景観・自然環境課

更新情報

特定外来生物アルゼンチンアリの確認について

◎ 特定外来生物アルゼンチンアリの確認について

 令和3年7月中旬、奈良市内で特定外来生物アルゼンチンアリと疑われる個体が見つかり環境省に送付したところ、7月21日にアルゼンチンアリと同定され、7月30日に環境省等と合同で現地調査を行いました。現在、環境省の指導を受けながら関係者で防除作業を実施しているところです。

 なお、アルゼンチンアリはヒアリやセアカゴケグモと異なり毒性はなく、積極的に人を攻撃することはありません。また、他のアリと同じように市販されている薬剤で駆除することができます。

※アルゼンチンアリとは

 南米を原産とする小型(体長約2.5mm)のアリで、人の往来や物流に乗って世界各地に分布を拡げています。日本国内でも1993年に広島県で定着が確認されて以降、兵庫県、大阪府、京都府、岐阜県、愛知県など全国11都府県で確認されています。単一の巣に多数の女王と膨大な数の働きアリが存在する種で増殖力が高く、コンクリート壁の亀裂やプランターなど日常生活に近い場所で容易に営巣します。行列を作って大量に屋内に侵入することがあり不快害虫になる他、往来や物流に乗じて分布を広げやすい性質を持っています。また複数の巣が集合するスーパーコロニーを形成する場合があり、異常増殖を起こし在来種の生息を脅かすなど生態系に悪影響を及ぼすことがあります。

 このため、IUCN(国際自然保護連合)の「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されており、日本でも外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定され、その輸入、飼養、運搬等が規制されています。

アルゼンチンアリ(体長約2.5mm)

アルゼンチンアリ

写真提供: 公益財団法人 吉野川紀の川源流物語 森と水の源流館 

 お知らせ

 

 

注意クビアカツヤカミキリにご注意ください

サクラ見守り隊報告書はこちら PDF版 エクセル版

 景観形成団体ボランティア募集 奈良県景観資産の紹介