森林や木材を身近に感じる参加型イベント
【ナラプラス現地リポート】(令和2年12月)
木工体験などを通して、森林の大切さについて学ぶ『親子で木こりと木工体験』が、宇陀市で開かれました。
この催しは、森林のあるべき姿について、子どもたちに体験を通して学んでもらおうと毎年行われています。
当日は、宇陀市森林組合の指導のもと、間伐材を使ったキットを用いた「本立てづくり」「スマホスタンドづくり」、ノコギリを使っての「丸太切り体験」、さらに「ネイチャークラフト体験」などが開催され、家族で協力しながら一つ一つの作業に丁寧に取り組みました。
この日は旧内牧小学校の校舎を活用した「宇陀市森林組合」を会場として開催されました。9組の親子が参加し、まずは「森林、間伐について」と題した講義が行われました。みな真剣に耳を傾けます。

「日本の国土のうち、どのくらいの面積が森林?」など、紙芝居形式のクイズも出題されました(正解は「約70%」。ちなみに奈良県は「約80%」で、その約60%は人の手で植えられた人工林だとか)。森林の重要性、間伐の必要性などを楽しみながら学びました。
親子で協力して本立てづくりにチャレンジ
続いて、杉の間伐材を使った「本立てづくり」と、桧の間伐材を用いた「スマホスタンドづくり」が行われます。
本立てはスライド式で横幅が変えられる、やや複雑なもの。材料がカットしてあるキットになっていて、釘を打ってヤスリがけをします。

本立てづくりは、まずは両面テープで部材を固定して、釘を打ち込んでいきます。家族で協力しながら作業を進めていきます。

おそらく初めての釘打ち体験でしょう。みな最初は不慣れな手付きでしたが、短い時間の中でもぐんぐん上手になっていくのがわかりました。

こちらのご兄弟は、大人の手を借りずにどんどん作業を進めていきます。手慣れた手付きで、まさに上級者レベルでした!

スライドする部分はやや複雑です。宇陀市森林組合の職員さんの指導のもと、楽しみながら組み立てていきます。

本棚の背中部分を取り付ければ、釘打ち作業は終了です。あとは紙やすりでやすり掛けすれば完成です。

みんなで協力して、かっこいい本棚が完成しました!
完成品を手に、親子で記念撮影です。ずっと記憶に残る楽しい体験になりましたね!
ノコギリを使った「丸太切り体験」なども
続いては、屋外へ移動して、木材と触れ合えるさまざまな体験をしていきます。「丸太切り体験」では、本物のノコギリを使って丸太の切断にチャレンジ!みな真剣な表情でした。
木材を利用した「だるま落とし遊び」のコーナーも。成功のコツは、地面と水平に振り抜くことだそうです。子どもも大人もみんなで遊べて、楽しそうな笑い声が絶えませんでした。
ネイチャークラフト体験では「松ぼっくりツリー」の飾り付けが楽しめました。緑色に着色した松ぼっくりに、グルーガンなどを使用してクリスマスツリーのようにデコレーションしていきます。パーツも豊富で、どの親子も夢中になって製作に励んでいました。
■親子で木こりと木工体験(※終了しました)
●日時:2020年11月28日(土曜日)13時~16時30分
●場所:宇陀市森林組合(宇陀市榛原桧牧1026)
●対象:奈良県内在住の小学生とその保護者で、当日実施場所までご自分で来ることが出来るご家族
●募集人員:家族10組(※申込多数の場合は抽選)
●参加費:無料
(リポート・写真 / ナラプラスライター N)
(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 中路・林野
電話番号 0742-27-8325