったのです。
大和王権は強力な国家を建設しました。権力の象徴としての「古墳」が現在も残っています。七世紀の大化の改新後には、中国(隋・唐)の律令制が取り入れられ、王族や貴族でない人びとは「良民」と「賤民」に分けられたのでした。
ねえ、どうして人間が貴族や良い民、賤しい民なんかに分けられなければならないの?
おかしなことだね、この時代の主なキーワードの「貴」・「賤」というモノサシで測られ、差別された人たちがいたんだろうね。また、大きなお墓が作られたりもしたんだ。