医科大学・大学医学部

医師になるためには、まず、医科大学や大学医学部など、医学を履修する課程(6年制)を有する大学に進学します。
医科大学や大学医学部では、通常、1~3年次は一般的な教養科目や医学の基礎を学び、4~6年次にかけて医学についての本格的な専門教育を受けます。5年次からは臨床実習が始まり、大学の附属病院などで実際の医療の現場で知識や技術を学びます。

医師国家試験

医師国家試験は、年1回実施されます。受験資格は、「医学の正規の課程を修めて卒業した者」及び「卒業見込みの者」で、通常、大学6年次に受験します。
試験は毎年2月頃に行われ、3月下旬に合格発表があります。

初期臨床研修

病院等で診療に従事しようする医師は、必ず最低2年間の臨床研修(「初期臨床研修または「卒後臨床研修」とも言います。)を受けなければなりません。
研修先は、臨床研修病院として国の指定を受けた大学附属病院や県立病院などの病院のうちから選ぶことができます。各臨床研修病院は、それぞれ特色ある研修プログラムを用意しています。(奈良県の臨床研修病院
臨床研修中は、指導医の指導のもとに実際の診療にあたることになり、研修医には研修に専念する義務が課せられ、給与が支払われます。
臨床研修の修了後は、将来像を踏まえた多様なキャリアを選ぶことができます。

キャリアアップの例

特定の診療科の専門医を目指し、専門研修(「後期研修」とも言います、研修期間は専門分野によって異なりま
すが、3年~5年です。)に進み、専門医資格取得、さらに病院で経験を深め、指導医の資格を取得する。

総合的な診療科に対応できる総合医になることを目指し、まず、内科の専門研修に進み、救急救命の専門研修
を経て、地域の病院や診療所で経験を深める。

治療法を研究する臨床系の研究者を目指し、専門研修終了後、大学院に入学し学位を取得、海外留学を経て、
研究に専念する。